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iPad Proもいいけど親指シフトもオススメです《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:安光伸江(プロフェショナル・ゼミ)

「iPad Proいいよ~」

三浦店主のこの言葉にそそのかされ、大枚はたいてiPad Pro 12.9最新機種を買ってしまった私。確かに素晴らしい製品だしApple Pencilで書くのは楽しかったが、持ち歩くには重かった。なのであろうことかもう一台、初代iPad Pro 9.7整備品を追加で買ってしまってから約1週間。今度はしっかり持ち歩いて、スタバでががががっと手書きメモするのに使っている。

ああ買ってよかった。脳がスッキリする!

頭の中のおしゃべりは意外にうるさくて、それを手書きメモで外に出してしまうことによって気持ちもスッキリすることがわかった。

iPad Pro+Apple Pencilは、脳にいい。

いつもキーボードを打っていると漢字を忘れそうになるが、手書きで思い出せるのもいい。略字で書けるのもいい。ちょこっとかじった、中国語の簡体字を混ぜたりもする。そして画像としてEvernoteに送ると、日本語部分は画像内の文字も検索してくれる。

いいじゃんいいじゃん

かなり、気に入った。今までにない脳への刺激を感じたのだ。

だが、手書きで書いていると、なんとなく遅い。考えていることに手が追いつかない感覚がちょっとある。

う~む、手書きって遅いのかな。

実は私にはもうひとつ、アウトプットのための強い武器がある。親指シフトだ。家のMacBookでも、出先に持ち歩いているデジタルメモ「ポメラ」でも使っている。

親指シフトというのは、その昔のワープロ専用機「オアシス」に搭載されていた入力方法で、1ストロークでかな1文字が入れられるようになっている。かな文字が下3段におさまっていて、上の数字キーは数字として生きている。3段ならキーの数よりかなの数の方が多いじゃん、という問題は、親指(右シフト、左シフトがある)キーとほかの指のキーを同時打鍵することによって解決している。

親指シフト入力だと、キーボードの打鍵数がローマ字入力より圧倒的に少なくてすむ。ということは、物理的に速く入力できるということだ。「ざわざわ」なんてローマ字で打ったら左手の小指がつりそうだが、親指シフトだとよく使う音をホームポジションに集めるなどの工夫がなされているため、入力するのにほとんどといっていいほどストレスがない。「手がしゃべる」感覚だ。

この「手がしゃべる」感覚をいったん身につけてしまうと、親指シフト入力以外はまだるっこしくなる。必要に迫られてローマ字入力も一応できるが、速度はともかくストレスが圧倒的に違う。ローマ字だとなんとなく頭にひっかかる感じがするのだ。といってもこのへんはローマ字でも速く打てる人はいるらしいので、人それぞれかもしれないが。

そして親指シフトで入力している時の思考はというと

考えをまとめるのに少し待って、バッファがたまったら手がばばばばばば~っと思考と同時に吐き出していく感じ。

これはほんと、体得してもらわないと味わえない感覚なのだ。

何の講座だったか忘れたが、三浦さんが「ブラインドタッチは当然できますよね? 親指シフトは……そこまではしなくてもいいと思うけど」と言っていたことがあった。そうか、三浦さんローマ字なんだ。いや、JISかなかもしれないけど。いやたぶんローマ字だな。それでめちゃくちゃ速く原稿が書けるっていうんだからたいしたもんだと思う。私なんて物理的に打鍵数が少ない親指シフトじゃないとスピード入力は無理だけど。

ちなみに私は親指シフトを知る前に習いに行ったワープロスクールで、JISかな入力の業務用ワープロでワープロ検定2級を取った。入力試験が満点だったのがひそかな自慢だ。JISかな入力もかな1文字につき1ストロークだが、最上段がかなになり、けっこう遠くまで指を伸ばさないと打てない文字がある。小指をぐぐっと伸ばす感じ。

私はそれで十分速く打てているつもりだったが、その頃出ていた「ワープロ大百科」みたいな本を出していたFさんにファンレターを出し、JISかなでやってますというのを書いたら、親指シフトこそがほんとにホームポジションを守っている入力方法で、JISかなは「そんなのはタッチタイプとは言わない」だったか「ホームポジションを守っているとは言わんぞ」だか、けっこう強い言葉で否定された。この人は親指シフトの伝道者でもあるのだ。

それがずっと気になっていたのだが、親指シフトに触れる機会は思ったより早く訪れた。その頃はやり始めたパソコン通信で、オアシスフォーラムというのに入ったのだ。親指シフトに興味を示したら、中古で個人用ワープロ「オアシス」を売ってくれる、という人が現れた。新品だと20万円くらいした時代に、7万で譲っていただいた。きゃっ、こないだ買ったiPad Pro 9.7より高いじゃん。それでも当時としては破格に安い値段だったのだ。

ワープロのオアシスには、親指シフト入力の練習ソフトがついていた。

うしてけせ はときいん

これがホームポジション。

ホームポジションの段で指一本だけで入力できる音から始まり、順番は忘れたが、ほかの段の音、親指キーと同時打鍵する音、など、いろんな音列の入力練習をする。確かに、ホームポジションとその周りだけで入力できる言葉はけっこうたくさんある。よくできたソフトだった。今でも同じようなのがパソコンで再現できたらいいんだけど、ないかなぁ。

そしてリアルタイム会議(RT)という名前のチャットで入力が鍛えられた。オアシスフォーラムの昼休みRTは、それはそれは恐ろしい速さでおしゃべりが繰り広げられるのだ。それもそのはず、業務用のオアシスを使って入力の仕事をしているプロの人たちが息抜きにしゃべってるのだから。親指シフトの威力を目の当たりにし、「JISかなに戻ってもいいのよ」と嫌みを言われ、それでも食らいついていった。そうこうするうちにだんだん入力が速くなり、それにともなってストレスも感じなくなった。JISかなも併用できるかと思ったがそれは私には無理だった。ローマ字や他の言語(ドイツ語やらロシア語やら)のキーボードなら大丈夫。どうも脳の回路が違うようだ。

そんなこんなで身につけた親指シフトだが、ワープロからパソコンに転向してもずっと使っている。最初に使っていたMS-DOSのPC9801では、専用の親指シフトキーボード試作品のモニターになり、それまでシフトキー+文字(シフト+「は」=「ぱ」など)だった半濁音が「親指キー+文字キー」で空いているところに割り当てられる実験に参加することになった。それが今のNICOLA配列だ。「よぱら」と覚えたのだが、Yのキーを単独で打つと「ら」右親指キーと打つと「よ」に加えて、左親指キーと打つと「ぱ」が入力できるようになった。これは昔から親指シフトをしている人には新しいものだった。

そして6年くらいMS-DOSを使ってからWindowsパソコンに乗り換えたが、ここでは親指シフトをJISキーボードで実現するソフトを作ってくれくる人がいた。専用キーボードでなくても打てるということで、親指シフトの裾野を広げるのに貢献してくれた。Windows95のほか、Windows CEというハンドヘルドコンピュータ(要するに小さくて持ち歩ける入力・通信端末)でも親指シフトが使えるようになっていたので、出先でも親指シフトしていた。

10年前にMacに乗り換えた時も、最初はローマ字入力で我慢していたが、探してみると親指シフト入力できる方法があるということなのでそれに取り組んだ。x-codeとやら? をインストールしてコンパイルして、とかなんとか、Mac初心者にいきなり難しいことを要求されたのでビビったが、ネットで知り合った人の協力もあって無事に使えるようになった。Macは初期設定のままで使うには非常に楽ちんだが、ちょっとイレギュラーなことをしようとするととたんに難しくなるのが難点だな、と思った。

それから10年、MacBookの本体キーボードやHHKBという高級キーボードで親指シフト入力をしているが、けっこううまくいっている。

さすがにiPhoneでは親指シフトできないのでフリック入力をしている。Bluetoothの外付けキーボードではローマ字になってしまうので、あえて持ち歩くことはしない。

出先でいつでも親指シフトしたいな、と思っていたら、デジタルメモ「ポメラ」DM200という新機種(といっても数年前)が親指シフト対応ということなのでそれを買った。その前のDM100でも親指シフトできたそうだがキータッチがいまいちという話だったので手がでなかったのだ。5年ぶりの新製品ということでキータッチが向上し、Wi-Fiで文書を外に出すのも楽になったということで思い切って買った。

スタバのコーヒーを飲みながら、その「ポメラ」でいま入力している。

考えたことをばばばばばばっと吐き出す感じ。
考える方がむしろ遅いかもしれない、って感じ。

iPad Pro+Apple Pencilでメモアプリに手書きするより、もしかしたら速いかもしれない。もしかしたら、だけど。

なので出先で原稿を書きたい時はポメラ一択である。F10キーひとつで文字数チェックができるのもいい。キータッチが古い機種より向上し、ストロークがしっかりしているのもいい。iPhoneでテザリングしてEvernoteに原稿の下書きを送ってしまえるのもいい。ちなみにブログもモブログとして直接書ける。これまた便利で重宝している。

ポメラには親指シフトのキートップシールもついてくるが、これは絶対貼らない方がいい。親指シフトのキー配列を覚えるまでの間、画面の横に置いてそれを見ながら打つのがいい。とにかく親指シフトはいわゆるブラインドタッチ、ないしタッチタイプと言われる、キートップを見ずに打つのが醍醐味なのだ。しかもホームポジションからほとんど手が動かない。打鍵数もローマ字より少ない。後退キーが:の位置に来るので、入力ミスがあった時に直すのも楽だ。

親指シフト。
声を大にして勧めたい!

実はiPad Pro 9.7を持ち歩くようになってからポメラで原稿を書くのは初めてではないかと思うのだが、脳への刺激は両者に違いがある。親指シフトはもうからだにしみついているので、ストレスがほとんどない。iPad Pro+Apple Pencilでの手書きは、心地いいストレスというか、新鮮な刺激が得られるのだ。

疲れないのはたぶん親指シフト。長文を書いてもなんともない。プロゼミに来る人ならぜひぜひ親指シフトを体得してばりばり原稿を書いてほしいと心から思う。

そしてiPad Pro+Apple Pencil、あるいは廉価版の新しいiPad+Apple Pencilでもいいかもしれないが、これでの手書きの快感も捨てがたい。

ああ。
私はどうしてこんなにガジェットが好きなんだろう……。

とにかくiPad Proもポメラもいい。MacBookで親指シフトするのもいい。みんなに、心から、勧めたい。

三浦さんが親指シフトするようにならないかな。
そしたら最強の最強の最強になりそうだな。

今のMacBookなら、Lacailleというソフトを使えば親指シフト入力できる。
やってみませんか?

そしてここまで一気に数千字入力してひとこと、「ああ気持ちよかった」。
今日はiPad Proで手書きしてないけど、なんとなく脳がスッキリ。

iPad Proも親指シフトも、オススメだよ!

追伸
でも少し頭が疲れたので、これをスタバで書いたあとワンモアのコーヒーとドーナツを追加しました。アタマの中、出し切った!

***

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2018-04-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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