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お見合いに活かす! ビジネスマインド


お見合い

記事:Sofiaさま(ライティング・ゼミ)

お見合いってしたことありますか?

いつかは結婚してみたいな~と思ってみたりするものの、30才になっても結婚願望がまったくわいてこなかった私。
それっぽい活動をしてみればどうにかその気になるんじゃないの? と思いましたが、なんとなくニガテな合コンはなんだかんだで未経験。
であれば、いっそ最もそれっぽいことをやってみよう! と、それまでの自分なら考えられなかった結婚相談所に社会化見学的な気持ちで入会してみました。

システムは簡単。会員専用ウェブサイトからお見合いしたい相手を選んで申し込みボタンをポチッとな。
相手がOKならお見合い成立。相談所の方が日程と場所の段取りを整えくれて、指定された日時に指定された場所に赴き、お見合いをします。特にリクエストがなければ、基本的に一対一です。

お見合いの場所は、だいたいホテルのラウンジが多いのですが、ロビーに早めに着いて相手が来るのを待つ立場になると、やはりけっこう緊張します。
と同時に、お見合い用に買ったふだん着ない桜色のシフォンワンピを着て、ピンヒールなんぞ履いているので、準備の段階から非日常感がもりもりです。

「建物に入るとき、そして待ってるときから既にお見合いは始まっているのだ!」とアドバイスをもらっていたので、いくらそわそわするからと言ってむやみやたらにスマホはいじりません。健気に待ちます。そうこれは面接だ! いつなんどき、どこから試験官に見られているかわからないのです。

さて、相手の男性が来て互いの自己紹介もそこそこにラウンジへ。お茶をしながら小一時間お話をして別れた後に、それぞれの返事を結婚相談所経由で送る、という段取りでございます。
お見合い時に個人的に連絡先を交換するのは禁止です。また、通常の出会いと違い、どちらかが「お断り」となった場合、規約上もう会うことはできません。

で、ですね。
これは何度か経験してわかったことですが、申し込んだ側が「たくさんお話しできてすっごい楽しかった! うふふ」って思って満足して帰った場合、成功率は格段に落ちます。
ええ、話が弾んで楽しかったのに断られるから、初心者にはちんぷんかんぷんです。

まあでも落ち着いて。なんのためにお見合いしているのか一緒に考えましょう。
そこはただ楽しくお話をする場ではないのです。ただ高いお金使って、香り豊かなお紅茶を飲んでる場合じゃないんだ。
限られた時間の中で「私と結婚すると心地良いですよ。こんなメリットがありますよ」ってことを効果的かつ押し付けない感じで相手に印象づけて、次につなげる場なのです。
「こんな自分を知ってもらいたい! 結婚するならすべてをさらけ出さなきゃ! とにかく結婚して!」こういうのは、2回目以降会うことができてから考えてください。

お見合いは、ウェブ上で並ぶ多数の会員から相手を選ぶターゲティング、公開している自己PRや顔写真などのプランニングとブランド戦略、相手のスペックとPRを基にしたマーケティング戦略、そして臨機応変なプレゼンテーション。その全ての能力を駆使する必要があります。
そう、ビジネスだと思って下さい。

特にこちらから申し込んだ場合は「とにかく相手のことを知る」これが重要です。
相手の関心をひきつけ、いかに相手から話を引き出すか。そして引き出した情報をもとに、どのようにしていい気持ちになってもらうか。これに尽きます。
通常の恋愛とは異なるフィールドだと気づくまでに案外時間がかかるかもしれません。短期決戦のお見合いでは、次につなげなければもう会えないのです。

だからといって、気に入ってもらおうとしすぎたが故に、超控えめな態度になったり、ただのイエスマンになったり、自分の価値を下げたり、といったことはやめましょう。
これからあなたは自分を売り込まなくてはいけないのに、自社製品に自信がなくてどうする。喝! 売り込みに来てる本人から「この商品ここもそこもダメなんですけど、基本は悪くないんですよ。どうですか?」って言われて、投資できますか? 誰も買いませんよね。
そこは余裕がなくても、にっこり笑って自信のある態度を取ってください。上から目線とかじゃなく、幸せなオーラを出すのです。かつ、さりげなく自分の希望はしっかり伝えてください。ここがポイント。相手が気持ちの良い状態になっていれば大丈夫。自信を持ちましょう。

楽しい気分にさせられた側は「あれ、俺ばっかり喋っちゃったな」と、お見合い後も気が付かない可能性が高いです。むしろ話が弾んだと思っているので、互いに話をしていたということになっています。が、実際こちら側はあまり自分のことを話していないので、ミステリー要素が残ります。楽しんだ側には「そう言えばあの辺ちゃんと聞いてなかったな。あの人のこと、もっと知りたいな。また会ってみたいな」というプラス効果が生まれるのです。

だから、あまり最初から話しすぎない方が双方にとってお得なので、だいたい45分で終わらせてください。これを超えてくると、楽しくてもしんどいです。なんせ初対面ですから、打ち解けたとはいっても互いに独特な緊張感の中にいるのです。そして余計なことも喋り出します。疲労感を感じさせず、いい緊張感が保てているタイミングで一旦終了するのがベストです。

そこを突破し、お互いOKだと「仮交際」というステータスに突入するのですが、その話はまた別の機会に。

恋愛は、感情でつっぱしってしまいがち。それが恋愛の醍醐味。美しい。それでいい。
それでいいんだけど、それゆえに突拍子もない行動に出たり、思い詰めて何回もメールしたり、会いたくて会いたくて震えたりして、ちょっとアレな状態になったりもします。

お見合いはこのような感情とも密接な関係にありますが、システムに則って動いています。そのシステムに対する傾向と対策の為、そして結婚という明確な目的を実現する為に、ビジネスの要素を取り入れたほうが冷静に自分を見つめられます。お見合いをしながら結婚への期待や将来の不安で頭が沸騰しそうなとき、いい感じでクールダウンできるのです。
1回、落ち着け! と。まずは相手の気持ちからだ! と。

さらにビジネスと考えることで、感情の浮き沈みのギャップを押さえられるため、メンタルにも健康的です。
お見合い後に断わられた際、人格否定をされたような気がして地面にめり込みそうなことも少なくありませんが、それは需要と供給が合わなかっただけなので、気を取り直してとっとと次にいきましょう。
「小一時間話して条件とかライフスタイルがなんとなく合わなかった」それだけです。あなたもお相手も誰も悪くないのです。気に病むことはありません。
時間の配分や、プレゼン方法に問題があったか等の反省はしても、自己否定はやめましょう。
しかも「結婚」という言葉に焦っている方ならなおさら。「逃してはいけない!」と自分を殺してまでやることはない。早く結論の出る場だからこそ、自分の感情とは良い距離感を保ってむやみやたらに傷つかずに臨んでほしいのです。

まず第一歩はそこから。そして関係性を構築していけば良いのだと思います。

そんなことを習得していくうち、お見合いの勝率は上がっていました。
ここで気を付けたいのはテクニックに満足して、本来の目的を忘れないこと。
ただ相手からのOKをもらうことではなく、将来の伴侶を見つけることが目的です。
お見合いは当然ながら相手を見極める場ですので、自分がその人のことを「いいな」と思ったかどうか、ここの直感をまずは信じてほしいと思います。

で、私はと申しますと「やっぱり感覚的に自由に恋愛したいなぁ」という気持ちを抑えきれなかったため、結婚相談所村を離れ再び流浪の旅に出ているわけです。
どなたかいい方がいたら紹介してください。

 

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2016-05-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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