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マイペースを貫くべきではない理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:和智弘子(ライティング・ゼミ)

「ちょっと弘子、マイペースすぎる! もうちょっと周りと合わせてよ」

小さい頃から、なんども言われてきたセリフだ。
私は自分でも嫌になるほどマイペースで、周囲と歩調が合わせられない。
例えば、学校の体育の授業では、運動神経の悪さも相まって、グループで行う競技にはとことん向いていない。グループのみんなで調べものをするときなどでも、私は自分のペースでどんどん進めてしまうため「弘子ばっかり調べても、仕方ないんだから、周りに合わせてよ」と言われることも多かった。

だけど、私は周りに合わせて何かをすることが苦手で、大人になった今でも、自分のペースを貫いていることが多い。今の職場では、働いている全員がマイペースなため、「私に合わせて」とか「周りと合わせて」と言われることはほとんどない。お客さまの話を聞いて、きちんと仕事を進めていれば大きな問題もないため本当にありがたい。

しかし、私のマイペースをことごとく崩そうとしている奴らがいる。それは「電化製品」達だ。彼らはそれぞれ警告音を発し、彼らのペースを貫こうとする。例えば冷蔵庫。たくさん買い物をして、冷蔵庫内に品物をしまおうとする。品物の数が多く、あたふたと手間取っていると「ピィーピィーピィー」と、けたたましい警告音で「早く扉を締めろ! 一刻も早く!! ぐずぐずするな!!!」と言わんばかり。電子レンジにしたってそうだ。食べ物を温めて「チン」と鳴る。そこまでは良い。私がお願いしていたんだもの。暖まったことを知らせてくれて、どうもありがとう。だけど、その後、すぐに扉を開けずにいると「ピピピ!」と警告しだす。「ねえ! まだ温めたもの、中にいるわよ! 早く出しなさいよ!」とでも言わんばかり。出し忘れているんじゃなくて、順番があるんだ。私のペースを乱さないでくれよと、少しばかりそれらの警告音にイライラさせられる。

最も落ち着かない警告音は「ATM」のものだ。キャッシュカードを入れて、お金を引き出すために暗証番号を入力する。いくら引き出すかをタッチパネル又はボタンで指示し、お金が出てくるのを待つ。キャッシュカードと取引明細書が先にATMから出てきて、財布にしまおうとしているときに彼らは主張を始める。「お札をおとりください。お札をおとりください。お札を……」分かってる。お札を引き出しに来てるんだから。ちょっと待ってよ。キャッシュカードを財布の定位置にしまってから、お札は受け取るから、少し静かにしてくれないかな? ああ、もう上手くカードが財布のポケット部分にしまえない。焦らせないで! ATMでは、毎回イライラさせられる。

しかし、先日、そのATMで予期せぬことが起きた。出社前にATMに立ち寄った時のこと。そこは2台の機械が設置されていて、すでに男性が2人、使用中だった。2人ともゴホゴホと咳をしていて「こんな狭い空間で、風邪をうつされたら嫌だな」と思って並んでいた。1人がATMから立ち去って、私が台の前に移動した。なんだかんだと支払うものがあるから、まとめて引き出しておこう……。そう思って、ATMの操作をしていた。隣の台の男性は、用事を済ませたらしく、立ち去っていった。
すると、隣の台から何やら警告音が聞こえてきた。それは鳴り止むことなく、しつこく鳴り響いている。「なんだろう? うるさいな」だれもいないATMをふと覗き込むと、そこにはお札の受け取り口がぱっくりと開いたままで「お札をおとりください。お札をおとりください。お札を……」と言い続けていたのだった。そこにはお札が、取り残されていた。私は思わず、後ろを振り返り、さっきまでいた男性が戻って来ないかを確認したけれど、どうもその様子はない。仕方なくそこに取り残されていたお札を受け取り口から回収した。2万円あった。私は自分の用事は済ませていたので、一歩横に平行移動した。
さて、この2万円どうしようか。インターフォンで電話をしてみる。しかし、混雑しているようで、なかなかセンターの人と話すことはできない。「少々おまちください」というコール音が響いている。いや、私もそんなに待っていられないから。早く出てくれないかな? しかし、待てども待てどもセンターの混雑は解消されないようで機械的な音声の案内が繰り返されていた。

埒が明かない、と思いインターフォンの受話器をもどした。ATMの横にささっている銀行の封筒に2万円を入れ、本来は何に使用しているのかは分からないけれど、設置されている「連絡箱」に投函してその場を去ることにした。
封筒には「とり忘れのお金です」と記載しておいた。
本当は、その2万円をもらってしまおうか、とも考えたけれど、防犯カメラが作動していることは明白だ。何かの拍子に、あらぬ疑いでもかけられたらと想像してしまい、ビビりな私はその2万円を自分の財布に入れることはできなかった。

顔も見なかった男性は、いつお金を取り忘れたことに気付くだろうか? あれだけ機械が警告音を出しているのによく無視したな、と思う。だけど、彼はマイペースだったのだろう。急いでいた、もしくは体調が悪く、一刻もその場を去って、次の場所へ移動したいと言う意識にかられていたのだろう。

マイペースを貫くことは、大切なことだと思う。自分をしっかりと持って行動することは生きていくうえでも重要だ。だけど、どこかで「ちょっと、待って。気をつけて!」という警告してくれる人がいるならば、その警告に耳を傾けてみることもやはり重要なのだろう。
特に、ATMでのマイペースはやめて、警告音にもイライラせずに、落ち着いて行動しようと心に誓ったのだった。
***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-01-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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