メディアグランプリ

スタンスミス最強説


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:田実省二郎(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
ぼくは面倒くさがり屋だ。しかし、そのくせ欲張りでもある。
まったく子供の駄々っ子の領域から抜け出せていない、と自分ですら感じる。
 
こんなこじらせ体質のあるぼくの面倒なニーズを満たしてくれる靴がある。
それはスタンスミスという。
 
ぼくは仕事柄よく歩く。不動産業なので物件を探すために、あるいは物件周りの調査のためにその周辺をグルグル回る。商談のために事務所から訪問先まで移動する、歩く。
 
たくさん動くから、革靴よりスニーカーがいい。言うまでもなくスタンスミスはスニーカーであり、もとはテニスシューズとして作られたから、動きやすさはお墨付きだ。テニスコートを縦横無尽に動くための設計だから、アスファルト敷きのおっきな都会をテニスコートさながら右に左へと軽快に移動することにもマッチしている。
 
ぼくは不動産業なので、物件の見学に行くことが多い。物件に着いて、部屋に上がる。一番部屋を広く見せれるアングルを探すと、ベランダに辿り着くことが多い。ベランダに出てサッシュの外側から部屋に向かってカメラを構えると、広がりのある写真が取れるからだ。こんなときスタンスミスは、ストレスなくぼくをいざなってくれる。脱いだり、履いたりを手を使わずにできるからだ!
 
ちょっとここで別な靴を例えに出そう。New Balance、靴のロールスロイスと言われるくらいに歩きやすいスニーカーだ。しかし、NBのネックはシュータン(ベロともいう)の部分を指先でつまみながら履かないと、このシュータンがつま先側に入りこんでしまってなんとも気持ちが悪い。
 
一方スタンスミスは、両手がふさがってる状態でも手を使わずに履ける。カメラを両手で構えた状態のままでもスムーズに履くことができる。これもスタンスミスの魅力のひとつである。
 
僕は不動産業だけれども、スーツを着用しない。正確に言うとスーツを来なくていい日のほうが多い。建物と塀の間の狭いところに入っていったり、キッチンシンク下側を見るためにお尻を床について覗いたり、とスーツを着用していてはできない姿勢が多い。
 
昔、社会人なりたてのころ、柵をまたいで、またぎきれずにスーツのお尻の部分をひっかけて破いたことがある。そんなことも経験しているから、今はチノパンにシャツという風に動きやすく汚れても平気な服装が多い。
 
動きやすさゆえに基本的にカジュアルなのだけど、個性を出す必要はないので自ずと選ぶ服は、ダークトーンになる。特に冬場は黒のパンツに、黒のニットという具合に黒尽くめになりがちだ。ちょっと暗く冷たい印象になってしまう。
 
ここに白のスタンスミスをもってきたらどうだ。いいじゃないか! ちょうど足元が軽くなって重たさを軽減している。それでもってレザー素材だから、カジュアル感が弱く、どことなくフォーマル感を醸し出してくれている。実にイイ。
 
“清潔感”ってあると損はないが、ないと大きく印象を悪くするものではないだろうか? 長年履きこんだ感のある、エンジニアブーツのようなものはビジネスには向かない。なので、ある程度きれいである必要がある。
 
白を選べばとりあえず合格ではない。つまり白くない“白”もあってはならない。
 
スニーカーの弱点はソールだ。どうしてもしばらくするとまずスポンジソールが黄ばんでくる。New Balanceの残念なところのひとつだ。ところがスタンスミスはどうだ。ラバーソールなので、黄ばみ・劣化が遅い。そして、ちょっとした泥水をかぶっても、ラバーなのですぐに拭いてきれいにできる。素晴らしい!
 
いやいや、白なんだから汚れは目立つだろ? って声が聞こえる。
正解。汚れが落ちなくなったら、買い換えればいい。なにせスタンスミスは8,000円から9,000円程度で購入できるのだから、適当なサイクルで買い換えることができるのだ!
 
どうだろう、スタンスミスの魅力は伝わっただろうか?
 
ぼくは、面倒くさがりだから、毎日の服選びで迷いたくない。
ぼくは、凝り性だから服と靴のコーディーネートは合わせていたい。
歩きやすくて、フォーマルで、さわやかで、それでいて無理なく買える価格。
 
スタンスミスは、こじらせ40男も納得する最強のビジネスシューズだと思う。
 
皆さんどうでしょう?
 
 
 
 
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2020-02-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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