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アラフィフの人生を変える?! 散歩の極意は、気分次第で


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:須田 京子(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「さてっ、本日は、どのコースにしようかな。どちらにしたい気分かな?」
 
家の玄関の前に立ち、近隣のビルや住宅の上に広がる空を眺めながら、自分に問いかけてみる。
これは、優雅なレストランでのお食事の話、ではない。今年の夏から、ほぼ日課になった、朝の散歩の話である。右へ行くと、茗荷谷駅方面。左へ行くと池袋駅方面。なんとなく感覚的に、日によって行きたい方向が変わるのだが、その「なんとなく」を大切にして選ぶことで、良い1日がスタートするように思える。
 
そもそも、日課の散歩を始めた事の起こりは、話せば長〜い、子供の頃からの虚弱体質まで遡る。父譲りの超低血圧で、朝がすこぶる弱く、万年、「風邪をひきやすい、冷え性、頭痛、肩こり」だ。現在は、通勤0分の自営業を営んでいるが、要領が悪いのか、やりたいことに能力がついていかないのか、いつも何かと忙しい。毎年、健康診断時に、辛い症状は、何か病名がつくものなのかと、あれこれ検査もしてみるが、これと言って悪いところは見つからず、結局「もっと運動をしましょう」と、締めくくられる。受診後は「よし!今度こそは」と、近所の公園のラジオ体操に参加したり、スポーツジムに入会して、筋力アップに努めるなどのアクションを起こすのだが、仕事の都合や、風邪などの理由で何回か休んでしまうと、そのままフェイドアウトしてしまうというパターンを、繰り返していた。
 
しかし、今年は年始から、ひどく長引く風邪を2回も引き、さすがに、今のうちにきちんと体質改善をしておかなければ、ゆくゆく日常生活に支障がでるかも、という不安が出始めた。太る体質ではないので比較的細身ではあるが、アラフィフと言われる50代の声を聞く年代に入った頃から、年を重ねるごとに減ると言われる筋肉は、霞の如く頼りにならず、その代わりに最近目立ってプルプルと揺れるようになった二の腕や、腿裏のぜい肉が、「おーい、これを何とかして~」と、声を揃えて訴えているようだ。
これは、さすがに、まずい。気合だけではどうにもならない。地道な体質改善と、体力づくりは、切実な問題だ。
 
今回は、しっかり専門家の力も借りようと思い、漢方ドックの受診を決め、今の自分の体力で出来る事として、ハードルが低く、継続しやすい「散歩」を選んだ。しかし、その散歩でさえも、過去、何度も日課にするべくトライしたが、気が付けば、「なんとなく辞めてしまっている」ので、まずは、その時の自分の心理状態を思い起こし、原因を分析してみることにした。
 
「何かの理由で散歩に行けない。

やると決めたことが出来ないと、ちょっと残念で、悔いが残る。

何度も決めたことを守れない日が続くと、理由があっても、約束を破る自分自身をちょっと責め始める。

行けない日がある度に、今後も後ろめたさを感じるのだろうと思うと、守れそうにない約束自体を、放棄したくなる」
 
……という、へんな生真面目さ仇となる流れが、浮かび上がった。
 
そこで、新しいルールを考えた。
「あえて、毎日続けなくても良い。同じ時間に行かなくても良い。行く、行かないも、その日の気分で決めてOK」。よく考えたら、至極当たり前の事なのだけれども、「その日その日の気分で、自由な選択をするのが、自分のルール」、と決めただけで、気持ちがずいぶん、楽になった。
実際、この2~3ヶ月の内に、行かなかった日もあるが、「行けなかった」というネガティブな響きではなく、「今日は散歩をしない、ということを選んだ日」、ただそれだけのこととして、心穏やかに、納まった。
 
そして、さらに何か、「散歩に行きたくなる理由」があると良いな、と思ったところ、タイミング良く、一隻2丁の良い理由が現れた。
 
私は、この8月から、ライティング・ゼミという文章を書くことを学び始めているのだが、なんと、課題として、毎週2000文字の文章を投稿しなければならないのだ。普段、事務的な事柄以外に何も書いていない私には、「たった一作」書くのも、毎日うんうん唸りながら、丸1週間を費やす大騒ぎだ。自宅で書こうとすると、すぐそばにある仕事の諸々が気になってはかどらないので、「朝の散歩でカフェに立ち寄り、書く時間に充てる」ことを思いついた。さらに、選択の自由を加え、書けそうもない時には、書く気持ちが盛り上がるような本や、その時の気分で手に取りたくなった本を持参して、読書の時間に充てるのもよさそうだ。
 
かくして私は、「体質改善・体力づくり、そして、文章を書く」という欲張りな目標を立て、「その時の気分を優先する」ゆる~い日課がスタートした。
 
初日は、「朝、気分次第で、好きなコースをお散歩して、お気に入りのカフェに入り、文章を書いている私……」などど、言葉だけで言うと、ちょっと作家さん気取りの妄想にも浸れた。(笑)しかし、実際には、なかなか合格掲載に至らない書くことへのチャレンジや、散歩の時間を捻出するのに、「寝不足、肩こり、疲れ目」に見舞われつつ、どうにかこうにか、緩い日課は、継続記録を更新中、というところである。けして最良のコンディションとは程遠いが、「午前中の太陽の光を浴び、その日の身体の状態を感じながら、固まっているところを緩めつつ歩いたり、呼吸に意識を向ける」など、毎日、少しでも自分の体のための時間を持てるようになった。
先日行った、漢方ドックの継続受診では、嬉しい事に、担当の先生から、舌診やお腹の触診により、以前よりストレスが軽減し、気や血のめぐりも改善している、という言葉を聞けた。漢方の効果に合わせ、日常を離れ「散歩と、書くことと、ちょっとご褒美の朝のカフェタイム」という3つの要素が良い潤滑油になり、心身のリフレッシュに役立っているのだと思う。
 
こうして、長い、長~い間、あきらめの境地だった、体力づくり、体質改善、大きく言えば「生き方の改善」は、ここへきて、やっと少し、光が差してきたように感じている。
「その時々の自分の気持ちをちゃんと感じて、自由に選択をする」と決め、自分で自分を繋いでいた不自由な鎖を外し、「心のスペース」が出来たことは、とても意味深いことだったと思う。
 
見た目だけは年相応でも、中身は、成熟した大人には程遠いなぁ、と痛感する今日この頃。アラフィフにして、やっと続けられそうな、散歩の極意は、何かにつけて生真面目過ぎた私が、軽やかに成長するための、「人生の極意」に、通じるのかもしれない。
 
 
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2017-10-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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