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同窓会行くべきか悩んでいる人へ

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ハンプティ(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
「同窓会」
この言葉にドキッとする人はいますか。
 
この年末、高校のクラス会のお誘いがきた。いわゆる同窓会だ。
実はこのお誘いが来たとき、私は同窓会に行くべきか、行かないべきか相当悩んだ。
 
もう仕事が始まっている人もいるなかで、この話は時期外れかもしれないが、もし今後同窓会のお誘いがあったとき、この話が少しでも同窓会出欠の判断材料になればいいなと思いつつ、私の同窓会の体験談を語ろうと思う。
 
まず、同窓会のお知らせをもらったとき、最初に思ったのが「仲がよかった子が来るなら行ってみたい」だ。
クラスの中心人物でもなく、どちらかと言えば目立たない方だった私にとって、話せる人がいるかいないかは、本当に大事な問題だった。それに、現在の私はコミュニケーションが得意な方ではない。同窓会でうまくふるまえる自信が全くなかった。
 
とはいえ、高校卒業してから、はや10年。大学生のとき、1回同窓会はあったが、それ以降同窓会は開催されていない。つまり、地元を離れて過ごす私は、多くのクラスメイトと約10年間会っていないことになる。
 
みんながどんな風になったのか知りたい気持ちもあったし、高校時代の冴えなかった私が今は変わったんだぞということも知ってもらいという気持ちもあった。
それに、新しい友好関係が気づけるのではないかという期待も。
 
ひとまず、仲が良くて現在も連絡を取り合っている友達に、同窓会の出欠を確認した。
しかし、みんな揃って欠席……。やばい、どうしよう。
 
焦った私は、高校のクラス会とは関係ない友達や家族に「同窓会に私は行くべきか、行かないべきか」という質問をしまくった。
 
すぐに決断できる人にとっては、くだらない悩みだろう。
実際に、相談した家族や友達の何人かからは、「くだらない」と一蹴されてしまった。
「行きたければ行けばいいし、行きたくなければ行かなきゃいいじゃん」と。
 
「分かってるよ。行きたいけど怖いんだよ!」
 
誰かこの気持ち、わかってくれるだろうか。
行きたい気持ちはあるんだが、それ以上に自分に自信がなくて怖くて一歩踏み出せないこの気持ち。
 
そうこうしているうちに、出欠の連絡の期日になり、ますます気持ちは焦る。
しかし、相談した地元にいる友人の一人が、「行きたい気持ちがあるなら行ったらいいんじゃない。もし、つまんなかったら会場まで迎えにいってあげるから、途中で抜けてきなよ」と言ってくれたおかげで、私の覚悟は決まった。出席で返事を出した。
 
当日も、「やっぱり欠席にしとけばよかったかな」と、うじうじ考えていた。
しかし、いざ同窓会が始まってみると本当に信じられないくらい楽しくて驚いた!
 
当時仲が良かったけれど、なかなか連絡が取れていない子たちとも、まるで当時のように話すことができ、当時それほどまで仲がいいわけではなかったクラスメイトとも、心配していたのが嘘みたいに話は盛り上がった。
 
それぞれの進学先での話、恋愛の話、卒業した高校の話、家族の話、同窓会に来れなかったクラスメイトの話、近況報告……。話は尽きることなく、時間はあっという間に過ぎていった。
 
私は、同窓会を怖がりすぎていたんだな。
 
それぞれ別の時間を過ごして、みんな大人になったんだなと、しみじみ感じた。
 
当時交流がそれほどなかった人とも、同じ地域に住んでいることがわかり、今度はその地域に住んでいるメンバーで飲み会をすることも決まった。
 
同窓会に行くべきか迷っているときに、ネットで調べてみたら、「同窓会は行くな」という意見を多く見かけた。
確かに私も、行きたくないのに無理して行く必要はないと思う。
 
しかし、迷いながらも同窓会に参加してみて、私は「迷っているなら同窓会は行くべきだ」と感じた。
 
うまく話せるかどうか気にしなくても、同窓会は近況報告で場が持つから、ある意味コミュニケーションが苦手だと感じているほど、同窓会は参加しやすい飲み会だと思う。
 
周りも社会人になり、色んな人とある程度話ができるようになっており、スムーズに会話が進む。当時うまく話せないと思っていた人とも、きちんと会話できるようになっていて、私は、双方本当に大人になったなと感じた。
 
冴えなかった当時の自分のことを引け目に感じていたのだが、同窓会でみんなと話せたことで自分に自信がついた。
 
それに、みんな様々な職業に就いているので、それぞれの仕事の話も聞けて楽しかった。
同窓会は異業種懇談会としても活用できる。
 
当時を思い出すからこそ、大人になった現在、同窓会の参加が怖いという人が、私のほかにも、もしかしたらいるかもしれない。
 
だけど、そこを乗り越えて参加したら、得るものが案外あるかもしれない。
 
私は、今回思い切って参加してみて本当によかったと感じている。
迷っているなら、参加してみたらどうだろうか。つまらなかったら帰って寝てしまえば済む話だ。
 
ちなみに、同窓会で一番びっくりしたのは「全然変わってないね」とみんなから言われたこと。当時はすっぴんに制服だったけれど、今はメイクもばっちりして、服もおしゃれになったのに、自分が思うほど、私は変わってないみたいで、見た目にも気合をいれてきたのに、少々拍子抜けしてしまった。
 
自分が思っているように、周りは自分のことを思っていないものなんだな。
 
 
 
 
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2020-01-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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