自分自身と向き合う。見ないフリはもう終わり!
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:南園 貴絵(ライティング・ゼミ平日コース)
まさかこんなことになろうとは……。
今年の正月には想像すらできなかったことが、私の身にふりかかっている。
いや、これは紛れもなく私自身が選択したことだ。
昨年の暮れに天狼院書店のライティング・ゼミ出張フル講座2DAYS in 名古屋に参加し、計5回の投稿チャレンジを通して得たもの。それは、自分自身と向き合う時間をつくることだった。向き合う感情は良いものばかりではなく、今まで怖くて蓋をして見ないようにしていた感情や、思い出したくもない過去のことも、少しずつ考えられるようになっていた。
そんな中、2020年の初めに「Myクレド」を考えようという勉強会に参加した。
クレドとはラテン語で「我は信ず」を意味するcredoが元になっており、あるべき組織像や人間像を言語化したもの。企業でいう理念(ミッションやビジョン)とは異なり、理念を達成するために必要な社員の行動規範などを示したものだそう。
今回の勉強会では「Myクレド」= 個人の“こうありたい”や“理想の姿”を具体的に明確にしていくことを目的としていたが、まさかその場で発した自分自身の一言がきっかけで転職することになろうとは、そのときは想像もしていなかった。
「Myクレド」を考えるにあたり、簡単な自己紹介や幼少期からの自身のことを話したのだが、自己紹介の二言目で思いもよらない言葉が飛び出した。
「自分に正直に働きたい」
「ごまかして働きたくない」
えっ!?
自分でも驚いた。
私は大学を卒業して、新卒で老人ホームの管理栄養士になった。目の前の仕事に真摯に向き合ってきたし、今現在、ごまかして仕事をしているわけでもない。
なのに、なぜこのような言葉が飛び出したのか、自分でも不思議でたまらなかった。
もちろんこの日のうちに結論が出ることはなかった。
帰宅する電車の中でも、ご飯を食べていても、お風呂に入っていても、ベッドの中でさえ、私自身が発したあの言葉がぐるぐるぐるぐる、頭と心を巡った。
そして翌日から、自分自身の気持ちのひとつひとつと向き合う時間が続いた。とは言っても連続して考え続けることはできないから、少しでも時間があれば考えることをくり返した。
その中で見えてきたことは「自分自身が心地よいと感じられる場所に身をおきたい」「家族を安心させたい」「現状を一度リセットしたい」だ。
この気持ちに気づいたときに“転職”という二文字が脳内に現れ、鎮座した。
だが、すぐに行動に移すことはできないと思った。
「転職の経験もないし、もっとよく考えなくちゃ! 何より今私が仕事を辞めると言ったら周りの人が困るかもしれない……」「管理栄養士の仕事しかしたことがないから、他の仕事は無理なのかな……」
気づけばこんなことばかり考えていたが、ライティング・ゼミを受講した私は、今までの私とは違った。
ライティング・ゼミで学んだ“書く目的を明確にする”ということから、今回転職したいという考えに至った本当の目的を振り返ることができたから。
今までの私だったら、自分自身の気持ちに向き合って出したはずの目的を見失い、転職を反対されたらその意見に流されていただろう。実際、今の職場で約12年勤めているが退職を申し出たのに説得された経験がある。それも一度ではない。これは自分自身の気持ちにきちんと向き合っていなかったことや、本当の目的を見失っていたことが原因であることは言うまでもない。そして、同じような気持ちが湧きあがっても、見ないフリをしてきた。それも何度も。
でももう見ないフリは終わり!
しっかり自分の気持ちと向き合って、自分自身が納得できる答えを出す。
今回、ライティング・ゼミを受講してから「Myクレド」を考えるというタイミングで、また同じ気持ちと向き合うことになったことに感謝している。
私が発した、自分自身でも思いもよらなかった言葉。
その言葉と向き合った時間。
わずか1ヶ月で、今の職場の管理者に退職を申し出た。色んな形で継続して働くことを提案していただいたことは有難いが、私の答えは変わらなかった。そして、管理者は受け入れてくれた。
転職活動は、想像以上にハードだ。
もちろん迷いや不安もいっぱいある。
でも、今の自分の気持ちにひとつずつ丁寧に向き合って出した答えだから、晴れやかな気持ちがする。もがきながらも光の射す方へ向かっている感覚だ。
誰の言葉でもない、私自身の発した言葉だからこそ感じるエネルギー。力強くもあり、大きく包み込んでくれるようなエネルギーを感じる。
自分自身の気持ちひとつひとつと向き合って、真剣に出した答え。
考えるだけ考えたら、あとは自然の流れに身を任せてみよう。そして、その流れを楽しんでみよう。
2020年の初めに、こんな気持ちになれてよかった。
桜が咲く頃には新しい生活にも少しは慣れている……かな。
軽やかな笑顔で、通勤している私が目に浮かぶ。うん、楽しみだ。
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