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ポイントは例え謙遜だとしても、自分を卑下した言葉は言わないこと。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:小川由里絵(ライティング・ゼミ 日曜コース)

 
 
突然ですが。
「あれ?! どうしたの?今日いつもより服ハデじゃない?!」
と会社で言われたらどう反応しますか?

これはコミュ症で、ちょっと弄られても真面目な回答しか出来ず、周囲をなんとなく居たたまれない気持ちにさせることしか出来なかった私が、反応返しで人を笑わせる事が出来るようになったキッカケのお話です。

その時ハデな服を指摘されたのは、私ではなく
姉御肌で人づきあいのとても上手い会社の先輩でした。

普通ならきっと「そうですか?そんなことないですよ~」とごまかすか、
「やっぱりちょっと派手でしたよね?」と認めるかの2択だと思います。
どちらにしても、楽しい気持にはなりません。
あ~やっちゃったな……。という空気が漂うことでしょう。

しかし先輩はこう言ったのです。
「惚れ直しました?」 (※笑顔でウインク付き)
そのとたん、その場にいたみんなが笑顔になりました。

まず、服を指摘された時点でなんとなくその場にいた人が先輩に注目しました。
発言した人は割と声の大きい人でしたし、「服がハデ」と聞こえたらつい見てしまうのが人の性だと思います。
その日先輩は原色に近い鮮やかなピンク色のブラウスを着ていて確かに派手だったので、堅苦しい職種ではないにしろ悪い意味で目立つ服装でした。
オフィスという場の常識で考えれば、ちょっと失敗かもしれないとその場の多くの人が思ったと思います。
しかし「惚れ直しました?」という言葉は、もう論点が違います。
「いやいや、その前に惚れてねーよ」とか「そっち?」とかツッコミを入れたくなってみんなから笑いが起きました。
そのうち同性の1人が「服かわいい」て言ったので、もう否定的なことは言えい空気が漂いました。その服は一気にアリという雰囲気に逆転したのでした。

私は先輩とは違い、気のきいたことを言えるタイプではなかったのでこの一連のやり取りを見て本当に凄いと思いました。
返答一つ、たった8文字の発言で空気を変えられるだということに感動したのです。
それまでの私は注目されるような状況が訪れても面白い事は言えず、頑張ろうとすればする程場を白けさすことしか出来ないようなキャラクターでした。
そのため、なるべく注目されるような場面を避けひっそりとしていたいと思っていました。
とはいえ人と関わっていれば、大人であってもコミュニケーションとして冗談を言い合ったり、軽く弄られることもあります。
目立ちたくない。けれどもそれは、人を不快にさせたくない、迷惑をかけくないという気持ちが根底にあります。
それで気付いたのは、適当に面白い事が言えた方が目立たないという事です。
よく考えてみたらアニメや漫画のキャラクターでも、主人公は人気者か、逆に友達居ない子がセオリーな気がします。モブキャラになりたいなら、むしろ適当なコミュニケーションスキルが必要なのかもしれません。

ではそのスキルはどうしたら身につくのだろう?
そう思っていた矢先の先輩のハデ服事件。
私はそれから先輩の雑談スキルをなんとか盗もうと業務以外の会話にも耳を澄ませるようになりました。

先輩の発言に注目するようになって気付いたこと。
人気者の先輩は冗談も言いやすく、誰かが軽くいじったりするシュチュエーションも多くありました。その時に特徴的だと思ったのは、先輩は基本自分を卑下しないということでした。
例えば褒められた時、だいたいの日本人は謙遜します。謙遜されると更に褒めなくてはいけなくなり、面倒なループが発生したりしてお互い面倒です。
だからと言って外国人のようにすべて「ありがとう」と受け取るだけもなんとなく無理を感じます。
先輩はその中間をとらえるのが得意です。
例えば「かわいいですね」と言われたら、「もっと言って」か、「君、見所があるね」と言います。卑下することなく、認めるでもなく、相手に言葉の責任を返しつつ、論点をずらします。
言い方もうまいため、笑いが起きることが多いのですが、笑いが起きればあとは省エネモードで受け流すだけです。
何を言われても「どーもどーも」と凪いで、マイナス意見を言われたら『照れちゃって、本当はわかってますよ』と流すのです。なんなら大げさに頷くジェスチャーだけで笑いが起きるような、空気に仕立てあげる様は圧巻です。

これにヒントを得た頃、私は飲み会に誘われました。
飲み会は苦手ですが、「これも付き合いだ」と思って参加したところ、定番のあのワードが私を待ち受けていました。
「モテるでしょ?」
面倒くさい質問です。正直な答えを言うと。マジででモテません。
質問した相手だってモテると思って言ってないです。(とりあえず私にモテ要素はないと思ってください)
さてどう返すかです。真面目に答えてしまってはみんなに気を遣わせてしまうでしょう。だからって小悪魔ぶってかわいく「えー!モテませんよぅ」とかって言い方を変えてみても大火傷です。
先輩だったら、、、、頭をフル回転させて返した私の返答はこうです。

(指折り数えるジェスチャーをして)「心当たりが多すぎますね」
ポイントとして顔やちょっとしたジェスチャーも大事です。
コメディという匂いをさせた言い方で話を盛ると、答えとしては否定してることが受け取れますが、自分を卑下しないので空気も変になりません。
このコツで私は人との会話をもっと楽しめるようになりました。

自分を卑下しない答えをして、その反応で人が笑顔になると、どうやら自分に自信が付いてくるようです。気付くと私は雑談の中心にいることすらあるようになっていました。

人を変えるきっかけは、本当に些細な言葉です。
ちょっとした受け取り方の変換で、多くの人の空気や、自分の性格まで変えることができると私は知ってしまったのです。
なのでぜひ、あなたもやってみてください。
ポイントは例え謙遜だとしても、自分を卑下した言葉は言わないこと。

 
 
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2017-09-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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