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天狼院書店店主・三浦さんと福山雅治の「“アレ”の作法」の共通点


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:あやっぺ(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「会いたかったぜ、横浜!!」
 
「きゃー!!!!!」
 
「もっと“ビッショリ”してもらいますよ!」
 
「ましゃー!!!!!」
 
毎年恒例、パシフィコ横浜で開催される、「福山 冬の大感謝祭」に参戦するようになって、もうかれこれ10年近くになる。
これを観なければ、“ビッショリ”しながら腰をくねらせ、タオルを振り回さなければ、年が越せないカラダになってしまった。
 
私が「ましゃ」こと福山雅治さんのファンになったのは、高校3年生の頃だった。まだデビューから間もない時期、世間で大ブレイクする前だった。部活の友達から勧められたのをきっかけに、いつしかすっかりハマっていた。
気づけば何と、ファン歴25年超え。既に四半世紀が経っている。
 
ファン歴が浅い頃は、京都や大阪でのライブにしか参戦していなかったが、ファン歴が長くなってくるにつれて、横浜での冬の大感謝祭だけでなく、長崎、名古屋、静岡、愛媛といったエリアで開催されるライブにも、遠征参加するようになった。
人生の幸運の何割かを、「ましゃ」のライブチケットをゲットすることに使い果たしているのではないかと思うくらい、私はチケット運に恵まれてきた。
 
そんな年季の入った、筋金入りの福山雅治ファンである私は、2017年2月から受講し始めた「天狼院ライティング・ゼミ」で、「あること」に衝撃を受けた。
ライティング・ゼミの講義の終盤に行われるワークショップの時間になると、私には講師の三浦さんがどうしても福山雅治に見えてくるのである。
 
いやいや、何を言っているんだ。
いったい、どこが似ているんだ?
 
そう思った人が多いかもしれない。まぁ無理はない。
私は容姿や声が似ていると言っているのではない。
三浦さんの「あること」が、福山雅治さんとあまりにも共通しているのだ。
 
あー、わかるわかる!
エロを語っても爽やか。
そして、カメラマンという、もうひとつの顔も持っている。
そういうことでしょ?
 
うん、それは確かにその通り。
もちろん、それも正解ではあるのだけれど。
私が言いたいのは、もう少し踏み込んだ、少々深い話なのである。
いっそのこと、「“アレ”の作法」とでも言ってしまった方がわかりやすいかもしれない。
 
えっ? 「“アレ”の作法」って、つまり、その……?
まさか、そんなこと……!?
どうやって知ったの?
 
まぁまぁ、そう興奮しないで。
わかるように説明するから、落ち着いて私の話を聞いてほしい。
 
ライティング・ゼミの講義は、講師の三浦さんが、東京、福岡、京都のいずれかの店舗で登壇され、講義映像はそれぞれの店舗のスクリーンに生中継で共有される。
 
第2講の日、三浦さんは京都天狼院で登壇された。
私は初回から気になって仕方がなかった「あること」について、今日こそは三浦さんご本人に直接確かめようと心に決めていた。
 
「そろそろ大丈夫でしょうか? どこから行きますか?」
 
進行役である、福岡天狼院の川代さんからの問いかけに、
 
「通信から行きましょう」
 
三浦さんは、迷うことなく即答された。
 
そして、福岡、東京と続き、最後に京都。
うん、やっぱり間違いない。
私の気のせいではない。
 
まず、最初は通信から。
そして、最後はその日に登壇されている店舗。
回線トラブルや特別な事情でもない限り、この順番を絶対に崩されない。
 
福山雅治さんのライブを何度か観ているファンなら、もうお気づきだと思う。
ライブでの「アレ」と同じだ。
 
「アレ」とは、
アリーナツアーやドームツアーの場合だと、
 
「タッチミー(=立見席の愛称)もありがとう」
「スタンドもありがとう」
「アリーナもありがとう」
 
パシフィコ横浜での大感謝祭など、360度円形ステージの場合だと
 
「北さんもありがとね」
「南ちゃんもありがとう」
「西やんもありがとう」
「東もありがとね」
 
という、あのお決まりの呼びかけ方のことだ。
これには、ステージからの距離が遠い座席から順番に呼びかけていくという、徹底した心遣いがある。
そして、毎回ライブが始まる前のリハーサルでは、ステージから一番遠い席に立って、どのように見えるか、音の聴こえ具合はどうかを、自らチェックされているというのは、ファンの間では有名な話だ。
 
もしや、三浦さんは福山雅治を意識されているのだろうか?
それとも、実は公表されていないだけで、過去にミュージシャンだった経歴があるのではないか?
 
私は講義終了後すぐに、三浦さんに直接この質問をぶつけてみた。
 
「三浦さん、質問があるんですけど。三浦さんって、実は何か楽器をされてたことってあるんですか?」
 
「ないですよ」
 
「そうなんですかー。てっきり、バンドとかされてたのかと思いました。三浦さんは、ワークショップの時、いつも最初に通信から始めて、最後に登壇されている店舗という順番で訊いていかれますよね? あれって、福山雅治さんがライブでされるのと同じやり方なんですよ!」
 
「へー、そうなんですか。知らなかった」
 
知らずに無意識でサラリとできるなんて、さすが三浦さんだ。
「書くことはサービス」だと、ライティング・ゼミの講義で何度も繰り返し教わったが、話すこともまたサービスなのだと気づかされた瞬間だった。
 
一流の人は、決して誰にもできない「特別なこと」をしているわけではない。
当たり前のことを、誰にもできないくらい高いレベルで実践できているから一流なのだ。
一般的に「ストイック」だとか「ドM」だとか言われる人は、この「当たり前の基準」がとてつもなく高いのだと思う。
 
三浦崇典さんと福山雅治さん。
「“アレ”の作法」の共通点は、お二人のほんの一面に過ぎない。
講義やライブはもちろんのこと、普段の言動にも一流の証が随所に感じられるはずだ。
両氏の基準の高さに触れると、「知っている」と「できている」の違いに気づき、ライティング・ゼミで教わったことを習得すること、深めていくことの奥深さを、きっと痛感することになると思う。
ファン歴25年超の私が言うのだから間違いない。
 
 
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2017-05-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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