プロフェッショナル・ゼミ

フルスロットルにしてくれた「まあ、いっか」《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:なつき(プロフェッショナル・ゼミ)

『フルスロットル仕事術』1DAY講座に参加した。いやもう、すごかった。目から鱗がポロポロどころでなく、ボロボロ、わんさかだった。

「あの仕事はどこまでやった? 終わりそう? 無理ならやるから」この言葉が上司から出ると、心がしめつけられる。また言われてしまった。言われないよう余裕を持ってやっているのに。なぜ、締め切り間近になると、間に合わない現象が発生してしまうのだろう。締め切りがまだ先の時に上司に相談して、修正やアドバイスなどを元に組み立てる。または組み立てなおす。その時に、次回は直されないように注意をしなければ迷惑をかけると思い、細かいところまで見始めてしまう。もっとこれはこうなのではないか、この文章の書き方はおかしいのではないか。はたまた、もっと細かい、文章に乗せた表の線の種類などが気になってきてしまう。そうすると、修正された箇所以上にそういう細かい部分ばかり見直し始めて、肝心の幹の方が後回しになってしまう。幹の方が後回しになってしまうと、また間に合わないかもしれないという恐怖心が私を襲い頭が働かなくなる。思考停止してしまうのである。この思考停止状態になると、日々ルーティンで行っている業務も見えなくなってしまい、全てが崩れ出す。そうなると、いつ指摘を受けるのではないかとの、更なる恐怖に見舞われるという負のスパイラルに陥る。

こんな自分が嫌だった。苦しかった。

少し前に、翌月から出向期間が終了し、自社へ帰る職員の送別会を行った。その方が飲み会の席でこうお話された。「仕事6割、いや3割くらいかな。8時間でできる事をやる。それ以上は抱えなくていい。何か怒られても、まあいっか! で流して忘れるようにする。じゃないと真面目すぎる人は身体壊すよ。受け止めすぎるでしょ」そのままズバリだった。

私は受け止めすぎる。それはわかっていた。前の部署の上司からも、その前の部署の上司からも、「100%やろうとしなくていいから。皆80%位だから」と言われていた。だって100%でやっても間に合わない。それを80%ってどうやって。すぐに聞くこと、とも言われていたけど、以前気分に左右されるタイプの上司に散々人間性をけなされていたので(今で言うパワハラ。時折は反論もしたけど1年半耐えた。実際はその上司の方が周りからレッテル貼られていたんだけど、それはまあいいや)人に聞くことが怖くてできなくなっていた。だから、どの段階で聞くべきなのかわからなくなっていたし、どうやって仕事6割にするのか見当もつかない。更に、私みたいに仕事ができない人間は、これ以上できなくなったら困る、迷惑をかける。

そんな時、最近通っている書店のゼミで『フルスロットル仕事術』が今度開催されると聞いた。講師は、この書店の店主でもあり、ライター、カメラマン、小説家など何足もの草鞋を履いている。毎日の膨大な仕事量をフルスロットルでこなしているという。とても興味が湧いた、というより私にとっては切実な状況。是非とも知りたい。この講師の他のゼミにも通っているが、話がとても楽しく、かなり密度濃く勉強になるので、どんな話が出るのだろうと緊張した。なぜ、そうなのかという説明が、仕組みがとてもわかりやすい。いつもならそういう話を聞いても「でも、私には無理」で実行することに二の足を踏んでいたが、参加してみると、私でもやってみたい、背中を押してくれる理由が盛り込まれており、やらない方が勿体ない気がした。とは言え何からやろう。

翌日、会社でいつもと同じ業務を始めた。いつもと同じ日常。同じなんだけど、私の頭の中はいかにフルスロットルにいくかを考えていた。この仕事をここまでやって、この隙間時間でこの作業を挟んで……。私は、多分人より、席についての仕事で集中できる時間が短いので、一つのことを長くやるより他を同時進行した方が合っているようだ。面白い位に進む。

進むのが楽しくてリズムに乗り始めた私に、ちょっときつめの上司から、「ここチェックした?」と声がかかる。とっても些細なことだったのだけど、いつもならその上司に言われると「わあー、言われてしまった。見つけられなかった! どうしよう!」と怯える。と同時に、頭が真っ白になる。どうしよう、どうしよう、どうしよう、でいっぱいになる。他の仕事が見えなくなる。これは負のスパイラルに陥る前兆だ。

けれど、その日は違った。先日飲み会でいただいた言葉「まあ、いっか」が過ぎったのである。いつもの私ならそんな不謹慎なと思ってすぐ打ち消すが、この時は、この考えを持ってもいいのかなと思えた。というのも、その出向していた上司もかつては真剣に受け止めすぎて体を壊したという話を聞いたからだ。立場が弱いと中々変えられないのもわかるけどね、とも言われた。

「まあ、いっか」頭の中で呟いてみる。途端に心が解放された。次のやるべきことがしっかり見えたのである。私の業務は、時間区切りでやることがあったりするので、それが見えなくなると本当に困る。先が見えている状態なのは本当にありがたい。

頭の中がクリアになったことで「どうしよう」に囚われる無駄な時間が消えた。次にやるべき単発業務が前倒しできた。その前倒しができたおかげで、上司から驚かれた。「早いですね、すごくいいじゃないですか」と速さと内容を褒められた。それは隙間時間でささっと「まあ、いっか」を交えつつ行った、作業程度のものだった。え、こんなので褒められるの? 時間より前に出すだけでこんなに扱いが違うの? 

あの細かい部分を気にしていた私は何だったのだろう。この業務だって例に漏れず、細かい部分はいくらでも見つけることができた。いつもの私なら、その細かい部分に引っ掛かりを覚え、余計な考える時間を作っていた筈だ。それが今回は気にならなかった。「まあ、いっか」で更なる次の業務が見えており、その単発業務に時間をかけている余裕はなかった。できれば一発OKが欲しかった。それが今回叶った。

そう言えば、「業務をいくら丁寧にやっても間に合わなければ一切評価されない、取り敢えず形が変でも出すことを優先、それ以外の言われていない日常の厚意でやっている部分は省く、あなたはやることが多いんだから」と言われた事もあった。その時の私は、評価も大事だけど、それは人としてどうなんだろうと思っていた。気遣いができない人にならないだろうか。確かにその部分を省けば楽になる。でも事務担当の私がそこを止めたら、部内が雑然としてきてしまう。そんな悶々とした日が続いていた。それが、ちょっと雑だったかなと思った作業だったのに褒められた。早かっただけで褒められた。私は平社員だ、平社員の立場はきっちり作る事でなく、ある程度まで形にして、早めに上司に振ることなんだ。何度返されても委縮するのでなく、「まあ、いっか」で切り替えて、ささっと作ってまたすぐ提出することなんだ。それができない段階で、幹部分を止めてまで、周りの部分が気になって手を出していた私の行為は誤りだったんだ。

もう一つ言われていたことを思い出した。「年次がどんなに長くても、等級分けで見れば、あなたは妹ちゃん。だから周りに甘えればいいの。背負わなくていいの」言われた直後はなんで!? と頭の中でハテナが渦巻いていたが、ようやく理解することができた。厚意でやっていることも、一番の幹部分がちゃんとしていない状態の時は、「背負っている」と取られてしまうんだ。

『フルスロットル仕事術』のゼミに出たおかげで、仕事を行う上での心構えなどを知ることができ、そこから「まあ、いっか」をどう捉えるべきなのかが繋がって、やっと自分に合った仕事の仕方が見えてきた気がする。まだ、『フルスロットル仕事術』のゼミに出て1日しか経っていないが、これだけの成果を得られた。楽しい。もっと実践していこう。

『フルスロットル仕事術』の1DAY講座、次回があるなら参加した方がいいと思いますよ。目から鱗がボーロボロ。

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