メディアグランプリ

目的地のない旅はタンポポの種の如く


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:日山公平(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
何か新しいことを始めるのに、目的地は必要なんだろうか?
面白そうだから、興味があるから、という単純な理由で何かをしてみるのもいいんじゃないだろうか?
 
「目的地はあるに越したことはないが、なくたっていい。
ただ心ゆくままに何かをすれば、どこかにたどり着いて、また新たな風景が見えてくるのだ」
 
改めて、そう教えてくれたのは、何を隠そう、天狼院書店さんのライティング教室だった……
 
 
16回の投稿チャレンジも、今回でいよいよ最後となった。
正直申し上げれば、1回サボってしまったが、今回を含めて15回も投稿したことになる。
 
元々、何かを表現するのが苦手な僕にとって、「何回くらいまで投稿が続くかな? 5回まで続けられれば上等だろうな」と漠然と思っていた。
なんせ、受講したきっかけが「何となく面白そうだったから」という単純な理由であり、ライターのプロになるとか、何かを表現したいという想いなんて、ないに等しかった。
 
ただ、「どこかにたどり着きたい」という想いは人一倍だった。
「ライティングを通して、新しい領域にチャレンジして、それを未来につなげていける自分でありたい」
そんな想いが投稿へと駆り立ててくれた。
 
いわば「目的地のない旅」をしているようなものだった。
そもそも「目的地のない旅」なんてあり得るのだろうか? という人もいるだろう。
 
実は、学生時代に実際に「目的地のない旅」をやってみたことがあった。
青春18きっぷを使って、心ゆくままに日本のどこかに行ってみようと思い立ったことがある。
 
時は、ちょうど20数年前の大学4年生の4月だった。
何となく就職活動への不安があり、どこか遠出をしたくなった。
 
気がつけば、群馬県の水上駅というところまで来ていた。
「4月になって春になったけど、雪を見れるところに行きたいなぁ」という想いでやってきた。
そこに「雪を見る」ということに、特に意味を求めたわけではなかった。
単純に「雪を見たい」という想いに突き動かされていた。
 
そして、長いトンネルを抜けて、群馬県境から新潟県に入った瞬間、
そこには、まさしく川端康成の雪国の書き出しである「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」世界が目の前に広がっていた。
4月なので、所々の雪は溶けていたが、まだ雪が多く残る風景に感動を覚えた。
 
「行きたいところがあるなら、とにかく行ってみよう。
そこから新しい風景が目の前に広がるかもしれない」
学生時代の「目的地のない旅」から、そんなことを学びとって、今に至るのかもしれない。
 
「目的地がどこかわからないまま旅を続けることに不安はないの?」
そんな問いもあるだろう。
 
不安がないといえば、嘘になる。
しかし、不安以上に、ワクワクすることがあるから、何かを続けられる。
 
先が見えなくても、そこで立ち止まっているより、とにかく前に進んでいけば、どこかにたどり着く。
むしろ、歩きながら考えるからこそ、方向性を見出せるし、いざという時に軌道修正もできるのだ。
 
実は、このライティング教室の投稿の多くもそうだった。
最初から、冒頭から終わりまで、文章の構成を徹底して組み立てて、しっかり土台ができてからライティングするタイプではなかった。
 
むしろ、読者に伝えたいコンセプトやABCユニットをある程度決めてから、「書きながら文章の構成を決め、書きながら結論をいかにして持っていくか」を考えるタイプだった。
 
いわば、「走りながら、考える」タイプだといってもいい。
 
そんな感じだったので、気がつけば最初の書き出しと、最後の結論が何となくちぐはぐだったり、当初思っていた文章の構成とは違ったりして、また練り直す、なんてこともあった。
 
しかし、最初から「結論ありき」で書くより、「どんな結論が待っているのだろう」というワクワク感があった。
 
「この文章が完成したら、どんな感じになっているだろう」
「この書き出しから、どんな結論に結びつけるんだろう」
という、自分自身の文章でありながら、自分自身への「未知との遭遇」に期待を込めていたように思う。
 
それは、ただの行き当たりばったりではない。
読者に伝えたい想いやコンセプトは心の底にしっかりと持ちながら、それを形づくる文章は、心ゆくままに書きながら、構成を練っていたのだ。
 
それによって、文章の構成やABCユニットがしっかり決まると、「こんな文章が書けるようになっていたとは、俺ってまんざらでもないかも」と自分自身に驚くことがあった。
まさしく、「新しい自分の発見」でもあった。
 
思えば、「目的地のない旅」はタンポポの種のようなものだろう。
どこに飛んでいくかわからないけれど、いつかどこかにたどり着いて、何らかの実を結ぶものだ。
 
今回のライティング教室もいよいよ終わりとなって、思いもしない新たなステージへ踏み出すこととなった。
天狼院書店さんのライターズ倶楽部の入試を受けて、合格させて頂いた。
 
思えば、ライティング教室を始めた当初は、まさかライターズ倶楽部の入試を受けて合格するなんて思いもしなかった。
まさしく、「目的地がなくとも一歩を踏み出した」からこそ、たどり着くことのできた地点でもあった。
 
もちろん、これで終わりではない。
新たなステージで、再びスタート地点に立つ。
 
そこで、どんな「未知との遭遇」があるのあろう。
道は険しくとも、ワクワク感をもって進むのみだ。
 
 
 
 
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2019-04-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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