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短く生きたいと思っていた私が生きていけるワケ


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記事:Shimaya.Sさま(ライティング・ゼミ)

やばい。
それはやばい。
そんなはずじゃない。
大学のトイレの
色気のない天井をみつめる。

 

さっきの講義を思い返す。
「今どきねぇ、100歳くらいまで生きるもんですよ」
正直ほとんど聞いていなかった講義だったのに、
このちょっとした雑談は耳にすんなり入ってきた。
「ちゃんと老後のこと、考えとくんだよ」
え、まじか。

からだとか、あたまとか、なんか厄介なことになっちゃうなら
老後とか短いほうがいい。

気持ちもからだも元気なままに、
できれば多くの人が弔ってくれるうちに、
死ねたらいい。

若いうちに無茶して、
そのせいで人より短くても
ドラマティックな人生にしたい。

そう思っている。

100年は、ながい。ながすぎ。
そんなに気持ちもからだももたないよ。

話が違う、と責める気持ちは
あてもなく宙ぶらりん。

やばいでしょ。

「お姉ちゃん、どっからきたの。私はねぇ、桃山台よ」
今日だけで、数十分だけで、何回聞いたか。
次のセリフも知ってまっせ。
向かいに電話局があったんでしょ。

「向かいに電話局があってねぇ」
実習先の老人ホームで出会ったひとりのおばあさん。
からだはじゅうぶん元気にしておられるものの、
すっかり”ボケ”てしまっていらっしゃる。

言っちゃいけないことだって知ってるけど、
ごめんなさい、言います、
この人の人生、これでいいのかな。
いや、わからないけど、
自分はこの人生は、この人生の最後は、
避けたい。

そんなおばあさんの隣のおじいさんはこう言っていた。
「いいことよりわるいことのが多いもんだよ」
大先輩がそう言うんだもん、やっぱそうなんだ。
いやだな、怖い。

お医者さんたち、長生きの秘訣
追い求めすぎないでください。
長生きしなきゃいけなくなっちゃう。

政治家さんたち、介護とか、高齢者の生活保障とか、
大変でしょう。無理しないで。
なんていうか、若い人に負担かけたくなくない?

一番いらない魔法は
不老不死の術だね、自信ある。
終わりないって耐えられない。
悪いこと言わないから、
どこぞの王様皇帝様、やめときなはれ。

生きながらえる、それ自体がいいことって
本当にそう思いますか。

社会は目まぐるしく変わっている、らしい。
「社会の変化について、思うところを述べなさい」
そう言われても、
生まれて20年、物心ついて10数年、
わからない。こういうもんだと思ってきてるから。

社会が変わる、
先読みなんてできないでしょう。
開発、発展、進化、
しすぎて、早すぎて、
自分たちでも追いついていないんじゃないか。

山積みの問題をたくさん見せられて、
なんとかするのはこれからの若い人たちだよ、
そう言われたら
これからの社会に不安しかない。

100年生きるの百歩譲って認めても、
100年もこの社会を守っていくのはごめんだよ。
100年も社会の変化とやらに振り回されるのはごめんだよ。
100年も生きる覚悟、ないよ。

そういえば、精神的にちょっとしんどい時期があった友人が、こんなことを言っていた。
「自分の手首から血を流して。
ふらーっと道路に飛び出してみて。
あ、死ねるなって思うと
もうちょっと生きてやろうって、
思うね」
やばい奴だ。でも、そういうもんなのかって思う。

わたしも人生飽きたら、
自分でやめちゃえるのか。

若輩者が何言ってんだって思われるかもしれないけど、
私としては、
楽しいことも嬉しいことも辛いことも頑張ることも
けっこう充実してきた。
もう満足してる。
もういつでもいい、
楽しいとこで締めたい、と思う。
死ねちゃうんだな、実際。
いいかも。

なんか気が楽になった。
いつでもやめちゃえる。
……じゃあとりあえずはもうちょっと、
居座ってみようかな。
居座らせてもらおうかな。

もしかしたら
死後の世界が解明されて、選べちゃったりするかもしれない。
もしかしたら
バーチャルの世界でめっちゃ暴れられる老後できちゃうかもしれない。
もしかしたら
社会人生活楽しめちゃってサイコーかもしんない。
もしかしたら
この人のために生きたいと思える人に出会うかもしれない。

楽しみになってきたぞ。
可能性はいくらでもある。作り出せる。

もうちょっと、生きてみよう。
もうちょっと、頑張ってみよう。
ときどき疲れちゃったときは
もうちょっとだから、いつでもやめられるって思えば
なんとかなる。

素敵だな、生きているって。

やばい、
未来が待ちきれなくなってきた。
こんなはずじゃなかった。ワクワクしまくり。
明日はなにしてやろうかな。

まずは
出すもん出して、
トイレ流して、
学食で一番高いおいしいやつ
食べてやろう。

 

 

おわりに

生きたいのに生きられない人もいるのになんてことを言うんだとか、
死んで迷惑かけることもあるのに身勝手だとか、
不快にさせてしまったら、すみません。
最終的に人の人生はその人のものであるのと同じように、
私が私の人生をぼやーっと考えただけです。
私がちょっとでも生きやすいように
私を励ましているだけです。
どうぞ見逃してください。
 

***
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2016-06-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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