天狼院の店長は、三浦学級の学級委員です!
記事:Mizuho Yamamoto(ライティング・ラボ)
長年中学校の教員をしていた私に、天狼院が学校に見えるときがある。
行けば仲間に会えて、楽しくて、部活があって……、修学旅行もあるし。
授業で何を習ったかは、みんな忘れてしまっても、行事の時のときめきと、それをぐいぐい引っ張ってくれた学級委員のことは、不思議と忘れないでいるってこと、ありませんか?
教員の立場だった私は、学級を運営していく上で(専門用語で学級経営と言いますが)、学級委員の存在がとてつもなく大きかったことを、この際白状します。
35年の中学校教員生活の中で、受け持った学級のことを考えるとき、思い出す何人かの学級委員たち。みんな、中学生だったのですが時には、担任の私以上に学級のことを考えてくれていた……そう、まるで天狼院の店長たちのように。
彼女らは、瞬時にして必要なことを身に付ける。どうすれば学級がうまくいくかということだけを考えて。
異動したばかりの大規模校で、3年生の担任(専門用語で「飛び込み」と言いこれはかなり難しいミッションです)をしたときのこと。
8組まである3年生の2組の担任だった私のところに、気づいたら3組の学級委員が、朝と帰りの会の前になぜか連絡を聞きに来るようになった5月。学級委員の彼女に尋ねた。
「あなたは3組なのに、なぜ担任に連絡を聞きに行かずに、2組の担任である私のところに来るの? 」
「先生! 3組の担任である○○先生がちゃんと生徒に連絡を伝えられると思いますか? 1か月様子を見て、ああ、だめだと思ったから、2組の先生に聞きに来ることにしました」
確かに、大人の間でも3組担任は浮世離れをしていて、学年で会議をしても、わかってんのかなぁこの人? という印象はあったけれど、まぁチームで取り組む学校では、何とかそういう人物も受け入れつつやるしかない。
学校現場とはそういうもので、困りながらもスタートしたら3月末まで、学級担任は変えようがなく、忙しすぎる日常に完全に埋没しながら、何とか学年でカバーし乗り切っていくのが常だった。
福岡天狼院のオープン前から、店長の嘉村さんと接して、何だか懐かしい感覚に捕らわれた私。東京天狼院の山中さんにも同じ匂いがする。きっと天狼院STYLEの夏川さんもそうなんだろう。頼りになる学級委員の雰囲気が、間違いなくあるのだ。
「先生、○○はどうしますか? 」
「先生、気になったのでこれはこういう風にしておきました」
男子の学級委員より数倍気の利く女子の学級委員。先回りして、学級の様子を把握しつつ報告、連絡、相談いわゆる「ホウレンソウ」にたけていて、ほんとうに助かることこの上なかった。
女性の私はそんな女子の学級委員には、面と向かって、あなたがいてくれて本当に助かっていると感謝のことばを伝えていた。
しかし、男性のほめ上手の教員は違っていた。
私には思いつかないその方法。それは本当に効果的なほめ方だった。
放課後のだれもいなくなった教室の、学級委員の机の中に、
「ありがとう。いつもあなたのおかげで助かっています」
とお礼の手紙を入れるのだ。その場で直接伝えるより心に響き、より学級委員が頑張ってくれることは、間違いなかった。
これからの福岡天狼院を支える、学級委員の嘉村さん。担任の三浦先生は、安心してあなたに任せてあちらこちらを飛び回り、さらなる展開に向けて今日もフルスロットル。
そのうち、こっそりとお店のどこかに、担任からの手紙が忍ばせてあるかも。
ああ、この方法は三浦さんだけにこっそり教えるべきでしたね!
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