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メディアグランプリ

これほど天才になりたいと思ったことはない~はじめの一歩~《ピカルのネタ帳》


がばっ!!

何時!?今何時だ!?

慌ててスマホの画面を確認する。

8:03

朝だ!!

なんてことだ。布団もかけずに寝てしまっていたようだ。

飛び起きる。着替える。顔を洗う。

昨夜作っておいたおにぎりをバッグに詰め込む。戸締りの確認をする。家を飛び出る。

自転車に乗ったら…

飛ばせ!!

ペダルを踏み出したら、さっそく通学中のBGM、セットリストを作る。
今日の気分は、嵐の『Love so sweet』,モンゴル800の『小さな恋のうた』だな。
おっと、全部ラブソングじゃないか。私には似合わん。
FUNKY MONKEY BABYSの『ランウェイ☆ビート』を追加しよう。

そうと決まれば、頭の中でミュージックスタート。

曲のリズムに乗っかって自転車を漕ぐ。

風が髪をなびかせる。

桜の花びらが目に付く。

今年も春がやってきた。

~はいっ、どうも。みなさんいかがお過ごしですか?桜も咲いた今日この頃、またそれぞれが新たなスタートを切っていることと思います。~

空に向かって“はじまりのうた”を奏でる。

私は通学中、自転車を漕いでいる時間が大好きだ。
無性にウキウキする。想像が膨らむ。
今日も楽しいことがあるに違いなー…

ガタッ!!

いてててて。
やってしまった…。
なんでいつも何もないところで転ぶかなー?

やれやれと思いつつ、すぐに開き直って自転車に跨る。

そういえば

メディアグランプリの文書、どうするかな。

最近の私は、天狼院メディアグランプリのことで頭がいっぱいだ。
友達と話している時も、ご飯を食べている時も、もしかしたら寝ている時も。
普段以上にぼーっと考え事をしている。

どうすれば、相手に届く文章が書けるようになるのだろう。

というのも、私の文章には「丁寧さ」が圧倒的に欠けていた。
指摘されるまで気付かなかった、というよりは、意識したことがなかった。

私には、勢いだけで言葉を連ねてしまう癖があった。どうしても子どもっぽい文章になってしまうから、それを誤魔化すためにリズムをつけて、読んでもらいやすくしていたのかもしれない。自分でも、リズムに乗っからないと納得のいく記事が書けなかった。

周りの天狼院スタッフの記事は、どんどんホームページにアップされていった。
完全に出遅れている。
焦った。
私も、一刻も早くメディアグランプリの戦場で、第一線で戦いたい。

「もっと丁寧に」書けばいい。それだけだ。

何度もやろうとした。でも、やろうとすればするほど難しく考え出して臆病になっていた。
理由は分かっていた。

天狼院書店店主の三浦さんのあの言葉…

「君には才能がある。まだ何の才能か分からないが。」

私はその「才能」をメディアグランプリで発揮したくなっていた。この戦いがチャンスだと捉えていた。

三浦さんはこうも言っていた。

「ひかるは天才だと思う。自由に文書を書いてみればいい。」

人は、「天才」と言われてどんな反応をするのだろう。
私は、戸惑った。ものすごく。そんなこと、今まで言われたことなかったし。
でも、これが後から染みてくるんだな。じわじわと。

私は考えていた。
「もっと丁寧に」書くために、「もっと高度な」テクニックを使わないと。
素直じゃないなー、まったく。
「才能」を今すぐ形にしたくてしょうがないんだ。

うー。うーーー。
おもしろいトピックがひらめかなくて唸っていると、友達が呆れて訊いてきた。
仕方なく、私はメディアグランプリで行き詰っている由を伝えた。

すると、あっさり言われてしまった。

「上から目線なんじゃない?ひかる、気配りとかそういうの苦手でしょ?」

そうじゃなくて!!

ん?そうじゃなくて!!、なんなのだろう。
私には才能がある?その証拠は? …ない。

こういうとき、私以外の時間が止まって、周りがストップモーションになってくれたらいいのに。

そうしたら、返す言葉をじっくりと考えるのに。

図星だった。
ひとつひとつの指摘が、音を立てずにグサッと胸に突き刺さった。
言葉による内出血を起こしていた。

おもいっきり泣いてやろうか。
全力で反抗しようか。
やったら、どんな顔をする?
想像したらおもしろくなってきた。

でも、やらない。
対抗したらいかにも子供だし、相手を困らせるだけだ。

それに、まだ時間を止める機械は発明されていない。

だから私はう~んと首をかしげる。
肯定表示のためにしっかりと頷くわけでもなく、否定表示のためにきっぱりと頭を振るわけでもなく。
「わからない」を示すために。

もう一度三浦さんのアドバイスを反芻する。

「なんのためにその文章を書くのか?」

想いを届けたい人がいるから。

「その目的を達成するためにはどんな方法で書けばいいのか?」

わからない。

他の人たちはどうしているのだろう。
天狼院のホームページにアップされている記事を読み漁ってみた。
インプットしまくれば答えが見つかるのではないかと縋る思いだった。

そして、私は気付く。

『優しさ』なのだと。

受け入れられている文章はどれも優しかった。
丁寧な表現を使うとか、前向きな言葉を多用するとか、そういうことじゃない。
それは、“人に対して”の優しさだった。

時に自分を出し、時に自分を抑えながら、慎重に読者と向き合っていた。
寄り添ったり、下から支えたり、遠くから見守ったり、向き合い方は様々でいい。
それぞれができる最高の方法で相手に届ければいい。

そもそも私は、丁寧に書く前に、丁寧に読んでいなかったんだ。
落ち着いて読んだら、前面に押し出されていることよりも、根底に広がっているものが見えてきた。
筆者が伝えようとしている真髄は浸透力が際立っていた。体全体に染み渡った。

そう、まるで流動体のように。

一方で、私の文章は固体だった。密度が大きな固体だった。
だから、相手の心に浸透するどころか反発していた。
要素を詰め込みすぎて、言葉に力が込められていない、込められていたとしても他の要素が邪魔をして、本質に気付かせることを妨げていた。

なるほど、そういうことだったのか。

では、どう改善すればいい?
突き詰めると、私の文章には優しさがないということだ。
それは、ものを書く以前の問題なんじゃないか?
最低ラインを満たしてないというか…

無力だ。

テクニックも感性も見当たらなかった。
悔しかった。
悔しくてたまらなかった。

これほど天才になりたいと思ったことはない。

そして、これほど天才になれないと思ったこともない。

あーーー!!ひらめいた!!
きたきたきたきた!!
さすが、想像力がジャンプする自転車!!

これをテーマにしちゃえばいいんだ。

『これほど天才になりたいと思ったことはない』

なかなか興味深いじゃあないか。

才能に悩んでいる今を、発信することに臆病になっている自分をネタにしよう。
日常を誰よりもゆかいに捉えてこそ、岩田ひかるだ。
私の頭の中のネタ帳はまた膨らむ。

やっぱり、天才は違うねー。
え?いや、天才じゃないんだった!!
またまた、照れなくていいって。
照れてなーい!!

一人コントが繰り広げられると、笑いを堪えるのに必死だ。
自転車の爽快感が加わって、もう顔が微笑んでいる。
変な人だと思われないように気を付けねば。

私は自転車を漕ぎ続ける。
ふと、高校の先生に言われた言葉を思い出す。

「焦らなくていい。君は不器用だからね。他の人より時間がかかるだけだ。続ければ必ず伸びる。」

あの言葉の浸透力は何だったのだろう。
「不器用」だと言われているのに、誇らしかった。

焦らなくていい、か。
メディアグランプリも、春のスタートも、出遅れているけど
きっとまだ間に合う。

“はじまりのうた”を続けよう。

~私は元気です。どうしたら輝けるのか、天狼院書店でもがき中です。そして今、はじめの一歩を踏み出します。~

私の言葉は春のどこかに染まるだろうか。
それぞれのはじまりが溶け合ってハーモニーになる。
そのとき、想いは必ず届く。

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2015-04-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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