「オンライン飲み会」に誘われてフリーズした話
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:三木 幸枝(ライティング・ゼミ通信限定コース)
「オンライン飲み会」に誘われました。即、返事ができずフリーズしました。
告白します。実は、「オンライン飲み会」が苦手です。
自宅でもできる「オンライン飲み会」。感染防止しながらも友好を深められる、とっても良い方法です。
でも、それなりに準備が必要。
合成できる様々な背景もあるけれど、うっかりうちの汚部屋が映るとつらいので、最低限の掃除をしておかなくてはなりません。
また、家族に聞かれたくない話もあるし(なんだったら家族の愚痴をメインにしゃべりたいときもある)、外の人向けの、ちょっとよそゆきの自分を見られるのも気恥ずかしい。となると、家族が集まるリビングとは別の部屋の用意が要るな、、、
それから、相手の顔と同時に映る自分の顔。どうしても気になって見ちゃうのよ。話をしながら、ちらっちらっと横目で自分を確認する私を、相手にも見られると思うと、なんだか恥ずかしくてもう……。
あー!「オンライン飲み会」めんどくさい。
これが、お互い話の尽きない○○ちゃん相手なら、テンション高く準備もできるのになー……
あれ?
もしかして……
私は「オンライン飲み会」が苦手なのではなく、誘ってくれた「その人」が苦手なのかも。
***
「オンライン」がスタンダードになりつつある今、地方にいながらも、日本中、世界中でビジネスや交友関係を広げていけるようになりました。身近にも、対面のサービスをオンラインに切り替え、この短期間に大躍進している友人もいて、すごいなー!と感じています。
よくよく考えてみると、私自身「オンライン」自体が苦手なのではないようです。
先日も、これまで東京本校でしか受けられなかった講座が通信で開催されることを聞きつけ、嬉々として申し込んだり、今朝も、zoomで自分の趣味のオンラインミーティングに参加したりしました。
訂正します。冒頭の一文は、本当はこうです。
「オンライン飲み会」に誘われました。即、返事ができずフリーズしました。
告白します。実は、誘ってくれた「その人」が苦手です。
今まで、苦手な人に誘われたときはどうしていたか。
「子守を頼める人がいない」とか、「友人が家に来るとか、私が夜出ていくことに、同居の母がうるさいのよ」(理由としては本当のときもある。どうしてもいきたい飲み会も途中で切り上げなくてはならないことも。)など、「あなたとはいきたくありません」ではなくて、「あなたに理由はないんだけど、どうしても私が家を空けられない理由」を探して、やんわりと断っていました。
しかし、「オンライン飲み会」がこうも普及してくると、家を出られないことが、飲み会に参加できない理由にならないじゃないの。
望まぬステイホームとなり、それを機に断捨離を進めている人もたくさんいると聞きました。たくさんの不要なものが出てきて、ゴミ袋が何袋にもなったとか。
断捨離を進めているうちに、昔買ってストックしていた大量のマスクが発見され喜んでいる人も。
そんなふうに、本当に必要なものに気がついたり、改めて発見したりということも断捨離の良いところです。
ステイホームで進めたい断捨離は、なにも部屋のなかのものだけではありません。
常日頃からなんとなく惰性で続いていた交友関係。
慣れないオンライン飲み会を設定してまで、話したい友人ももちろんいるけど、そうでない人もいる。
思いがけず、自分の交友関係を見直す局面を迎えてしまいました。
これまで曖昧にしてきた線引きが、ステイホームでくっきりと表れてきたのです。
先日、「医療の崩壊を防ぎ、市民の生命を守るため」と、「新しい生活様式」が示され、感染予防のため徹底した「行動変容」が要請されました。
行動の変容のためには、言わずもがな、心の変容も必要です。
様々な変化に折り合いをつけて、心を慣らし行動を変容させていくこと。withコロナ時代を生きぬくために、私たちに課せられた試練なのかもしれません。そしてそれは避けて通れないものだとも感じています。
さて、今の私、苦手な友人に対して心の変容が求められています。
海外であれだけ猛威を振るっているコロナウイルスが、日本ではまだ、医療崩壊ぎりぎりのところでなんとかとどまっている。医療従事者やそのほかの皆さんの日々の活躍あってこそですが、ステイホームなど、市民の皆さんの努力によるものも大きいと思います。
心の変容、行動の変容の効果ってやっぱりある。
時間はかかるかもしれませんが、オンライン飲み会にも、また、苦手なあの人にも、馴染んでいけるような気がしています。心の持ちよう次第で。
あの人への返事、どうしようかな。
気が乗らないけれど、直接会って話すよりましかも。
もしかしたら、思っていたより楽しいかも。
逆に、心の距離を縮め、苦手意識をなくす良いチャンスなのかも。
みんな自分なりのストレスを抱えているよね、けれど、一緒に頑張ろうね、って、
そんな話をしてみようかな。
***
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