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メディアグランプリ

なぜいま、平凡な32歳OLが天狼院のライティング・ゼミを受講するのか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:秋山 小菜美(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
「で、どうしたいわけ?」
友人の鋭い質問に、私は苦笑いでごまかした。
 
わたしが天狼院書店で開講されているライティング・ゼミの受講を決意してから4ヵ月が過ぎようとしている。このゼミを受講すれば人生が変わる! と思っていたけど、残念ながら今のところ私の人生に目立った変化はない。ゼミが開講されてすぐの頃はちゃんと講義にも出席していたし、講師の口からリズミカルに発せられるライティングのコツを一語一句聞き逃すまいとノートにメモを取りながら受講していた。それなのに今はスマホにつないだイヤホンから流れる講義をまるでラジオを聴くかのように聞き流しながら朝の満員電車に揺られている。講義の内容については、ふむふむ、なるほど~なんて思うところも多々あるのだけれど、会社に着いていつものデスクに座ったとたん、それは机上の空論のように思えてくる。いつもと同じ銘柄のインスタントコーヒーを少しぬるめに淹れ、少し息をついてから未開封のメールを1つずつ読んで返信を打つ。何も変わらない日常。それなりに決心して支払った4万円の重みもだんだん薄くなり、なんでこのライティング・ゼミを受講したのかさえ、あやふやになっていた。こう考えると、それなりの金額を払って受講しているものの「その先」を何も考えていないわたしをみて、友人が言った冒頭の言葉は非常に的を得た鋭い質問だった。なんだかふにゃふにゃして、また逃げようとしていたわたしの心臓を後ろら弓矢でズドンと射抜かれかのようだった。
 
(……あ~、わたしって、なんでこうなっちゃうのかな)
 
キーボードを叩く音が少し遅くなる。
たしかに、わたしは「その先」を見ていないことが多い。事実、今回のライティング・ゼミも受講した「その先」にどうしたいのか?何がしたいのか?という明確なビジョンが見えていないのに走り出してしまっている。過去を振り返ってみても似たようなことはたくさんあったし、結局それらはうまくいかなくて、しばらくするとまた別のことに目を向けてまた走り出すというオチになるのがほとんどだった。よく考えてみれば、平凡な32歳OLがライティングを習ったからといってそうそう簡単に人生が変わるなんてことはないのかもしれない。「人生が変わる」なんて、うまいコピーに踊らされた哀しきOL……。
 
なんだかモヤモヤして、仕事も乗り気がしない。はぁ、と少しため息をつきながら、気分転換に……と思いながら、よくチェックしているブログを開いた。このブログは白を基調としたスッキリとしたデザインで、掲載される写真や文章も全て管理人オリジナルで透明感が溢れている。気分が落ち込んだときはここのブログの写真と文章に心を洗ってもらう。写真の中には奥様と3歳くらいの娘ちゃんがモデルとしてよく登場していて、おいしそうな名古屋名物にかぶりついている様子や楽しそうに公園で遊んでいるところが収められている。このグログが月間30万PVもたたき出しているということからも、たくさんの人から支持を集めているブログであることは間違いない。そしてこの管理人はブログからの収益で家族を養っているというのだから、驚きだ。
 
少し間違えると家族との単なる思い出集に成り果ててしまうはずのこのブログが、なぜこんなにも人気なのだろう?
 
「……ん!?」
 
そういえばライティング・ゼミでも習った……ような……。
あ、これがサービスってこと?!
 
月間30万PVをたたき出しているこのブログも、家族の写真や名古屋の素敵なお店めぐりなど、コンテンツにしては正直言って誰にでもできる内容だし、それほど奇をてらったものでもない。けれど、記事の1つ1つが読み手にとって有益な情報として整えられていて、ライフスタイルを提案の意味も込められているのかもしれない。わたしも無意識に自分の人生を見つめる材料にしていたのは間違いない。同じ日々を過ごしているようにみえても、自分の人生でおきた出来事、失敗したこと、感じたこと、それらを相手のためになるよう丁寧に切り出して発信することで「価値」が生まれる。
 
それはわたしがずっと欲しかったものだった。変わらない毎日にうんざりしながら、同じように満員電車に揺られ、同じデスクに座って、同じインスタントコーヒーをぬるめに入れて、同じようなメールを打つ。だけど、そんな日々に「価値」を見出す。小さくてもいい。それは自分以外の誰にもできない。
 
そうだ、わたしは自分の人生の捉え方を変えたかったんだ。
味気ない平凡な毎日を「価値」ある毎日に変える力が欲しかった。
わたしは自分の人生を「価値あるもの」に変えて行きたい。
その力を手に入れられる予感がして受講を決めたんだ。
 
次、友人に同じ質問されたらこう言うつもりだ。
「わたくし32歳OL、ライティング・ゼミで絶賛人生を変える特訓中!」と。
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/70172

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2019-03-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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