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女の子とのデートに「とりあえずケーキを食べに行く?」なんて言わないでいただきたいという持論


記事:わたなべみさと(ライティング・ラボ)

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以前男性の方と出かけた際に、ほんの些細なことで言い合いになって、膨れていたら

「まぁまぁ、甘いものでもおごるから、とりあえずケーキでも食べに行こ?」

と言われたことがある。

 

よく聞くフレーズかもしれない。しかしそれを聞いた私は違和感を覚えてしまった。

何かが違う気がするのだ。上手くいえないが、なにか引っかかる。

 

その後別の男性からこんなことを言われてその違和感の理由に気付いてしまった。

「女の子なんてとりあえずスイーツ食いに行けば大丈夫だろ」

 

これだ。違和感の正体。

 

“女の子とのデートプランで、とりあえずケーキとか甘いものを食べに行けばいい。”

 

このフレーズに私の感じた違和感が隠されていたのだ。この考え方は下手したら悲しい結末を招いてしまう。

 

だからこそ、不躾ですが世の男性方にお願いしたい。女の子とのデートに「とりあえずケーキを食べに行く?」なんて言わないでいただきたいのだ。

 

一体なにがいけないというのか。

それは、“とりあえずケーキ”という言葉にすべてが集約されているように思うのだ。

 

まず前提として女性がケーキ好きとは限らない。“とりあえず”という言葉には甘いものが苦手な女性も居ることを考慮していないことが伺える。

そして無視できないのはケーキが大好きな女性の存在だ。どちらかというと私はこちらに属するのだが、好きということはその分だけこだわりも強い。甘さの加減やスポンジの硬さ、上に載ったフルーツとクリームの比率・・・。全てに好き嫌いがある。だからこそ、そのすべてを楽しんで、本当に自分がおいしいと思うケーキを見つけた時の至福は計り知れない。

しかし、人の好みはそれぞれで、甘いものをいっぱい食べたい方もいれば高級志向でこだわったものをちょっとだけ食べたい方だっている。

そして、好みがそれぞれ、種類もそれぞれ。お店によってテイストもそれぞれ。だからその分だけ、自分の中での「ハズレ」を引き当てた時のがっかり感が大きい。つまり男性が、ケーキがとても好きな女性を“とりあえず”ケーキの美味しいところへ連れて行くのはハードルがぐんとあがってしまうのだ。

それにケーキがとても好きな女性にとって“とりあえずケーキ”という言い方は、”ケーキ”というジャンルで一括りにされているような、ケーキなら何でもいいだろ?と言われているような気持ちになってしまうものなのだ。

 

そしてやはり”とりあえず”ここが大きな問題だ。”とりあえず”自分はケーキがあまり好きじゃないか、それほど興味がないけど彼女が喜びそうだからとケーキを提案する男性、結構いるのではなかろうか。

しかし“とりあえず”という言葉に温度差があってもお互い楽しめないし、下手をすると彼も彼女も両方が甘いものが好きじゃないのにケーキ屋へ来て、女性が微妙な反応をし、男性は、せっかく連れてきてやったのにと不満を募らせる結果になってしまうだろう。

 

 

ちょっと面倒くさい話をしてしまったが、それなら実際どうすればいいのだろう。私はこう思う。

 

” 女性はとりあえずケーキ”と決めつけないで、彼女自身が好きなものを聞いて欲しい、知って欲しい。又は貴方が好きな場所に連れて行ってもらって一緒に楽しみたい。

 

それを続けていくことで“女性ならとりあえずケーキ”じゃなくて喧嘩したら仲直りできるような“私達ならとりあえず○○”っていえる特別な場所が出来ればいい

 

ということに尽きるのではないか。

 

もちろん、いろいろ考えて連れて行って頂けること自体はすごくうれしいが、さらにもう一歩、

”女性”と出かける意識からもう一歩だけ踏み込んで”○○さん”と出かける意識になれば、

女性はあれが好きだから、ではなく○○さんはこれが好きって言ってたから、で行動してくれれば

もっとお互い幸せに過ごせるのではないかと思うのだ。

 

あ、でもこれはあくまでも、私の持論であり、これを読んでケーキ食べに行かなくなったことが原因でフラれたって言われても私にはどうしようもありませんが。でもこんなこと考えている女性、意外といるんじゃないかしら。

 

とか偉そうなことを言っていますが、ふとした瞬間、私も“○○ならとりあえず~でしょ”みたいな先入観で動いてないかな、決めつけてないかなと反省することがたくさんです。

いやほんと、さっきから偉そうなこと言ってますが、女心も男心も分かるほど、経験豊富ではないのです。特に、私の場合女性なので逆に誰かに恋愛相談をした場合、「男心が分かってない」と叱られてしまいそうですね。

 

あ、そんなこと考えてたら目の前に制服姿の女の子が!

制服のスカートからすらりと伸びた白のハイソックスが絶妙に食い込んでいる生足のチラリズムが何とも――

 

なんて言ったらさっきまで女性目線の話をしていたのに、また「何であなたはいつもそこだけ男目線なんだ」って突っ込まれちゃいそうですね。

 

***

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