目からウロコの読書法
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:ヒロ(ライティング・ゼミ書塾)
新型コロナは収束する気配がない。ライブや演奏会は軒並み中止。毎週土曜日に参加していた合唱団の練習も休止。会社帰りに寄っていたジムも、足が遠のいている。歓送迎会などの会社のイベントも自粛。家で過ごす時間が多くなっている。
そんな中で、いいこともある。予定がなくなった分、使える時間が増えた。僕は、余った時間を読書に当てている。正直、これまであまり本は読んでいなかった。ここ数年は、メンターから進められて、少しずつ本を読むようになってきた。ただ、読書が趣味ですと言えるほどは、本を読むことを楽しんではいなかった。
さらに、「おもしろかったんだけど、どんな内容だったか思え出せない」という悩みもよくある。
しかし、1年前に、ある本を読んでから、本の読み方が変わった。そして本を読むことが楽しくなった。『東大読書』(東洋経済新報社)という本だ。本の読み方を根底から変えてくれた。
著者の西岡壱誠氏は、現役の東大生。彼は、偏差値35から東大に合格した経歴を持つ。この本は、彼が身につけた読書法であると同時に、彼の周りの東大生にも共通した読書法となっている。
この本は、とっても読みやすい。本の読み方に細かく名前をつけて説明しているので、一度読むと忘れない。
まず、「装丁読み(そうてい)」
装丁とは、本の表紙、カバー、帯などの外側のデザインのことだが、装丁読みとは、装丁に書かれた本のタイトルや帯の宣伝文などを読み、本の中身や著者の言いたいことを想像し、目的を決めるという読み方だ。
これまで本を読む目的をはっきり意識せず、すぐに1章から読み始めていたので、これは目からウロコだった。
東大読書の本の表紙、帯には「読む力と地頭力がいっきに身につく」、「偏差値35からの東大合格を支えた読書法」「読書嫌いにも効くと大反響」などと書かれている。確かに、これの情報だけで、どんな人がどんな人向けにどんな目的で書いているのかが大体推測できる。
次に「取材読み」
取材読みとは、読書ではなく、記者になったつもりで本を読む。内容を理解しようとするのでなく、誰かに伝えることを前提に読んでいく。「なるほど!」「ほんとですか?」、「根拠はあるのですか?」などと頷いたり、疑問に思ったことを聞いたり、まるで著者と話をしているような気持ちで本と向き合う。ノートを手にしてメモを取りながら読み進めていく。そんな読み方だ。
読書するとき、椅子に座り、メモを取りながら本を読むようになった。気に入ったフレーズ、わからない言葉、疑問に思ったこと、気のついたことを様々なことをメモするようになった。
この読み方をすると、著者のセミナーに参加して、直接話を聞いているような気持ちになるので不思議だ。そしてポイントをメモしているので、人に本の内容や気に入った言葉を説明できる。どんな内容だったか思い出せないということはなくなった。
そして「パラレル読み」
パラレル読みとは、これは複数の本を並行して読むというものだ。
テーマが類似している本を選ぶことを勧めている。それらの本を同時に読むと、共通点、相違点がはっきりしてくるので、疑問点が浮かびあがってきて、自分なりの観点を付け加えることができる。
僕は、健康・食事の本を読むことが好きなのだが、健康本は、売れている本でも、何か疑わしいことがある。糖質ダイエットの説明で、ある本には、脂肪、タンパク質は食べても太らないと書いてあり、ある本では、脂肪はとっても太らないが、タンパク質は摂りすぎると太ると書いてあったりする。パラレル読みをすると討論会に参加しているかのような気持ちで読むことができる。
新しい疑問点が湧いてくるので、自分で調べるきっかけになる。そして次の本やエビデンスを調べたりして、さらに知識を深めることができる。
最後に「議論読み」
議論読みとは、本を読んだ後、本の内容と感想をまとめて、アプトプットすることだ。
具体的には、以下の項目のステップとなる。
1)最初に想定した目的が達成できたのか確認する。
2)著者の言いたいことを1行の帯コメントとしてまとめる。
3)その著者の言いたいことに対して、自分なりの結論(感情)を付け加える。
著者のアウトプットをSNSにアップすることも進めている。
僕の場合も、感想をSNSにアップしたり、実際に著者にコンタクトしたりしている。それで返事があったりするととっても嬉しい。
これまで、読書法について具体的に学んだことはなかった。単に、「月に5冊読書する」のような目標を設定して、読むことだけが目標になっていたことに気がついた。
本来は、読書を通じて、知識と思考力を高めるということが目標になるはずだ。
『東大読書』を読んでから、本当に、読書が楽しくなった。
読書を新しく目標にされる方は、その1冊目は『東大読書』をお勧めします。
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