メディアグランプリ

ネットショップビジネスとボディブラシ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:齋藤秀峰(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
お風呂で身体を洗う時、ボディブラシを使ったことはあるだろうか?
タオル、ボディスポンジ、泡立てネットなどたくさんあるけど、僕はボディブラシを使って洗う。
なぜなら、ボディブラシは身体が硬い僕にとって背中まで届き、隅々まで洗いやすい。
更にもう一つ、洗い終わった時の「磨いた感」が心地いい。
 
僕はネットショップビジネスのコンサルをしている。
ショップを構築する時は、「あ~でもない、こ~でもない」と頭をひねくり回しながら進めるところが楽しい。
「ショップが大切にしていることって何だったっけ?」
「ターゲットユーザーって○○だったけど、困っていることや悩んでいることってどんなことだろう?」
「商品の見せ方はこれで良いのかな? 商品画像はこっちの方が顧客のイメージに合うかも!」
「購入されたお客様にメールを送っているけど、もっと文章を変えた方が気持ちに寄りそえるかもね!」
ネットショップは簡単そうに思っている方も多いが、実はたくさんのことを考える必要があるし、色んなところを磨いていく必要がある。
「ここを磨いたら、次はここ、あんなところも磨かなきゃ!」とこんな具合。
まるでボディブラシで全身を洗っている様だ。
 
自分の身体の全体像は、誰しも理解できると思う。
でも、ネットショップビジネスの全体像は、しっかり把握している人は多くない。
「売上をあげるためには、たくさんのユーザーに来店してもらって、出来るだけ多くの人に買ってもらう」
つまり、販売して商品を送ったらそれで完了というビジネスの捉え方。
これもありとは思うが、かなりもったいない。
買って頂いたお客様と信頼関係を高めるコミュニケーションをとって、ふたたび購入して頂けるところまでビジネスの範囲に含められるのだ。
ネットショップビジネスでは、顧客とのコミュニケーションは容易にできることだが、意外と見落とされがち。
お風呂に入って見えていない背中を洗わないのに似ている。
ぜひボディブラシを使って、見えていない背中を確実に磨きたいものだ。
 
コンサルをしていると、こんな場面に出会うことがある。
「この商品ページにはたくさんのユーザーが見てくれているけど、ほとんど購入されていないよね?」
「はい、画像も説明文も頑張って変えてみたけど、思ったほど購入されないんですよ!」
確かに商品ページは変わっていて、前より画像はきれいになっているし、わかりやすくなっている。
でも購入されないのであれば、必ず何か原因がある。
一言でいえば、ユーザーが「感動する」レベルに気持ちが上がっていないということ。
最初の画像が弱いとか、見せる順番が気持ちに沿っていないとか、説明的な文章が多い、もしかしたらユーザーのニーズからずれているのかもしれない。
ボディブラシで丁寧に洗っているつもりだけれど、ピカピカレベルになっていないのと同じだ。
洗う場所によって形状も違えば皮膚の硬さも違うし、力の加減も変わってくる。
顔を洗うのには、そもそもボディブラシは使わないでしょ!
 
一度磨いたら、数ヶ月、数年ほったらかしというショップにも出会う。
「LINE@を使って、顧客とのコミュニケーションが高まると思うけどどうかな?」
「でも先生、うちには○○CRMがあって、顧客とのコミュニケーションは充分できていると思うのですが」
「なるほど! でもいまはメールが読まれなくなってきてるよね? 君がよく使っているツールは何かな?」
「LINEですけど……」
売上も利益も好調なのであれば、あえて変える必要もない。
ただ、インターネットの世界は変化が激しい。
新しい道具も次から次に出てくるし、便利な道具であれば一気に乗り換えられてしまう。
お風呂も定期的に入ってきれいに磨くでしょ!
コミュニケーションの部分を磨かなければ、顧客との関係が悪くなり、いつかボロボロになってしまう。
ぜひ定期的に磨く習慣をつけてピカピカを保って欲しいと思う。
 
ネットショップビジネスはボディブラシを使って全身を磨くことに似ている。
「どの部分を磨くのか? 全体像は把握できているか?」
「それぞれの部分を適した道具を使って、力の入れ具合や角度なども最適にして磨く」
「どんな頻度で磨くのか? タイミングやスケジュールは?」
生まれてこの方、ずっと付き合ってきた身体であれば、「こう磨けばこうなる」という事を解っている。
しかし、ネットショップビジネスの場合は、答えがないので自分で決めるしかないのだ。
「ビジネスの全体像は? どんな部分を組み合わせるとうまくいくのか?」
こんなことも常に自問自答すべきと思うし、
「その部分がピカピカかどうかはどうやって見る? どんな道具でどのようにして磨く?」
ここについては、担当者自らのスキルアップが求められる。
ネットショップビジネスは担当者のスキルレベルがそのまま結果として出てしまう。
 
僕はネットショップビジネスに関して、ショップを構築することも、改善して成果を出すことも大好きだ。
変化や進歩が激しく新たに勉強しなくてはできないことも頻繁に起こるが、同じことの繰り返しがすぐ飽きてしまう僕にとって、性格にピッタリ合った仕事だ。
僕と同じようなこんな性格の方は、ネットショップビジネスに適していると思う。
機会があれば挑戦してみてはいかがだろうか?
やりがいはあるし、成果も時間と共についてくる、とても楽しい仕事だよ!
 
 
 
 
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2020-05-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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