なぜ今、プロレスなのか
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記事:生駒 希(ライティング・ゼミ平日コース)
「イッテンヨンに、行ってきた」
プロレスファンなら、どうやらこれだけで意味が通じるらしい。1月4日、東京ドームで行われる新日本プロレスのビッグマッチ、レッスルキングダムを観戦してきた。と、いう意味で使われる。プロレスファンの初詣ともいわれているイッテンヨン。また、2020年特に重要なのは、ジュニアの象徴、リビングレジェンドの通り名で知られる獣神サンダー・ライガーのラストマッチ(引退試合)が行われる。
と、ここまで勢いよく書いていきながらアレなんですけど、私は花も恥らう33歳女性、プロレスのプの字も知らずに今まで生きてきました。そんな私が、なぜ今、敢えて、プロレスにはまってしまったのか。また、プロレスにはまる女子、通称プ女子が増えたのかを考えていきたいと思います。
現在のプロレスは、長い長い歴史の上に成り立っています。プロレスはやらせなのか。そんな問いと戦い続けてきたのが、現在のプロレスです。プロレスの美学とは、相手の技を受けて、受けて、受けきって、その上でより強い技で相手を倒すところにあります。よく聞く批判としては、「避ければいい」や「ロープに振られても戻ってこなきゃいい」です。一時期総合格闘技が台頭してきた時代に、プロレスも格闘技路線に転向した(そしてレスラーが総合格闘家に大敗し、プロレス人気が下火になった)経緯もありますが、また、魅せるプロレスに回帰したことでファンを取り戻していきました。
いわゆる暴露本では、プロレスはやらせ、筋書きが決まっているといわれています。いち観客として否定も肯定もできないのでそれはそれとして、鍛え抜かれた身体で相手の技を受ける、それを受けながらもド派手に飛んだり跳ねたりしながら技を返す、その光景に嘘偽りはないのではないでしょうか。
私もこの、力道山から始まる日本のプロレスの歴史を勉強し、まんまとはまりました。力道山の二人の弟子、アントニオ猪木とジャイアント馬場。このふたりが正反対の教育を受け、袂を分かつところから長い長いプロレスの歴史は始まります。今回は割愛。気になったらどうぞはまること覚悟で調べてみてください。面白いですよ。
今回のメインイベントはIWGPヘビー級王座と呼ばれる、ベルトをかけたタイトルマッチ。現王者はオカダカズチカという、新日本プロレスに金の雨を降らせる男。対する挑戦者はゴールデン☆スターこと飯伏幸太。小学生からプロレスラーを夢見、ここまで上り詰めた男。そんな、男と男の一騎打ち。
今回プロレスから離れて10年弱、久しぶりのプロレス観戦になる専属解説者(※彼氏です)を無理やり連れて挑みました。曰く、最近のプロレスはとにかく派手でオシャレ。昔は本当にむさくるしい男性しかいなかったとのこと。初心者にも優しく、試合前にプロレス講座のVTRを流してくれる。入場のときの選手の煽りVTRはミュージックビデオのプロモーションみたいにオシャレ。選手を応援する声に、子どもの声が聞こえるなんて信じられないということでした。
印象としては、男女比7:3といったところでしょうか。選手が所属しているチームのグッズを身に着けているひとがとても多い。しかもこのグッズがかっこよく、普段使いもできそうなオシャレデザイン。見たところ彼氏、旦那に連れてこられた彼女や妻が多そうでしたが、女子同士で観戦に来ている若くて可愛い女の子のグループも散見されました。
さて、大河ドラマのように紡がれてきた物語の上に今に至ったプロレスの歴史、美学、初心者にも優しく、オシャレな要素もたくさん。そんな昨今のプロレスの魅力を短いながらも語らせていただきましたが、次が女子人気をものにした、個人的には一番の要素、クライマックスです。
顔が!!! 良い!!!
うっかりすると以上!と終わらせてしまいそうになるのですが、女子人気的に外せないポイントとしては、最近のプロレスラーは日本人も外国人も皆さん本当にイケメン揃い。滑舌もいいし。ついでに昔のプロレスラーはあんこ型と呼ばれる、筋肉と脂肪を鎧のようにまとった体型をしていましたが、近年のレスラーは細マッチョが多い。そんないい身体をしたイケメン同士が、リングの上で、時にはタイマン(一対一)、時にはタッグを組んで戦います。眩しい。尊い。そんなイケメンレスラーから繰り出される華麗な技。会場を盛り上げる駆け引き、攻防。2.9カウントで相手の技を返し合う意地の張り合い。きっと、女子の世界ではなかなかお目にかかれない、そんな熱くて泥臭いものを見たくて、プロレスにはまるんじゃないでしょうか。
宝塚のようにきらびやかで、戦国時代の武士みたいな男らしさで人々を魅了するプロレス。一緒にプロレス元年、始めませんか?
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