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英語の近道


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:山上久仁子 (ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
 
「中学高校の6年間、英語は真面目に勉強しました。成績もよかった。でも全然、英語は話せるようにならなかったし、別にスラスラ読めません」
 
その中学高校のとき、英語の本は、何冊読みましたか?
 
えっ、本を一冊、最後まで読んだことがない?
 
うーん、それは、英語ができなくても無理ないですね。
 
ほとんどの中学高校での英語の授業は、主に教則本だけやって、車をほとんど走らせないで終わる自動車の教習所です。
 
教習所の中だけの練習では、実際に使えるレベルで運転できるようにはなりませんよね。実際に道路に出て、最初は、下手でも、危なくても、どんどん走って、ちょっと擦ったり、うっかりぶつけたり、人を引きそうになったりして冷や汗かいたり、高速をかっとばして爽快な思いをしたりして、「本当に自分が車に乗れる」と、言えるようになります。
 
車に乗らないのに運転できるようになるわけがありません。英語の本を全く読んでいないのに英語ができるようになるわけもありません。
 
あなたが英語を話せない、読めない理由の一つは、英語の本を読んでいないからです。読書量の圧倒的な不足のせいです。
 
そして、車を運転し始めたら、教則本の中身って、ざっくりしか覚えてないですよね。
 
英語も同じ。文法は、ある程度ざっくりわかっていれば、後は、量をたくさん読んでいくと、文法書のことは忘れていても何の問題もなく読めるし、もっと実感として解るようになってきます。なんとなく、その言い回しがあっているか、間違っているか、知っているレベルになってくる。
 
ある程度、構造がわかったら、あとは、慣れです。車を運転するのも慣れ。英語を読むのも慣れ。どのくらい読むか。読む、読む、読む。読んだもん勝ちです。
 
日本で、日本史専攻だったのに就職のために20歳から英語を学び始め、通訳や翻訳をしたりしながら、今年で20年目になる英語教室を続けてきました。英語には読書が要る。そう確信しています。英語を勉強したくて26歳のときにカナダに1年間行きました。もちろんこの1年の経験はとても貴重でしたが、このときよりも英語力が飛躍的に伸びたのは、日本にいながら40歳すぎて、大量に読むようになってからです。
 
当方の英語教室は、最初は小学生だけでしたが、そのうち生徒が中学生になり、高校生になりました。高校生で、国立大学を目指すような子には、それなりの内容を準備しなくてはいけません。でも、自分ももう一つ、英語力が頭打ち。もう一山超えたい。そこで、いったいどうするのが一番手っ取り早いか考えました。
 
文法書は、まあ、1冊やりこめばいいとして、読解力、英作文は、どうする?
 
国語も英語も同じ言語だよな、って、このとき思ったのです。国語のできる子は、大量に本を読んでいる子です。英語も一緒のはず。
 
どうせなら面白い本をどんどん読めばいいのではなかろうか、と、たまたまその時、流行っていた『ドラゴンタトゥーの女』を読むことにしました。スウェーデンで第二次世界大戦後の東西冷戦を下敷きに、コミュ障の女の子がハッカーで活躍する話です。高校生と読むには、性的にもちょっとグロいし、スリリングな内容でしたが、まあいいか、と。学校じゃないし。
 
最初は、正直、よく解らない箇所もありました。でも、何冊も読んでいくうちに、霧が晴れるように、くっきり読めるようになってきたのです。この生徒とは、2年間でこのシリーズと評論集を合わせて3冊くらい読みました。
 
このときは、生徒が高校生だったので、毎週、1章ずつ、英語で内容をまとめてきてもらい、そこで文法的な間違いがあれば直していきました。
 
この高校生の実力は、グングン上がっていき、最終的には、理数系の国立大学に現役合格しました。
 
生徒一人について本が1冊あるわけですから、教える方はもっとたくさん読むことになります。読書量が跳ね上がり、TOEICの点数も跳ね上がりました。
 
で、このやり方で、話せるようになるのか、ですよね。
 
なります。もちろんアウトプットの機会は必要です。教室に来てもらうか、ビデオ通話で読んだ本について語り合います。もちろん英語です。日本語禁止。
 
学生は、毎週来られますが、大人は、忙しい。
 
ですから、社会人の場合は、どのくらいの頻度でアウトプットしてもらうかというと、だいたい月2回です。2週間に一回。
 
少ないと思いますか。
 
毎日、ある一定量を読んでいると、頭の中で英語が鳴り響き始めます。英語で考えるようになるのです。
 
小さな子が、本を読み出すときは、拾い読みから始めて、最初は、音読しかできません。それがいつの間にか、声を出さずに読むようになります。この黙読しているとき、アタマの中では、読んでいる声が鳴り響いています。いわゆるインナートークです。
 
メッセージや、メールを読むとき、その人の声が頭の中で再生されている経験はありませんか。あれです。
 
これができるようになると、英語が話せるようになるのです。「英語で考える」ということですね。
 
逆に、英語で考えられない人は、英語では話せません。
 
これを2年間続けると、どなたでも、日本に居ながら、かなりできるようになります。
 
2年間、長いでしょうか。
 
あなたが点数をとるためだけに費やしてきた中学高校6年間の1/3の時間です。
かなりの近道だと思いませんか。
 
 
 
 
***
 
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2020-01-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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