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正直に目的意識を持って旅をする


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記事:村人F(リーディング倶楽部)
 
 
僕も彼みたいな旅をしたい。
この本を読んで僕はそう思った。
「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」というオードリーの若林さんが書いたキューバ旅行記。
その中には旅の楽しみ方だけでなく彼の人生観、生き方などいろいろなものが詰まっていた。
そしてそれは彼自身の意識がもたらした物なのだなと思った。
 
この本の中で彼に対して感じたことは2つあった。キューバへ旅行するにあたり、強い目的意識を持っていたということ。そして自分の心に素直になっていたこと。
 
彼がキューバ旅行に行く動機になった点は、日本の資本主義的要素、常に年収とかを気にして負け組やら勝ち組やら言い合う状況に疲れたというものだった。
だからその資本主義とは真逆の社会主義国家であるキューバに行き癒やされよう。
そういったハッキリとした強い目的意識の上で彼は旅行していた。
だから行動に迷いが無かった。日本語の話せるキューバ人ガイドだったり、知人から紹介してもらったキューバ在住の日本人の方々に国を案内してもらおう。最終日は一人だけで回ろうなどと、入念に計画した上で、たった5日間しかない旅行の日程をフルで楽しもうとしていた。
このような迷いをなくすための入念な計画づくりは、彼の中でハッキリとしたやりたいことが明確になっていたからできたことだと思う。
芸人若林の知られざるストイックな面が感じられて面白かった。
 
そして本の中の彼は、とにかく自分に正直だった。
日本にいる時の同級会で感じた疎外感。売れてない時代は周りから蔑まれたような目で見られるし、売れたら売れたで年収に嫉妬されるという人間に感じる嫌なことを正直に綴っていた。
 
それと同じように自分が感じた感動もそのまま素直に記していた。
東京だと行くところが全く思いつかないからずっと引きこもっていたけど、キューバだったらホテルにいる時間がもったいないを感じるほど外を探検したくて仕方がない。
キューバの人々の親切心というか、血の通った温かさなどの感動をそのまま素直に記していたのである。
それと同じように、キューバの人々が抱えている問題点も正直に書いていた。
社会主義国家で競争がないため、落ちぶれるかどうかを自分の意思で選択する自由がない。
親戚に亡命した人がいる家族のほうが、最新の家電製品などを海外から送ってもらえて豊かな生活ができているなど、資本主義に憧れる人々がいるのだろうと思わせる側面も書いていた。
 
その上で日本の素晴らしいところをちゃんと発見していた。
真面目でゴミとかをちゃんと掃除しきれいな街にするようにしている。そういった勤勉さが日本の良さだというのを見つけていた。
そして、これからも日本で歯を食いしばって生きていこうと決意をしていた。
こういう風に強い目的意識を持った上で、自分に正直に旅をしたからこそ、素晴らしい旅行記が書けたのだなと思った。
 
僕はどうだろうか。
これまでタイや香港、フィリピンなどいろいろな国を旅行してきたけど、彼ほどの感動を旅行の中で得られたとは言えない。
 
それはきっと自分の中で目的意識というものが固まっていない状態で旅行してしまったことが原因にあると思う。
だから改めて僕が海外旅行に求めるものを考えてみることにした。
 
僕が海外に求めるもの。それは日本と全く異なる空気の中に入りたいということだと思う。
日本語とは全く違う言語圏の中で人々と触れ合い、その空気を感じる。そういうのを求めているんだと思う。
 
だから旅の思い出も、タイ語や韓国語など、日本語の全くない空間にいて感じた興奮だったり、ホテルのスタッフに英語が使えて安心したりといった、人との関わりや街全体の空気感に関するものが多いんだと思う。
 
そして、日本と全く異なる空気を浴びることで、僕の中で言葉にできないような欠落を埋めたいというのも目的にあると思う。
若林さんほどではないが、会社生活で関わる人達だったり、ニュースの内容で感じるなんとも言えないモヤモヤが僕にもある。
そういったものを埋められるものを海外から探したい。
こういう目的が僕の中にあるように思う。
 
結局その旅の中である程度の欠落を埋めることはできるんだけど、それと同じくらい別の欠落に気づいたりもする。
それがまた次の旅の動機になっていく。
こんな感じで欠落を埋めたり、また別の欠落を発見したりしながら、海外もいいところもあるけど、やっぱり日本が一番好きだなということに気づく。
そういったことを目的に僕は旅をしているんだなと思った。
 
コロナ禍が開けたら、世界や日本全国をいろいろ旅していきたい。
そのときは若林さんのように、強い目的意識と自分に正直に感動できる心を持って歩んでいきたい。
 
 
 
 
***

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2021-01-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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