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メディアグランプリ

誰も普通になることはできない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐藤純平(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
なにか新しいことをしたい。
そう思って、新しいことを始めても、すぐに次の新しいことを始めたくなる。
あれこれ手を出したくなって、いつも広く浅くなりがちだ。
「飽き性ですね」と言われることもあるし、「好奇心が強いですね」と言われることもある。どっちも正しいようにも思うし、どっちもなんか違うようにも思える。
 
なんで新しいことをするのか? 今やっていることに飽きたから? 好奇心が強いから?
いや、根本にあるものは少し違う気がしている。
ぼくは「普通」を目指そうとしていることが多いのかもしれない。
中間地点を目指す感じ。
劣ってもいないし、優れてもいない。
そんな地点を目指す。いわゆる平均になりたがっている。
みんなができることができないのが嫌なんだろう。
逆に自分だけができるみたいに飛び出るのも嫌なんだろう。
苦手があるのが怖い。
得意があるのが怖い。
なるべく隠していたい。
だから平均付近でおさまろうとする。普通になろうとする。
そんな思いがたぶんぼくにはある。
だから次から次へと新しいことを始めたくなるのだと思う。
そしてある程度できたなと思ったら、次の新しいことに手を出す。
そうやって色々な面で平均的にできる人になろうとする。普通になろうとする。
どんな分野にしろ、みんなに遅れをとるのが嫌なんだ。
みんなより先に行くのが嫌なんだ。
怖いから。
不安でたまらないから。
どうして人と違うことを恐れるのだろう?
それはたぶん違いを認めることをよしとしてこなかったから。
むしろ人と違うことは、「周りから浮いている」と認識して、仲間外れだと思っていた。
だから自分はなるべく「浮かないように」と平均を目指した。普通でいようとした。
でも平均や普通なんて言葉は、結局まやかしなんだと気づいた。
本当の意味で、平均的な人なんていないのだと。普通の人なんていないのだと。
そこから少しずつ「普通」を目指すことをしなくなってきたように思う。
大学時代、ぼくはボランティアサークルに所属していた。
人のためになりたいとか、社会のためになりたいとか、そんな立派な理由なんかなかった。
ただ大学で最初に仲良くなった子がやりたいと言っていたから、一緒に入った。
今思い返せば、これも周りから浮かないためのぼくなりのひとつの手段だったのかもしれない。
小、中、高校生の不登校児を対象に支援をしていくボランティアだった。
支援とはいうものの、活動はただただ不登校児たちのやりたいことを思いっきり一緒にするだけ。
遊んだり、話をしたり、ぼーっとしたり・・・・・・。
とにかく彼らのやりたいことを一緒に思いっきりやった。
 
「こんなことやってて意味あるの?」
はじめは正直そう思っていた。
学校に通えるようにしなくちゃとか、勉強させなくちゃとか、同年代の子たちと同じようなことができるようにすることが必要なのでは? と思っていた。
「不登校=浮いている」とぼくは認識していた。
平均ではない、普通ではない人たちだった。
この活動が役に立っているのかもしれないと思えたのは、保護者の方のお話を聞いてからだった。
 
「あんなに楽しそうな顔してるの久しぶりに見た」
「いつも我慢してることをここで発散させてもらってる」
不登校の子たちは、学校では浮かないようにと我慢をしていたのだろう。
もしくは我慢しきれず浮いてしまった。
そして学校に行かないという選択をしていた。
学校に行ってはいたけど、浮かないようにと必死になっていたぼくも同じようなものだ。
そう勝手に仲間意識を持つようになった。
 
そして不登校の子たちも当たり前だけど、普通の人なのだと考えるようになった。
めちゃくちゃ元気で面白い子やんって思うようになった。
 
違いがあるだけだ。
不登校だからって特別ではない。
勉強もするし、遊んだりもするし、話もする。
ただみんながする勉強や遊びや話とは違うだけだった。
興味が違うだけ。たったそれだけのことだった。
それなのに、勝手に普通ではないとぼくは決めつけていた。
普通ではないことを悪いとさえ思っていた。
彼らにとっては学校にいる人たちが普通ではないのだと知った。
彼らは普通にしているだけだった。
それと一緒で、ぼくが「普通だ」と思うことは誰かの「普通ではない」と知った。
 
人それぞれ別の基準を持っているし、普通なんて人それぞれ違う。
そう思えた時にどれだけ普通を目指しても、完全に普通の人になんてなれないのだと思った。
今でも普通になろうとする部分は少なからず自分にはある。
新しいことにほいほい手を出すし、ある程度やったらもうこれでいっかと思ってしまうこともある。
でも以前よりも違いを受け入れることはできるようになった。
自分にとって普通ではないと思い込んでいた人たちと接することができたから。
新しいことを始めるときには、それが普通になるかどうかじゃなく、自分がやりたいかどうか。
そういう基準で考えるようにしたい。
 
 
 
 
***
 
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2020-06-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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