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【婚前インターンシップ】※彼女たちが別れない自信があるから書けます。付き合って1年で出産結婚。毎日喧嘩の友達夫婦が周りから叩かれず、応援される理由《こつこメモ》


先日、学校であった就活のセミナーを聞いていた時、わたしは全然関係ないことに考えを奪われていました。

「インターンシップは企業とあなたのずれを防ぎます。入社してからこんなはずじゃなかったとならないようにするためにも、ぜひ行きましょう。お互いのためにも」

 

講師の方の言葉を聞いて、なぜかわたしの頭の中には去年の月に入籍して、10月に子供を出産した友達の顔が浮かんでいました。

なんか結婚みたいな言い回しじゃないですか

結婚してみて、こんなはずじゃなかったーってなって離婚する夫婦のようだなあと。

でも、そのわたしの友達夫婦は喧嘩が絶えないのに、上手くいっている。典型的な若年夫婦とは違う。

でき婚スピード婚の偏見に負けず、周囲から叩かれることなく応援される理由とはいかに……気になったわたしは、さっそく友達に聞いてみました。

1.喧嘩は一日単位、喧嘩ができない相手とはおしまい

まず驚いたのが、彼女は「喧嘩ができない相手とはおしまい」だと言います。喧嘩すればするほど仲が良いとは本当で、喧嘩が多くて周囲を心配させる二人ですが、次の日にはけろっとしています。

それは彼女のポリシーが「喧嘩は一日で終わらせる」だからです。「もやっ」とか「いらっ」は、後日に持ち越さないで、一日でぶつけ合って終わらせるそうです。

このポリシーを叶えられる相手だからよかったのでしょう。

確かに互いのストレスもたまらないし、どんどん改善されていくから良いことしかないように聞こえます。でもそれを実行する勇気がある夫婦が決して多くはないのも事実だと思うのです。

2.籍を入れる意味と、入籍前後でずっと変わらないもの

わたしは彼女に直接そのまま聞いてみました。

「なんで二人はでき婚、若年夫婦が離婚してしまう理由、言うなれば、あるあるに陥らないのか」と。

「籍を入れる意味が違うんじゃない? 子供ができたから籍を入れるわけじゃなくて、この人と籍を入れたいと思って入れたから。入れるまでも親とかと色々あったし」

まず聞いてみて、あら素敵、と思いました。

就活セミナーの続きがもやもやと浮かんできます。

御社じゃなければだめなんです!

みたいな感じか。 就活のように自分を知って磨いて、自分が本当に働きたい会社=本当に結婚したい人と一緒になればいいのですね。

やっぱり、どんな結婚の形であろうと、婚前インターンシップしっかりしてないと失敗するんだなーと思いました。

あえて「お付き合い」を「婚前インターンシップ」とか言ってみました。婚活って言葉がもう既に2007年から存在してしまってるからです。婚活って、そのまんま就活から派生した言葉だったんですね。

本当は結婚のために行なう様々な活動って意味が含まれているらしいですが、最近はもう出会いを求める活動という意味が強すぎる気がします。次に自分磨き。

婚活という言葉の方が普及しすぎて目立ちませんが、恋活という言葉もあります。結婚前提の恋活=婚活だというのも、本当にそれでいいのかって気がしてしまいます。

本当の婚活は相手と巡り合えてからの、相手やその家族、周りを理解することや、結婚後に必要とされることを真剣に勉強したり磨くことを、彼女の言う「この人と結婚したい」のこの人の為にするものなのではないのでしょうか?

結婚をするためのものではなくて、この人と生きていくためのものではないかと。

彼女にとって、妊娠の意味も内定がもらえるチャンスじゃなくて、大好きな御社で働くためのチャンスだったのです。

さらに彼女は「入籍の前後も出産の前後も、相手を思う気持ちはなにひとつ変わっていないし、忘れないようにしている」と言います。

3.出産当日まで、一度も学校を欠席しなかったのに、成人式は欠席

彼女はさらに、旦那さんと中学校一年の時から同級生というのもあり、長い間、企業研究みたいなものができてたっちゃできていたというのもありあます。

そして彼女の両親は、非常に厳しい面接官でもありました。簡単に婚姻届けという内定通知はもらえません。そんな彼女が周囲を味方につけて入籍という内定をもらえたのは、彼女の行動の成果なのです。

彼女は出産当日までの約一年と半年、一度も専門学校を休んだことはありません

出産当日の朝も、友達と学校に行く待ち合わせをしていましたが、いつまでも来ない彼女を不審に思い、友達はわたしたちに連絡を入れてくれました。

LINEのグループで「がんばれ」「がんばれ」の嵐。みんな大慌て。

それからその日の夜LINEに現れた彼女は自分と赤ちゃんの写真を載せてくれました。

 

彼女は勉強が嫌いです。高校の頃の成績も中の中。素行がいいわけでもありません。

しかし、他の誰よりも優れているところがありました。それは絶対に学校、さらに授業まで遅刻・欠席をしないところ、当たり前のことを当たり前に続けられるところでした。

高校を卒業する時も皆勤賞をもらっていました。なかなかできることではありません。

妊娠、結婚、出産して今に至るまでも、下手に背伸びしてかっこつけるのではなく、また今までのように、当たり前にし続けているところがすごかったのです。

専門学校も出産もどちらも辞めないと決めてから、彼女はやっぱり一度も学校を休んだことはありません。

毎日満員電車に揺らされながら、学校に通いました。 代わりに研修旅行や成人式など、お金のかかるものはきっぱりと我慢しました。まさか一緒に成人式に出られないとは思わなかったから、本当にショックでした。

でも時間少しでも作るためにずっと伸ばして大切にしていた髪を切ったり、学校の勉強と並行しながら家事や料理、保険などの勉強をしていた彼女はすごいと思います。 そんな彼女だから、先生やクラスメートに応援してもらえたのです。

先生は彼女の妊娠を「クラスの一員が新しく増えました」とみんなに紹介したし、彼女のクラスメートたちは彼女の行けなかった研修旅行で安産祈願をしてくれました。

彼女は行動で示して出産も入籍も許してもらい、その後も行動で返し続けたのです。

4.入籍した日よりも嬉しかった日

出産してから、理想とのギャップに耐えられない世の奥さんたちは、婚前インターンシップや本当の婚活がきちんとできているのでしょうか。

彼女はむしろ出産前の方が辛かったぐらい、過酷な生活を送ってきましたし、その生活の中でも出産後への準備を早く始めていました。 内定をもらうための就活しかできないようじゃ、社会に出たら活躍できないとも最近耳が痛いぐらい聞かされております。その通りだと思います。

彼女は入籍という内定を人に吹聴することも全くありませんでした。SNSに結婚や子供のことを書いたことは一度もありません。周りのわたしたちが代わりに書くぐらいです。

たまたま実家に帰ってきていた7月最後の日に、たまたま小さな用事で彼女と会いました。

「じゃあ、そろそろいくねー」

「うん、ちなみにどこいくの?」

「あー、婚姻届け出してくるわ」

「いや、それ言えよ! みんなにも!」

買い物に行ってくる、ぐらいのノリでした。

こんな感じで、本当に偶然、彼女の前の苗字最後の日に会うことができました。

入籍した日に特にこだわりがないのかと聞いたら、ちゃんと大安の日にしたらしいです。

ただ、入籍した日よりも、入籍しようと決まった日の方が嬉しかったと言います。

5.そんなこんなで

……そんなこんなで、ためになる体験談をたくさんしてもらえたわたしは、今日も就活に向けてがりがりとエントリーシートの書き方の勉強をしながら「婚姻届けという名の内定通知書が一番幸せになれんじゃないか」とか迷走するのです。

はい。ごめんなさい。

夏、多くのインターンシップの募集が始まります。海でも始まります。学年を問わず、世の女子大生たちは様々な自分磨きに励むのでしょう。青田買いにはお気をつけて。

おわり

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