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「思考は現実化する」を実験してみた


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記事:伊藤かよこ(ライティング・ゼミ 日曜コース)

 
 
――――人体実験
「よし、自分の身体で試してみよう」
そう思ったのは、今から17年前のことだ。

子どもの頃から、私は身体が弱かった。
扁桃腺を腫らして、高熱をだすのは年に2~3回。風邪をひくと必ずぜんそくを併発する。冷たいものを食べるとすぐにお腹をこわすため、「チューペット」という真ん中でぽきんと折って食べるアイスは、いつも半分しか食べさせてもらえなかった。小学生ですでに肩こりがあって、ひどい時には肩こりから頭痛になった。あまりにも疲れやすいので、腎臓疾患を疑われ、しばらく体育を見学していたこともある。とにかく、例をあげるとキリがない。

そして、「身体が弱い」のは大人になっても変わらなかった。
月曜日から金曜日までフルタイムで働くと、土日は電池切れで家から出られない。あれは、結婚してまだ間もない頃、せっかくの休日なのに寝てばかりいる私をみて「この結婚は失敗だったかも」と夫は少し思ったらしい。その話を後から聞いて、そう感じるのも無理はないと納得したほどだ。

私だって、身体を丈夫にしようと努力はした。さまざまな食事療法からはじまって、サプリメント、漢方薬。ウォーキングを日課にしたり、気功や太極拳を習ったりしたこともある。それでもあまり変わらなかった。

これといった持病があるわけではない。だけど、いつも身体のどこかが痛かったり、だるかったり、しんどかったりした。どこも悪くないのに、いつも調子が悪いということは、体質の問題だ。そして、体質といえば東洋医学だ。

そこで私は、そんな困った自分の身体をなんとかしようと鍼灸師になることにした。

東洋医学的に私の体質をみると、「気虚」というエネルギー不足の体質。やっぱりそうか、だから私の身体はこんなに弱いんだと、深くうなづいたのを覚えている。

3年間の鍼灸専門学校の過程を終え、鍼灸師の国家試験を控えた2月。
私はアンドルー・ワイル博士の『癒す心、治る力』という本に出会った。

「プラシーボ効果」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
薬効成分のない、薬に似た錠剤を薬だと説明して投与すると、実際の薬と同じような効果がある。単なる「気のせい」ではない。最近の研究では、「プラシーボ効果」は、脳内の物質に変化を引き起こすことが目に見える形で証明されつつある。

プラシーボ効果は、時に科学の最先端を駆使した治療を超える効果を示す。それまで何をやっても改善しなかった症状が「信じる力」で改善する。そんな事例をこの『癒す心、治る力』という本の中で知って、私はとても興奮した。

また、同時にその反対のノーシーボ効果についての知識も得た。「信じる」ことで症状が改善するのと同様に、「信じる」ことで症状が作られ、悪化することだってある。

――――もしかしたら?
もしかしたら、私は自分で自分のことを「身体が弱い」と「信じている」から、「身体が弱い」のではないだろうか?
ワイル博士の『癒す心、治る力』を読んで、そんな疑問が芽生えた私は、自分の身体を使って実験することにしたのだ。

それまでの人生では、ひと冬にだいたい2回くらい風邪をひいていた。風邪の治りかけで、また違う風邪をもらって、1か月にわたり、風邪をひきっぱなしのことさえあった。とにかく、風邪をひかなかった年は一度もなかった。

「私はこの冬、絶対に風邪をひかない」
こんな風に信じてみたらどうだろう? 
これは実験だ。なんの根拠もないけれど、とにかく信じてみよう。そして私は、このセリフを毎日呪文のように唱えてつづけた。

――――結果。
その年の冬は、本当に風邪をひかなかった。
健康な人ならそれほど驚くことではないかもしれない。だけど私にとっては、ひと冬の間、一度も風邪をひかないことは生まれて初めてのことだった。

「信じる」ことは、確実に「身体」に影響を与える。

私はこの人体実験をきっかけに「心」と「身体」のつながりに興味を持ち、心理学や心理療法の勉強をはじめた。そして、鍼灸師になってから、心と身体の両面から病気や症状にはたらきかける治療院を開業した。そして実際に、身体の症状を「信じていること」を変えることで改善することができるようになった。

もちろん、「信じる」だけではなんともできない病気や症状はたくさんある。ただ、多くの人が思っているより、心が身体に与える影響はずっと大きいことは確かなようだ。

「自分は身体が弱くて」
「季節の変わり目には必ず体調を崩す」
「低気圧で古傷が痛む」

もしかしたら、それは過去の「記憶」による身体の「再現」なのかもしれない。
そう「信じている」からそうなっているだけなのかもしれない。

もし、過去の私のように「身体」のことでなにか困っているのなら、一度実験してみてはどうだろう? なにを信じて、なにを信じないのか、それは自分で選べるのだから。自分の「思考」や「信念」で、自分の体調をコントロールできる可能性があるということは、「身体」に対する希望でもある。

私が最後に風邪をひいて寝込んだのは、もう3年も前のことだ。
17年前、自分の身体をつかった人体実験に成功したことで、私は「私の身体」に対する見方を変えることに成功した。

冷たいものを食べるとお腹をこわしやすいのと、疲れると肩がこって頭痛がすることはまだ時々ある。だけど、私はそんな自分の身体をもう「弱い」とは思っていない。

 
 
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2017-07-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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