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彼女らの独身生活との卒業式


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記事:ちゃめさま(ライティング・ゼミ)

2014年の大ヒットドラマ『きょうは会社休みます。』は、真面目で男性経験がない主人公の30歳青石花笑がかなり年下のイケメン大学生と恋に落ちるお話。壁ドンなどのトキメキ演出、年下イケメンに見初められる設定、すべてがフィクションであり、少し前の『電車男』を思わせる夢のあるストーリーであった。

だが、わたしがそれ以上にフィクションだと感じたのが
「主人公の親友 一華との関係性」だった。

主人公の青石花笑はフルタイムで働く独身30歳。
その親友一華は、学生時代から仲の良い女性で、2児の母という設定だ。
青石花笑は何かと一華に相談し、しょっちゅうお家に遊びに行っている。
一華の子供は花笑に恋のアドバイスをして笑わせてくれる。

こんな友情は果たして存在するのだろうか?

というのがわたしの大いなる疑問なのだ。

わたし自身の話をしよう。

わたしは青石花笑と同じ30歳働く女性。
恋愛経験は人並み程度。
ものすごくモテるわけでもなくモテないわけでもない。結婚を夢見ながらも彼氏ができても結婚にこぎつけないし、なかなか叶わない。今の日本でいえばよくいるアラサー女性の代表選手だと思う。

そんなわたしの一番悩むことは、実は、
「彼氏ができないこと」ではなかったのだ。

いわゆる高学歴なわたしは、周りの友人もきっと結婚は遅いだろうと高をくくっていた。
だが、27歳〜29歳にかけて。
どうしたわけか、続々と舞い込む結婚式のお知らせ。この時期、毎月結婚式のご祝儀の3万円に加えて美容院代やら二次会の地味にかかる8000円が数件。それに加えて余興をやってほしいというから、休みの日はAKBの踊りの練習に追われ、二次会では司会をやり、クイズ大会やビンゴをやり、景品を買い、盛り上げ、飲み、騒げよと。
そして気づいたのだ。

これは単なる結婚式ではなかった。

彼女らの独身生活との卒業式だったのだ。

彼女らは、結婚式という名の卒業式を境に、
夜中に突然カラオケに行ったり、
人寂しい夜にバーに呼び出したり、
旅行にいってわいわいし、夜中にコイバナをしたり、
しなくなってしまったのだ。

そして続々と舞い込む「ご懐妊のお知らせ」。

いやー、びっくりしました。

ほんと。
この駆け込み受注っぷり。

ぼーっとしていたら、乗り遅れていた。船に。

ともかく彼女らは旅立っていった。

あんなにご祝儀を払ったのに、
披露宴に呼ばれるような仲であったはずなのに、
わたしには突然にして「友達」がいなくなったのだ。

結婚した友人たちはみな、新生活に一所懸命。
たまにはお茶だってしますよ。

多くて1年に1回程度だろうか。

お友達のおうちに行って(たまには単独、ときに複数人)、
子供を愛で、お茶をしながら、

「最近はどうなの?いい人はいるの?結婚の予定は?」

と聞かれるのだ。

そしてわたしは、
—どんな男性とどういうデートをしたか
—どんな面白い出会いがあって
—どんな勘違い男がいたか
−わたしはどんな失敗をしてしまったか
という話で場を沸かす。

わたしはそこで、エンタメを提供する芸人になりきる。

一方で彼女らは、
「働いていて、おしゃれしていて、いいなぁ」
という。

そして
「子供はかわいいけれど、なかなかおしゃれして出かける機会もないし。独身時代を楽しんだほうがいいよ」
とアドバイスをくれる。

そしてわたしはこの後100%、自己嫌悪に襲われる。

仲のよかった友達の幸せを素直に喜べない自分。
なぜ同じような経歴をたどってきた彼女にはできてわたしにはみんなが得ているものが手に入らないのかという嫉妬と劣等感に気づく自分。
だが一番は、あんなに心の奥を話せていた友達に対して心のうちを全く明かせなくなっていることへの衝撃である。

別に彼らが悪い訳でもないし、
わたしが悪いという訳でもない。

人生のフェーズの問題、ただそれだけなのだ。

女の人生において、結婚・出産のタイミング、働いているか、働いていないか?は大きく友情をわける。

彼女たちのことは今だってもちろん大好きだが、しかし、
話が、価値観が決定的にあわなくなってしまうのだ。

たまに会っても「異文化交流」であって
女性が求めるものNo.1の「わかるわかるよ〜という共感の場」ではなくなってしまう。

だからはわたしは、冒頭に書いた
青石花笑と一華のような友情が信じられない。
ドラマではこのような「子持ち女性とそうではない女性の友情」が描かれるが、周りにもなかなか見かけないタイプの友情だ。

そこで、わたしは28歳の冬に、
女友達がいなくなってしまう恐怖感から
ある行動に出た。

女友達を増やすために、友人に同じようなタイプの女性を集めた
「女子会」を開いてもらったのだ。

仕事が好きで働き者でかわいくておしゃれで人生楽しんでいるし、決してモテないわけではないが、理想が高かったり、恋愛への心のブレーキがあったりと、なかなかうまくいっていないという女子たち(苦笑)。

わたしはそれまで「女子会」というものが大嫌いだったのだが、この同じタイプの女子たちとは会った瞬間から仲良くなった。

やはり深い友情というものに必要な条件は
「似た者同士」なのであろう。

我々は、女子会をし、合コンもし、パーティにも行くし、旅行にも行く。
毎日LINEで近況を連絡し合い、励まし合う。

というわけで、女の人生に必要なのは、
恋人をつくる技術以上に「友達をつくる技術」だと思う。

子供ができたら、ママ友がほしい。
子育ての相談に共感してほしい。
仕事と子育ての両立に悩んだら、両立ママと愚痴をこぼしたい。

不妊に悩んだら不妊仲間と語り合うだろうし。

10年後も結婚していなかったら
独身アラフォー仲間で飲みに行きたい。

もし離婚したら、バツ1仲間と話が合いそう。

50代になったら、
きっと、子育てしてきたあの子も、
子供がいないあの子も、
そろそろ自分のやりたいことをやろうといってもりあがるかもしれない。
今、距離がある学生時代の友人たちともここで再び手を取り合うような気がしている。

仕事をやめたら、ボランティア仲間が必要かもしれない。

老後は茶飲み仲間が必要かもしれないし
もしかしたら一緒に住む仲間がほしいかもしれない。

「友達をつくる技術」だけは、一生衰えずに女の人生を明るく照らしてくれるだろう。

 

***
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2016-07-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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