「スタバでどや顔」はMacBookだけじゃない《プロフェッショナル・ゼミ》
*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:安光伸江(プロフェショナル・ゼミ)
今日もまた、スタバに来た。
たまに休むくらいでほとんど毎日のように通っているスタバ。ゆめシティというショッピングセンターの中に2年ほど前にできた店舗だ。ゆめシティから徒歩数分のところに住んでいる私にとっては書斎であり、応接室であり、居間であり、天国のようなところだ。iPhoneで使っている格安SIMのオプションでwi2 300というWi-Fiが無料で使えるのもいいところだ。介護していた母が今年初めに亡くなって時間をもてあましていることでもあり、ゆめシティのフードコートかレストラン街で昼食を食べたあとスタバに来て長居をする、というのが日課となっている。
さてスタバといえば、Macでどや顔、というのが相場である。都会のスタバでは、電源席でMacBookを開き、ばしばし仕事をしている人が多いという。ゆめシティのスタバではわりとMacBookは少なくて、ときどきWindowsパソコンらしきものを広げている人を見かけるくらいだ。タブレットも時々見かける。iPhoneやスマホは老若男女いろんな人が使っている。
さて私はというと、家が近いので、わざわざここまでMacBookを持ってきて仕事をしようとは思わない。というかもともと定職がない。仕事に近いものとしては、今書いているようにライティングゼミやプロゼミの原稿を書くくらいのものだ。そのためにMacBookを持ち歩くほど私のからだは強くない。
だがインプットもアウトプットも外で気軽にしたい。
そんな私の持ち物はというと
iPhone2本(7plusとSE)←格安SIM運用、音声通話契約なし、合計約1600円
折りたたみケータイ←通話用、5分まで無料でかけ放題
Kindle PaperwhiteとKoboなんとか←電子書籍端末
デジタルメモ「ポメラ」←入力専用端末
そして先日から加わった、iPad Pro 9.7インチ+Apple Pencil
これでインプットもアウトプットもとりあえず不自由なくできる。
天狼院の三浦店主みたいにガタイが大きければ、そして仕事の環境をあちこちに持って歩く必要があれば、MacBook Pro15インチにiPad Pro 12.9インチを持ち歩くという選択肢もあるが、私の場合は非力だし肩こりもするし、なにしろ家が近いので、なんとなくこまごましたものを持ち歩く結果になっている。
こまごましたものでも重なると重くなるから、もしかしたらどかっ! とでかいものを少なく持ち歩くのがいいのかもしれないけど、iPad Pro 12.9を持って歩こうかとリュックに入れただけで「ダメ、無理」とあきらめたのである。
ここで、インプット専門の端末、電子書籍について考察してみよう。
Kindle Paperwhiteは、e-inkというのだったか、白黒で紙に印刷したような感じで目に優しい。タブレットなどはスタバの天井の照明を反射して目にキツいことがあるが、Kindle Paperwhite ではあまり反射しないのがいい。iPadやiPhoneにもKindleアプリを入れてあるが、反射が気になることがあるので、カラーで見たいもの以外はあまり使わない。Kindle Paperwhite は画面こそあまり大きくないが、文字中心の本を読むにはiPhoneのKindleアプリよりもレイアウトが優れているように思うのだ。
私がなるべく紙の本より電子書籍を買うようにしているのは、Kindle Paperwhite に入れて持ち歩くのが楽だから、というのが第一である。紙の本だと物理的に散らかる。私の部屋はちょっと人に見せられない状況で本がすぐ散乱してしまうので、紙の本はなるべくなるべく買わないようにしようと思っているのだ。といいつつけっこう買っているのだが。荷物が重くなるのでなるべく出先には紙の本を持って出ないようにしていて、病院の待ち時間やスタバではもっぱらKindleを読むかFacebookなどを見るかである。
あと、寝床の中でもKindle Paperwhite あるいはKoboなんとか(種類がいろいろあってどれを買ったか忘れてしまった)を読むことが多い。部屋の電灯を小さくして暗くしても、バックライトで読めるからだ。それと紙の書籍より電子書籍がいい点は、文字の大きさを自分の好みに変えられることだ。紙の書籍で字が小さいものは、目が疲れる。そういうお年頃なのだ。
先日から天狼院のリーディングゼミも受講しているので、なんとか紙の書籍じゃなくて電子書籍で読みつぶせるようにならないかな、と模索しているのだが、三浦さんは紙の本押しのようだ。う~ん。紙の本、物理的に重たいんだけどな。さらさらっと読むには電子書籍がいいと思うんだけどな。それに電子書籍の方が安いことが多いし。
といっても紙の本も実はけっこう買っている。電子書籍では出ていないもの、カラーの画像がそもそもコンテンツになっているもの、紙でどうしても持っていたいもの、などだ。電子書籍と紙と両方買うこともある。私の希望としては、持ち歩きのことを考えて電子書籍で買い、これは読みつぶす価値がある、紙で持っている価値がある、と思うものを厳選して紙で買うのがいいと思う。両方で持ってもいいと思えるものだけに絞れば、部屋が本で荒れることも減りそうな気がするのだけど。
そしてアウトプット専用端末として、デジタルメモ「ポメラ」を紹介しよう。
これは昔あった「モバイルギア」というWindows CEハンドヘルドコンピュータに見た目がよく似ていて、文章の入力に特化したマシンである。ライターさんや作家さんで使っている人も多いのではないかと思う。パソコンと違ってブラウザがないので、執筆途中についついインターネットを見てしまう、ということがなく、入力に集中できる。最新機種(といっても数年たっているが)では親指シフトが使えるので、入力にストレスがほとんどないのもいい。頭に浮かんだことをどんどん、どんどん、ばしばし、さらさら、入力していける。これは楽しい。そして本体重量がペットボトル1本より軽い。もちろんいろんな作業を同時にしたいのならMacBookがいいと思うけど、とにかく原稿を書きたいよ、という時はポメラが強い味方になってくれる。
ポメラからの出力は、昔の機種だとQRコードを使ってスマホで読み込んでパソコンに送る? とかなんとか、ちょっと面倒だったのだが、今の機種はWi-Fi環境があれば外に出せる。Gmailを使って送信している形になっていて、私はEvernoteに出すのと自分のブログにモブログとして書くのに使っている。Gmailの送信済みフォルダに実はその原稿も入っている。文書を保存するときにつけるタイトルがメールのタイトルになり、それがそのままEvernoteやブログのタイトルになる。これはテキストファイルを保存しているので、タイトル名の長さが比較的短く特殊文字は使えないなどの制限があるが、それでまずければ出力した先で修正すればよい。
さて、いまプロフェッショナルゼミの原稿を書いているものを提出するまでの手順を書いてみよう。
まず、ポメラでがが~っと書いてしまう。F10キーで文字数確認。
iPhoneのテザリングを使って、Wi-FiでEvernoteに「アップロード」する。
iPhoneやiPadのEvernoteで原稿を読み直し、必要があれば修正する。
家に帰ってEvernoteからWordにコピペする。
記事のタイトルを記入し、日付を頭につけて文書を保存する。
Wordで文書をしっかり推敲し、最終原稿にする。
必要に応じ、iPhoneなどのOneDriveアプリで読み返す。
書き直す必要があればまたWordに戻って編集する。
完成した原稿をパソコンからFacebookグループにアップロードする。
iPhoneで撮った写真をコメント欄に載せる。
以上。
ポメラ、Evernote、Word、OneDriveと様々な方法で読み返すと、見え方が違うせいか新たな発見があるので、推敲するときはいろいろな見方をするのがいいと思う。
そんなわけでインプット専用の電子書籍端末と、アウトプット専用のポメラをリュックに入れて持ち歩くのが私流のおでかけだ。
そしてiPhoneはもう定番だが、先日から加わった、iPad Pro 9.7インチ+Apple Pencil。これはほんとに楽しい。メモアプリにApple Pencilでばしばし手書きしていくのが、ほんとにほんとに楽しい。がが~っと頭のことを書き出して悦に入り、スタバでお水のおかわりをもらいにいったらお店の人に言われた。「のぶさん(私のこと)、画面に直接書けるんですか? かっこいいですね」。Apple Pencilの白くて美しいフォルムもあり、最先端を行っている! という気分になる。ちなみに一度だけApple Pencilを持っている人を隣の隣の席で見たことがあるが、まだApple Pencilはそんなに広まってないみたいだ。iPad Proか新しいiPadでApple Pencilを使ったら最高だと思うんだけどな。
そうそう、iPad Proといえば、先日オンラインストアに現行機種のiPad Pro 10.5インチ整備品が出ていた。私は初代のiPad Pro 9.7インチ整備品を買ってしまったばかりなのでもう買えないが、今から買う人はこれを狙ってもいいんじゃないかな。初代と現行機種では、Apple Pencilの反応速度が違うらしい。現に、iPad Pro 12.9のメモアプリでがが~っと書くワークをライティングゼミでやった時には、iPad Pro 9.7でいつも書いているより手にすいつく感じがした。その後外ではいつもiPad Pro 9.7で書いているのでそんなに遅い感じはしないが、そうはいっても最新機種の方が速いようだ。だから、次の機種がいつ出るかわからないのを待つより今買ってしまおうという人は、持ち歩きたいなら10.5インチ整備品もオススメ。整備品は新品と同じく1年保証がついて新品より安いので、これが出ている時は狙い目である。人気機種はすぐなくなるからこまめにチェックするといい。
私はiPad Proをもっぱらアウトプット用に使っているが、もちろんインプットにも使える。Kindleなどの電子書籍アプリ、Facebook、などなど。私の大好きなNHKラジオ語学講座のテキストはhontoで買うことに決めているので、iPadの大画面で見るのが楽しい。カラーだし。Kindle Paperwhite は文字中心の書籍、iPadは画像中心といったところだ。iPhoneでもKindleアプリを使うこともあるけど、それはKindle Paperwhite を取り出すのがめんどくさいとき、という感じ。
そんなわけで、スタバでどや顔といえばMacBook、以外の選択肢もオススメしたい。ポメラで入力、Kindle Paperwhiteで読書、iPadとiPhoneは汎用端末。楽しいよ。
だってスタバのテーブルは小さいんだもん、MacBookを置いたらコーヒーのトレーを置く場所がなくなっちゃうよ! 原稿を書くにはポメラくらいの大きさがちょうどいいよ!
ああ、今日もポメラで入力するの、楽しかった。また書こう! という活力を与えてくれる。ポメラよ今日もありがとう。
来週も原稿書くの、がんばるぞ!
そしていつかはプロのライターに……なれるといいな! そしたらスタバでどや顔で書いちゃうよ! ポメラでね。
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