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メディアグランプリ

タイトル:ティッピングポイントは突然に!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:延原恒平(ライティング・ゼミ 平日コース)
 
 
「バスッ!」
突然、音が変わった。
十年来続けているテニスにおいて、ショットの音が変わる体験をした。
これまでの軽い音から、重低音に変わったのである。
 
「なぜ、変わったのか?」
当の本人が一番よくわからなかった。
試行錯誤はこれまで、たくさん繰り返してきた。
ただ、変わったことを実感できたのは、今回が初めてだ。
うまい人からすれば、大した話ではないのだが、自分の中で、とても大きな驚きがあった!
 
そこで、以前の私を知っている、テニスのうまい方に、自分のフォームを見てもらった。
「そうだね。以前に比べ、体幹が安定し前傾にならなくなったことや、腕の振りが体幹に連動したこと、あとは、フットワークがよくなったことじゃないかなぁ」
と、複数の改善されたポイントを教えてもらった。
ただ、当の本人は、それらを意識して練習したことはあっても、明確にそれらが変わった要因だという実感がなく、
「はぁ、そうですか……」としか言いようがなかった。
変な現象である。
 
なので、この現象を解明すべく、自分なりにいろんなことを調べてみることにした。
 
そこでわかったことは、人間の成長のプロセスだ。
人間の成長は、練習量に応じて、技術が一定の割合で伸びるというわけではないらしい。
どちらかというと、ずっと横ばいで、ある時、急に伸びることがある。
そして、その変化の変わり目を、ティッピングポイント(変化のきっかけ)と呼ぶ。
 
では、今回のケースで見た場合、自分にとって、
「ティッピングポイントはどこにあったのだろう?」と疑問が湧いてきた。
 
「あれじゃないかなぁ?」「これじゃないかなぁ?」と考えているうちに、1つ思い当たる節が浮かび上がってきた。
「肘の使い方だ!」
以前、目の前で打っていた方が、どうしてこんなにも綺麗に体全体を使って、打てるんだろう?と興味を持ったので話しかけてみた。すると、
 
「力がないので腕力ではなく、全身で一生懸命に打っているの」と彼女は教えてくれた。
 
そこで、私自身、腕力ではなく、体全体で打つことを意識するように練習した時に、今の打ち方ではぎこちなさが出るので、肘の使い方を少し変えてみることにしたのであった。
ただ、それは少しの変化であり、また少し前の話であって、すぐに結果につながったという話ではなかったので、私の中で、ティッピングポイントだと結びつかなかったのである。
 
「でも、なぜ、自分が思うティッピングポイントと、テニスのうまい方に教えてもらった、改善したポイントが結びつかなかったのだろう?」とあらたな疑問が湧いてきた。
 
あらためて、ティッピングポイントの意味を調べてみると、ティッピングポイントとは、物事がある一定の閾値を超えると一気に全体に広まっていく際の閾値やその時期、時点のことだという。
つまり、「体の中に蓄積されてきた、これまでのいろんな練習が、肘の使い方で一気に連動し爆発したのではなかろう?」と思った。
これまで練習してきたことは、それ単体ではあまり効果が出なかったのかもしれないが、それには意味があったのである。
たまたま、肘の使い方を変えたことが鍵穴にはまり、眠っていた練習が一気に目を覚まし、ショットを変えたのであった。
 
すると、「これは、書くことにも通じる!」と思った。
今、天狼院書店のライティング・ゼミで学んでいる。
毎週、課題を提出することが必要であり、書くことを続けているが、毎回、うまくいくわけではない。でも、きっと、この書くということも、テニスと一緒で、どこかで、ティッピングポイントが、必ず来るんだと思うと、なんだか少し勇気が湧いてきた!
 
テニスと一緒で、うまい人のプレイを見るように、うまい人が書いたものを見てみよう。
テニスと一緒で、同じことをせずに、少しずつ、自分のプレイ、書き方を変えてみよう。
テニスと一緒で、うまくいかない時があっても、あきらめずに書き続けてみよう。
 
そうすることで、練習量と技術が必ずしも比例するというわけではないが、どこかで来る、ティッピングポイントを必ず捕まえるんだという気概を持つことで、書く練習にも、やりがいが生まれてくる。
大切なことは、目に見える結果が如実に出なくても、それを続けることであり、そして、単に続けるだけではなく、続ける中でも、いろんなチャレンジをしてみて、工夫することではなかろうか。
そうすることで、その時に結果が出ずに無駄に思えた練習も、きっと、どこかでつながり、花開く時があるんじゃないかと思う。今回のように、私の身に起きた、音が変わる瞬間が、きっと、続けていれば、誰のところにでも訪れるのではなかろうか。
 
「何事も継続は力なり」ということは、きっと、このことを言っているんではなかろうか!
 
「ティッピングポイントは突然に!」
 
 
 
 

***
 
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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だからこそ、自分を信じて、試行錯誤を続けることをあきらめないで!


2019-08-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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