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メディアグランプリ

日本人の友達を100人作るより、トルコ人の友達を1人作ったほうが良い理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:金澤 鮎香(ライティング・ゼミ朝コース)

 
 
突然だが、私はトルコが大好きだ。
 
高校生の世界史の授業でオスマン帝国(トルコ前代の国)の王様の肖像画に一目ぼれをしたのがきっかけだ。(この時点で説明した人に、必ずと言っていいほど「こいつだいじょうぶか……?」という顔をされる)
 
大学もトルコの歴史を専攻し、ボランティアや観光で実際のトルコに何回も行くうちにずぶずぶとハマってしまった。
 
正直に言おう。なぜこんなにトルコが好きなのか、自分でも分からない。
 
というより、上手く説明ができない。
 
トルコの人が好き、街並みが好き、料理が好き。
 
どれも間違っていない。というかどれもトルコならオールオッケイ。大好きだ。
 
しかしそんな理由をあれやこれやと人に説明するにつけ、いつも焦る自分がいる。
 
どれも合っているようで違うのだ。
自分が発した言葉が、他人事のように聞こえる。
 
私の好きなトルコはこんなんじゃない! もっといいところがあるのに、その100万分の1も私は説明できていない!
 
伝わらない、伝えられない。
 
こんなにも大好きなものがあるにも関わらず、上手く説明が出来ない自分が大嫌いだった。
そして少しでも自分の好きなものをきちんと伝えたくて、この度ライティング・ゼミを受講したという訳なのだけれど……。
 
やはり、トルコが好きな理由を上手く説明できる自信はないが、今回は私の大好きなトルコ人の友達の話をしようと思う。
 
私には、大阪で知り合ったトルコ人の友人がいる。1年前、彼女が急に岡山に行きたい! と言いだした。
 
「え、岡山で何するの?」
 
「バーベキューよ! バーベキュー大好きなの!」
 
別に岡山じゃなくてもいいんじゃ……。そうは思ったけれど、よくよく聞くと岡山にトルコ人の友人がいるとのことだった。
ならいいかな。バーベキューついでに友達に会いに行く。そんなにおかしいものでもない。
 
「皆で一緒にバーベキューしましょう!」
 
その場にいた他の日本人も数名誘って一泊二日の岡山旅行が決まった。
 
旅行当日は、新幹線に乗って新大阪駅から岡山駅へ。(岡山なら新幹線じゃなくてもいいんじゃ……という突っ込みは、新幹線に乗りましょう! 新幹線大好きなの! という彼女のきらきらに圧倒されて飲み込まれた。)
 
しかし、岡山駅に迎えに来てくれたのは日本人だった。
 
「あれ? トルコ人の友達じゃないの?」
 
「彼女は友達の友達よ! 私も今日初めて会ったの!」
 
てっきり岡山に住んでいる友達は、トルコ人1人だと思っていたが違うらしい。
これはトルコ人あるあるなのだが、友達の垣根がものすごく低い。友達の友達は友達で、1度挨拶すると友達だ。
2回目に会ったら、ハグしてあいさつをする。3回目に会うと家に呼ばれる。
 
それくらい彼らの中では友達の垣根は低い。
本音と建前で会話する日本人とは大違いで、トルコ人が「友達」というと本気で友達なのだ(しかしそれが1回しか会ったことがない人というのもザラ)
 
会ったこともない友達を車で岡山駅に迎えに行かせる友達も友達だが、トルコ人の中ではそんなに珍しいことでもないのだろう。
 
ひとまず、私の友人(トルコ人)の友人(トルコ人)の友人(日本人)の車に乗って友人の友人(トルコ人)のお家に着いた。
これじゃ誰が誰の友達だか分からないが、深くは考えない。トルコ人から言わせると友達の友達は友達なのだ。
 
そして、そこで出てきたのは大量のお昼ごはんだった。
 
「あれ? バーベキューするんじゃないの?」
 
「バーベキューはやめにしたわ!」
 
えーーーーー! なんということだろう。彼女がバーベキューをしたいと言って、わざわざ岡山に来たのに、彼女はバーベキューをしないと言っている。
意味が分からない。
 
「え? なんで?」
 
思わず聞いてしまう。そりゃそうだろう。
 
「今回は岡山観光をした方が良いと思ったの!」
 
彼女の中では辻褄が合っているらしい。何かおかしいの? といった顔だ。
 
これもトルコ人ではよくあることなのだが、急に予定が変わる。本人は全く悪いと思っていないので、こちらもいちいち目くじらを立てることはしない。
むしろまた予想外なことが起きたな……やっぱりトルコ人面白いなといった感じだ。
それにしても今回もやってくれたなという感想だ。
 
気を取り直し、トルコ人の友達の手料理をお腹いっぱい食べ、じゃあ観光に行こうかとなり、倉敷など一般的な観光地を廻った。
ちなみに運転は例の友達の友達の友達の(要するに友達の)日本人の方がしてくれた。
至れり尽くせりである。
 
そんなこんなで1日中遊び、日も陰りお腹もすいてきた。
 
「そういえば、今日はどこに泊まるんだっけ? 友達の家って聞いてるけどお昼食べた友達の家?」
 
「違うわよ! 今から別の友達の家に行くの。晩御飯は彼女が用意してくれているわ!」
 
新たな友達がまた出てきた。しかも手料理を用意してくれているらしい。もう何人友達が出てきても私は驚かない。
 
しかし流石に大勢で泊まりに行くのにまさか初対面ということは無いだろう。
そう思ったが一応聞いてみた。
 
「会ったことあるの?」
 
「いいえ、私の友達の友達よ! 私も初めて会うの!」
 
トルコ人1人と知り合うと、友達がもれなく10人増える。これは断言する。間違いない。そして、その友達の友達が友達になり、そして……。
 
ネズミ講ではないが、トルコ人の友達を1人作ることで、簡単に100人の友達ができてしまうのだ。しかも彼らは心の底から本気で友達だと思ってくれている。手料理も御馳走してくれるし、なんならパジャマパーティだって初対面でやってしまう。
このちょっと笑ってしまうくらいの人と人との距離の近さに毎回驚きと発見を貰っている。
 
彼らの距離感は日本人の私たちからすると、近すぎることもある。しかし突っ込みどころは満載だが、友達が増えるのが楽しくてしょうがない! という彼らの様子を見ると、友達ってそうだよな、いいもんだよな。と自然に思えてしまうのだ。
 
ちなみに、泊まりに行った友達の友達の友達のお家では、まさかの1ヶ月前にすぎた私の誕生日を手作りケーキでサプライズのお祝いをしてくれた。これも会ったことのない私のために手作りしてくれたのだとか……。
 
 
***

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2018-05-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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