イベント情報

【12/26豊島公会堂/天狼院ミューズ】本屋が「アート」の世界の入口となる! 日本美術界の第一人者・高階秀爾さんと新進気鋭のアーティスト・橋爪彩さんをお迎えして、アートの世界への入り方を教えていただきます《「天狼院ミューズ」キックオフ》


まずは、この写真をご覧ください。


(『ニッポン・アートの躍動』p17より)

素晴らしくないですか?
美しく、決して逸脱しない上品なエロス(生)があって、なぜか、目が離せなくなる。

じつは、これは、写真ではなく、絵なのです。
気鋭のアーティスト橋爪彩さんによって、精緻に描かれた、絵です。

天狼院をオープンする際に、頭に想い描いていた夢がありました。

お客様によりよい「READING LIFE」を提供すること。

そして、天狼院があたかも苗床になって、様々な才能を育てられればいいと思っていました。

想定していたのは、文筆業、小説家、編集者、デザイナー、劇団員、音楽家とアート系の才能のみならず、起業家や技術者など、あらゆる分野に及びます。

それは、天狼院では、ライティング・ゼミ、文芸部、雑誌編集部、デザイン部、劇団天狼院、起業ゼミなどをローンチすることによって、育てるための仕組みを、密やかに、そして着実に作り上げてきました。

まだ、天狼院に足りないものがあります。

それが、アートです。

アートに触れる機会をお客様に提供するのと同時に、アーティストの苗床になる仕組みが、天狼院にもほしい。

ところが、これにはひとつ問題があります。

僕は、小説やライティング、編集、デザイン、起業のことについてはある程度知っていたとしても、アートには詳しくない。

せっかく、天狼院という場所があるというのに、アートとお客様がどのようにコンタクトすればいいのか、わからない。

また、若手のアーティストは、何を必要としているのかも、実際には僕にはわからない。

わからなければ、教えてもらえばいい。

ということで、今回、日本美術界の巨人とも言うべき高階さんと、、著作『ニッポン・アートの躍動』の表紙にとりあげられている作品を描かれた、新進気鋭のアーティスト橋爪彩さんを豊島公会堂にお招きして、徹底してお話を伺うことに致しました。

高階さんは、西洋美術史研究の権威でおられ、東京大学文学部教授、国立西洋美術館長などを歴任されています。現在は大原美術館長として、名画から現代アートまでを幅広く展示する、非常に魅力的な美術館を作り上げておられます。日本美術界の文字通りの「重鎮」である一方、一般向けの解説書も多数。岩波新書『名画を見る眼』は不朽の名著です! 当日は、ビギナーにもわかるアートの楽しみ方を、わかりやすく解説してもらいます!

気鋭のアーティストである橋爪彩さんは、東京藝術大学大学院を修了後、文化庁新進芸術家海外留学制度研修派遣生やポーラ美術振興財団在外研修員などとして、フランスやドイツで活動。国内外で精力的に個展やグループ展を開催し、いま大きく注目されているアーティストです。その作品は、『ニッポン・アートの躍動』だけでなく、文芸作品の単行本装画にもたびたび取り上げられており、島田雅彦『美しい魂』や、金原ひとみ『ハイドラ』などでご覧になっている方も多いかもしれません。『ニッポン・アートの躍動』に取り上げられたアーティストの代表として登壇していただきます。

誰しも、いつかはアートの世界を知ってみたいと思いつつ、一般的にちょっと敷居が高いように思え、なかなか踏み出せないのではないでしょうか。
実は、僕もその一人です。

高階さんには、我々がどうやってアートの世界を知っていけばいいのか、教えていただきましょう。

そして、若手アーティストの橋爪さんには、どのような創作活動をしているのか、どうやってアーティストになったのか、食べていけるようになるまでどんな苦労があったのか、こんな仕組みがあるとうれしいなどといった、アーティストの実際について詳しく伺っていきたいと思います。

たとえば、天狼院には場所がございます。
東京天狼院、福岡天狼院、そして天狼院STYLE表参道と今は3店舗体制ですが、これが近い将来には少なくとも10店舗まで広がります。

ここをギャラリーのように使って、若手アーティストのために開放したいと思っております。

本屋で「天狼院ギャラリー」でアートに触れて、そこから、美術館に行き実際にアートに触れる。
また、もっとその世界にはまったら、画廊に行って、実際に絵を買うのもいいでしょう。

天狼院は、アートの世界の入口になれればと考えております。

当日は、高階さんの本の担当編集である講談社の青山さんに、僕と一緒にMCに入っていただきます。

12月26日(土曜日)、豊島公会堂。

天狼院が押し開く、新たな扉に、皆様も一緒に入ってみませんか?

きっと、人生がより豊かになる第一歩になるだろうと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

【概要】
日時:12月26日(土曜日)
開場 16:30(受付開始)
開会 17:00
閉会 18:00
参加費:通常2,500円/高階さんの書籍ご購入の方1,500円
*高階さんの本(『日本の現代アートをみる』『ニッポン・アートの躍動』『ニッポン現代アート』(講談社刊))をご購入の方は、1,500円の特別料金で参加いただけます。
*高階さんの本(『日本の現代アートをみる』『ニッポン・アートの躍動』『ニッポン現代アート』(講談社刊))は、当日、受付ロビーでもお買い求めいただけます。当日ご購入される予定の方は、特別料金の1,500円の方のチケットをお買い求めください。
*すでにお持ちの方は、必ずお持ちの上、受付にご提示ください。
定員:500名様
場所:豊島公会堂

【登壇者プロフィール】

高階秀爾さんのプロフィール
1932年東京生まれ。東京大学大学院在学中からフランス政府招聘給費留学生として渡仏、パリ大学附属美術研究所およびルーヴル学院で西洋近代美術史を学ばれた、美術史研究の泰斗です。東京大学文学部教授、国立西洋美術館長などを歴任され、現在は大原美術館長と西洋美術振興財団理事長を務めている、日本美術界の文字通りの「重鎮」。文化勲章を受章もされています。アートの見方をわかりやすく解説する著作も多数で、岩波新書『名画を見る眼』(1969年刊)は不朽の名著です!

アーティスト橋爪彩さんのプロフィール
1980年、東京都生まれ。東京芸術大学大学院を修了後、文化庁新進芸術家海外留学制度研修派遣生やポーラ美術振興財団在外研修員などとして、フランスやドイツで活動。国内外で精力的に個展やグループ展を開催。いま大きく注目されているアーティストです。作品が文芸書の装画となることが多く、島田雅彦『美しい魂』(新潮社)、金原ひとみ『ハイドラ』(新潮社)、小澤征良『しずかの朝』(新潮社)、大道珠貴『ミルク』(中公文庫)、乾ルカ『プロメテウスの涙』(文春文庫)などで取り上げられています。


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