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【女優のいる書店】女優をはじめた理由は何ですか?《女優デイズ ひとりごと編》


何故、この仕事を始めたのか。

劇団公演を控えた稽古場、まだ役者は揃っていない。
稽古開始の1時間前である。
共演の女優二人がストレッチをしながら始めた雑談に耳を澄ます。

女優という仕事を選んだ理由は何か、
一人は世界を変えるためといい、もう一人は世界を救うためだという。
何故女優でなければいけないのか。
世界を救うためであったら他にも職はある。むしろ女優は一番関わりのない職業のようにも思える。

二人の白熱する会話を聞いて、彼女達よりも燃え上がっていた俳優を思い出した。。
オーディションで熱く熱く熱く語って、その情熱を褒められていたので印象に残っている。
彼が言うに、表現は各国共通である。ということだった。
国には伝統の芸能や舞踏がそれぞれある。それに《心を動かす》ことは万国共通、どこの国の人間も変わらない。
彼が世界的に貧しいと言われる国に行ったとき、映画を初めて見た子供達が主役のヒーローの表情、行動に一喜一憂し、興奮し、エンドロールが流れる頃にはもう子供達はヒーローになりきってのごっこ遊びを始めている。それは日本の子供達も同じだし、自分も子供の頃はそうだった。心を動かすというということはどんな国だろうと、例え貧しくとも、先進国だろうと、同じなのだと知った。
だからどうしても俳優がやりたいんです!と審査員につばを飛ばしながら語っていた彼と、前屈をしながら語り合う彼女たちも同じ考えのようだった。

「確かに女優じゃなくても感動はさせられるかもしれないけどさ、」
伸ばした脚の筋をもみほぐしながら女優Tは言った。
「歌でも本でも踊りでも、何でもいいっちゃいいんだけどさ。
それでも女優を選んだのって、なんでも出来るから何だよね。」
売れれさえすれば、歌だって本だって踊りだって何だって出来るし、映画だって作れるし、何でも出来るようになるじゃん。と言う。それに女優Iも頷いて「だから女優を選んだんだよ!」と前屈から起き上がった。
「いまの私が《世界ではこんな事が起きているんだよ、先進国に居るからには何か動かなくちゃいけないんだよ》って警鐘をならしたところで聞いてくれる人、いると思う?」
居たとしても身内だろうし、そんなに多い人数ではないだろう。
「でしょ?でも、それがアンジェリーナジョリーだったら?トムハンクスだったら?絶対耳傾けるでしょ、実行するかは別だけど一度は考えてくれるでしょ?その影響力を手にしたいんだよ。本音を言えば。」

心を動かすって、感動させるだけじゃないんだよ。考えを促すことだってその一つ。それを出来るのは俳優・女優が一番だと思わない?

まず私は、彼女たちがそんなに真剣に世界情勢について考えていることに驚いたし、何より熱い野望を抱いている事に感動した。
のほほんとして見える彼女達の中にも、こんなに強い意志があったとは。それを隠せるから女優なのかもしれない。

「職業の選択肢はたくさんあるし、実際無限だと思うの。でも向き不向きとか抜きにして、どうしても行き着くのはこの仕事。女優だけなんだよね!」

二人の女優が頷き合っているのを一歩離れて見ていた私に、彼女らが問うた。
「女優を選んだ理由は?」

 

「お金稼ぐため。」

守銭奴!ギャンブラー!不真面目!と散々言われていると、稽古開始の時間となった。
最初の理由はもっと違って、夢を与えたい、感動させたい、だったけど、今やこれが最大の理由。
非難されたとて、冷静に考えてみなさいよ。と思う。

君たちが言っている夢や野望は「今の現状」では達成されないでしょう?
その野望を実現するには「売れる」事が必須項目のはず。この職一本で大金を加勢で居るからこその発言力なわけで、一番純粋な動機だと思わないか、と。

「夢がない!」と君たちは言うかも知れないけれど、夢は実現するためにあると私は考える。
大きな夢や野望の前に立ちはだかる壁を突破しないと世界は開いてくないのではなかろうか。
もしくは、世界が両腕開いて待ち構えてくれるようなとんでもない事をするか。
国際女優になることは出来るかもしれないけれど、世界的な女優になるのとはまた別の話。
現状打破にはもの凄いエネルギーがいると思っている。今と同じ事をやっていたって堂々巡りなわけで、世界がかいな広げてくれるのは一体何十年先の話なの?って事になりかねない。

だとしたら、どうするかって考えて、行動しようよ、お金稼ごうよ、売れようよ、ってならないかしら。

世界を変えるため、には、まず女優として名をあげる、には、世界的女優になる、には、売れる。という結論から、何をすべきか具体的にしなくては、と。
大きな野望は大きすぎて輝きすぎて、目が眩んでしまうときがある。
大きな野望は掲げつつ、その日の影で黙々と作戦を練って、何はともあれやってみる、何度失敗しても再アタックしてみるってことが、世界と向き合う第一歩何じゃないかと思うのだった。

 

どうも、天狼院書店スタッフ兼女優兼劇団天狼院マネージャーの本山です。

今回は独り言を呟かせていただきました。最近、自分の年よりも若い俳優さんや女優さんと仕事をする機会が多く、色々話を聞いていて思っていたことです。

大きな夢を掲げた後、実際に何をするかが大事だな、と思った次第です。

 

さあ、劇団天狼院も11月の公演で800人の客席を埋める、という大きな夢に向かって動いております。

夢を実現するためにはどうしたら良いのか、みなで試行錯誤しながら成功しましょう!

10月から本格的な稽古が始まります。その前に、今までやってきたワークショップの総まとめをしませんか?

次回の劇団天狼院ワークショップはおさらいの巻!初参加の方も、このひ一日で全てがわかるかも?!

皆さんのご参加お待ちしております。

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2014-09-08 | Posted in 未分類

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