離婚も覚悟した私が気づいた夫婦円満のコツ
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記事:長谷川ゆきの(ライティング・ゼミ平日コース)
「離婚を考えている」
2年前、ついに夫が禁断の言葉を口にした。
2人の子供にも恵まれて穏やかな生活を送っていたが、私の「起業」がきっかけで夫婦仲に亀裂が入り始めた。
ママ起業家という名前も耳馴染みになっているが、起業したことで離婚や不仲になる夫婦も多いのではないだろうか。
「もしかしたら本当に終わりかもしれない」と思っていた私が今、少し明るい兆しが見えつつある。
そんな夫婦仲に悩んでいる人に読んでもらいたい。
私は今から10年前、付き合い始めて1年で社内恋愛の末、今の夫と結婚した。
身長は159㎝と小さめな彼。回転が速く、優しくて、ちょっと面白い。
そして、子供やおじいちゃんおばあちゃんに好かれるタイプ。
そんな彼の優しさが一緒にいてとても心地よかった。外見重視だった私が初めて内面から好きになった人だった。
「付き合う人」と「結婚する人」は違う。とよく言われているのがよく分かる。
今振り返ってみると私はとにかく動いていないと気が済まないタイプのようだ。
社内恋愛は寿退社をする古い風潮のある会社だった為、7年務めた会社を結婚と同時に退職することになった。
退職したことを良いことに結婚して1ヵ月もしないうちにドイツにいる友人の所へ一人で旅行に行ったり、1年の半分は離れて暮らす母の所で過ごしていたり……。
新婚生活を満喫することはなく、自由奔放にさせてもらっていた。
しかし、そんな自由な私の行動を嫌な顔一つせず送り出してくれる夫の存在が有り難かった。
子供が生まれたことがきっかけで食について考えるようになり、家族の健康の為に食のことを本格的に学び始めた。
学ぶにつれてこれは家族の為だけに留めておくのはもったいない! と思いそれを伝えるインストラクターになることを夫に相談することなく決めた。
それが「起業」への第一歩だった。
夫は頭の固い真面目なサラリーマン。
人と違った生き方を好まない。
まして「起業」という将来どうなるか分からない、自分で道を切り開いていかなければならない働き方は彼の頭の中に1㎜もなかった。
起業と一言で言っても色々な種類があるが、私の場合、主にSNSを使ってお客様を集めて講座を販売するというもの。
したがって、まず始めにFacebookを1日3投稿するということから始まった。
慣れないFacebookの投稿一つに2時間、3時間かかることもあった。
今まで「子どもの前でスマホ触らないで!」と言っていた張本人が常にスマホを触っている状態。
子どもを寝かしつけてからは、しかめっ面で朝方までパソコン作業。
そんな私を見かねて
「そんなことやる意味あるのか!」
「こんなことやっていたら友達いなくなるぞ!」
「いい加減にしてくれ!」
優しさが取り柄の夫もさすがに我慢の限界だったのだろう……。
その当時、家での会話は業務連絡のみ。目を見て話すことはまずない。
メールはするものの
夫「帰ります」
私「はいよー」
毎日これの繰り返し。
休日は子供2人を夫へ託し、自分の学びや仕事へ出掛ける。そんな生活を続けていた。
Facebookでは笑顔で自撮りの自分をアップしておいて、家ではしかめっ面の私のことが、心配だったのだろう。
その時は「私の人生、好きな事をして何が悪い!」と反発していたが、好きな事と言っておきながら彼には決して楽しそうには見えていなかった。
人は変化を嫌う生き物である。
私の行動の変化に確実についてこれていなかった。
あれから2年経った今、自分の選んだ仕事は、人を幸せにして世界を変えることが出来ると信じている。
本気でそう思えるようになった時、夫の反対なんてちっぽけで、逆に夫への感謝の気持ちが芽生えてきたのだ。
事実と他人は変えられない。
だから、相手を変えようとしない。そうゆうものだと知っておくだけでいい。
解釈と自分は今この瞬間から変えることができて、たった一つの事実で捉え方はいくつもある。
女性はマルチタスクが出来る生き物だ。
例えば、カレーを作る時に人参だけ切って終わりではない。
まずはご飯を炊きながら、玉葱、じゃがいも、人参、鶏肉を切って、玉葱をじっくり炒めてから他の食材を合わせて炒め、水を加えてコトコト煮込んだ後、味を整える。
仕事においても私の場合は他に、事務パートの仕事があり、家事、育児がある。
その私に関わる全てのことを案件と捉えると、うまく動けるようになった。
起業した仕事、事務パート、趣味、親、子供、夫。
これらをカテゴリとして考える。
子供が「母ちゃん聞いて~!」と言えば「お、アラートが出たぞ」5分だけでも真剣に遊ぼう!と思えるし、夫が「スーツをクリーニングに出してもらってない」~してもらってないという言葉尻がでたら「お、アラート出たな」と彼のことを見るようにして肩をマッサージしたり話を聞いたりする。
そうすることで何となく夫が優しくなってきたように感じている。
試しに夫を案件として扱ってみるのはいかがですか?
そうした上で、何よりも夫を立てて、感謝の気持ちを言葉に表す。
それが夫婦円満の秘訣かもしれない。
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