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女性が本屋で「ちょっとエッチな本」を買うときのコツ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ちなみ(ライティング・ゼミGW特講コース)
 
 
官能小説、アダルト本、BL漫画。
最近では、女性に向けた「大人のエロ本」とでもいうべき本が増えている気がする。
女性ファッション雑誌でも、「色気の纏い方」「おフェロ女子」といった特集が組まれていたり、性に関する悩みを赤裸々に語ったコーナーがあったりと「エロ」に関するページが年々増えているように感じる。
世の女性は「エロ」に目覚めつつあるのかもしれない。
 
かくいう私も「エロ」が大好きだ。
ananのSEX特集は毎年買うし、BL漫画も好きだし、最近話題となった「夫のちんぽが入らない」という性の問題をダイレクトに扱った漫画も読んだ。
どれも純粋に面白いし、普段堂々と語られる内容でないからこそ、新しい発見があったりいい意味で価値観を壊されたりする。
 
私に限らず、こういった「エロ」のコンテンツに興味のある女性は意外と多い。女子会でもわりと定番ネタであったりする。
しかし、こういった本の話をすると決まって
「そういうの買うときって、恥ずかしくない?」
と聞かれる。
 
要するに、興味があって本当は読みたいのだけれど、買う勇気がないというのだ。
 
最近では、漫画も雑誌も電子書籍化が進んでいたり、インターネットで注文して自宅に届いたりと、便利な世の中になっている。しかし、電子書籍だと月額制が煩わしいとか、ネット注文は宅配便が届く時間帯に家にいなければならないとか、意外と面倒に感じられることも多く、「とにかく今すぐ読みたい!」という人にとっては、本屋でパッと手に入れられる方が便利だったりする。
 
そこで、本は本屋で買う派の私が、女性が本屋でこういった「ちょっとエッチな本」を買うときのコツをお伝えしようと思う。
 
まず、お店選びだ。
恥ずかしいという女性の多くは、知り合いに見られたときに言い訳ができないから、という理由が多い。そういう人は、自宅や職場から離れた地域の本屋を選ぶといい。ちょっと出かけた先で立ち寄った本屋とか、ここならなんとなく他人の視線が気にならないとか、お店の雰囲気や明るさ、視界の開け方など、自分が心地良いと思えるところを見つけられるといい。ちなみに、いわゆるオタクが集まりやすい街の本屋だと、仮に知り合いに見られたとしても、相手も何かしらマニアックな本を探している可能性が高いため、お互い様で絆を深めやすい。
 
次に、お店に行くときの装備だ。
周りの視線が気になる人は、鉄板だがやはりマスクをするといいだろう。顔半分が隠されることで身バレしにくくなるし、勇気が出やすいと思う。
また服装は、できればオフィスカジュアルが望ましい。これは、カモフラージュで仕事の一環だと思われるようにするためだ。知り合いに見られるリスク以外に、本屋の店員にどう思われるかを気にしている女性はわりと多い。そういう人は、プライベートでの服装よりは、仕事着に近い服装の方が「何か資料として使うのかな?」と思われやすいため、お勧めである。
 
この2ステップで、本屋へ行きお目当ての本を手にとったら、いよいよレジで購入する。
 
レジは、女性店員のレジを選ぶ方がもちろん恥ずかしさは半減するが、女性店員がレジにいなかったり、順番待ちの関係で選べなかったりするので、こればかりは運である。
 
しかし、一番重要なのはここからだ。
女性店員であろうが男性店員であろうが、レジで本を差し出すとき。
普通なら、恥ずかしいと思うほど、本を裏返して出したくなるだろう。
 
しかし、絶対に裏返してはいけない。
 
バーコードを読み取る手間を考えても、裏返した方がいいのでは? と思う人もいると思う。
 
しかし、絶対に裏返してはいけない。
 
堂々と表を見せて差し出すことが大切だ。
 
なぜなら、裏返して差し出すことで「恥ずかしい」気持ちを助長してしまうからだ。たまに意地悪な店員だと、わざわざ裏返して出した本を意味もなく表にひっくり返す人もいる。ビニールを剥がしたり、スリップ(本に挟まっている売上カード)を抜き取ったりと、何かと作業の際にその方がやりやすいのかもしれないが、恥ずかしくて裏返しに出した側としては、「やめて〜!」と叫びたくなるだろう。
なので、あえて裏返すことはしない。
 
逆に、店員を恥ずかしめるつもりで臨んでほしい。
どういうことかというと、店員が恥ずかしくなるくらい、堂々「バーン!」と差し出すのである。
そうすると言葉には出さずとも、店員は「おっ、おお……」と若干怯んだりする。
 
結局のところ、本屋選びも本屋に行くときの装備も、レジで購入する際に「恥ずかしい」という気持ちから「この本が必要だから買っているだけ」という気持ちに切り替えるためのステップなのである。
 
女性が「エロ」のコンテンツを買うのには多少なりとも勇気がいる。
しかし、それは決して恥ずかしいことではない。性への関心は人間なら当然だし、「エロ」に限らず純粋に面白いものを見たい、知りたいという欲求は自然なことだ。
 
本は、どんな本であれ「人生の教科書」である。
 
ちょっとした勇気で手に入れた本のおかげで、価値観が変わったり、励まされたり、ずっと悩んでいたことが解決できたりする。
今まで興味はあったけれど手に取る勇気がなかった女性が、これらのコツを使って、もっと自由に本を手に取ることができればいいと思う。

 
 
 
 

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2019-05-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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