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人に気を遣いすぎるタイプのカウンセリングは、話すより書く

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:なめ山 なめろう(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「話さない」カウンセリングをご存知でしょうか。
 
心理カウンセリングといえば、臨床心理士の先生と一対一、対面でじっくり話すイメージがありますが、それだけではありません。
心理カウンセリングには、カウンセラーさんとオンラインでメールをやりとりして行う、「メールカウンセリング」という方法もあります。
 
対面カウンセリングよりも、メールやチャットによる、書いて受けるカウンセリングが向いている人がいます。
ぱっと思いつくのは、カウンセリングルームが家から遠く、定期的に通うことが難しい人。初対面の人の前だと緊張してしまう、話すことが苦手というシャイな人。
 
なにより、”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”性格で悩んでいる人に、メールカウンセリングは特におすすめです。
 
ちなみに、私もメールでの心理カウンセリングの利用経験者です。私は、結婚退職後のキャリアの悩みを、キャリアカウンセラーの資格を持つ方に相談しました。
私もまた口下手で、他人に気を遣いすぎて、あれこれ考えてしまう性格です。
こんな性格の私が、「メールカウンセリングにして、よかった」と思えたポイントを、ご紹介します。
 
1:顔色・声色の情報がないことで、リラックスできる
”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”方は、自分の言動や振る舞いに対して、相手がどう感じているかが、常に気になりませんか?
相手が怖そうな顔をしていたら、「場を和まさなくちゃ」「相手の機嫌を損ねないようにしなくちゃ」と思う。
相手が困ったような様子を見せたら、「困らせないように、気の利いた答えを返さなくちゃ」「変なことを言わないように」と思う。
そうやって、相手の表情や声色からあれこれ考えて、焦ったり、緊張したりという経験が多いのではないでしょうか。
 
メールカウンセリングのやりとりは、すべて文章です。そのため、カウンセラーさんがどんな表情をしていて、どんな喋り方で自分に語りかけているかが、わかりません。
 
だからこそ、”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”タイプにとって、メールカウンセリングは快適です。自分の発言に対する相手のリアクションが見えない分、余計なことを考えずに済み、リラックスしてカウンセリングに臨めます。
 
2:正解を出そうとしなくていい
”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”方、人との会話の中で無意識に、「相手が、自分にどんな答えを求めているか」を読み取ろうとしてしまいませんか。そして、相手に期待されているとおりの返事をしようと、色々悩んでしまいませんか?
 
心理カウンセリングは、自分の気持ちを表現する場です。しかし、”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”方は、自分の気持ちより、相手の気持ちを優先することが、日頃から癖になっています。
 
しかし、相手のことが見えにくい文章でのカウンセリングは、相手の意図を汲むにも限界があります。
そもそも、心理カウンセリングは、相手の求める「正解」を出す必要はない場。
「こんなことを言ったら、カウンセラーさんはどう思うか」なんて考えなくてもかまいません。カウンセラーさんがどう思っているかは、文章だけでは見えないのですから。
 
その点で、メールカウンセリングは、”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”方が、いつも抑えがちな自分の気持ちを出しやすい環境といえます。
 
3:返事に、時間をかけられる
対面で人と話すのが苦手だと感じる方、相手の会話のペースに合わせることが、しんどいと感じませんか?
相手が自分に投げかけてきたボールを、テンポよく上手に返せないために、「自分は会話が苦手なんだ……」と落ち込む。
”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”性格だと、ボールを上手に返せたかが特に気になります。「相手が不快にならないような、上手な返しができたか?」を気にして、あとから苦しくなる。
 
メールカウンセリングは、自分のペースで返事ができます。カウンセラーさんの問いかけに、その場でぱっと答えられなくてもいいのです。すぐに答えられなくて、気まずい思いをすることもありません。
 
「すぐに答えられなくても、3日以内のお返事を目標に、ゆっくり考えをまとめよう」と、自分にあったゆるいペースでカウンセリングを進めることができます。
 
また、カウンセラーさんへの返事を、時間をかけて文章にまとめる作業を通じて、自分の考えや思いにじっくり向き合うことができます。他人の気持ちではなく、自分の気持ちを最優先に考える時間が、カウンセリングをきっかけに生まれるのです。
 
悩みの相談を通じて、自分のほんとうの気持ちに向き合うこと。これが、カウンセリングで得られる効果です。
 
私の場合、メールカウンセリングを申し込んだ当初の相談は、「これからどんな仕事を目指せばいいか」でした。
しかし、カウンセラーさんと「あなた自身は、どう感じますか? どう考えましたか?」と、他人ではなく「私がどう思うか」について掘り下げてもらううち、相談内容は徐々に変わっていきました。
私は「バリバリと働いている周りと比べて、自分はだめだ」と、世間一般や他人の価値観と比べて、自分のキャリアに劣等感を抱いていたこと。ほんとうに欲しいのは、キャリアではなく、結婚退職した自分を肯定する気持ちだったことに気づきました。
 
また、「メールだし、必要のない話ならスルーしてもらえばいいや」と、なかなか人に言えない夫への不満を書きました。相手の顔が見えないからこそ、思い切って書けたことでした。
すると、夫の話をきっかけに、家族に気を遣いすぎて、自分で自分を苦しめていたことも判明しました。
 
心理カウンセリングは、「この選択がベスト」といった、具体的なアドバイスをくれる場所ではありません。
「私はこういう考えの人間で、だからこうしたい」を、客観的に整理するための手助けをしてくれる場です。
”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”
そんな自覚がある方こそ、今抱えているちょっとした心のモヤモヤを解く鍵は、他人の顔色や考え方に沿おうとしておざなりにしてきた、自分の本心にあるかもしれません。
 
でも、”人に気を遣いすぎる、他人の顔色をうかがいすぎる”からこそ、他人に相談する勇気も、なかなか出ないもの。
そんな方にこそ、メールやチャットのカウンセリングで、書いて自分を見つめ直す方法はいかがでしょう。
 
 
 
 
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2020-08-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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