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キモチ良くなりたかったらサウナに行こう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中谷 至(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
今、サウナが熱い。
 
あ、サウナ室が熱いという話ではなく、僕が今サウナにハマっているという話です。
ここ数ヶ月、最低でも週に1回はサウナに入るために銭湯やスパに赴いている。
お金と時間さえ許せば毎日行きたい位だ。
 
何故僕がこんなにサウナにハマっているかというと、
健康に良いから、とかストレス解消になるから、とかそんな事はどうでも良くて、
シンプルにサウナが最高に「キモチ良い」からだ。
そんなサウナに魅せられた僕なので、結構周りの人にサウナを勧めている。
だが、サウナに行く習慣の無い人に「サウナ良いよ!」と勧めても、
大抵はマイナスな返事が返ってくる。
 
「暑くて苦しいだけじゃん」
「むさ苦しいおっさん達がダラダラ流してて何が楽しいのかわからない」
「水風呂入ったら冷たすぎて心臓止まるかと思った。二度と入りたくない」
 
などなど、サウナに対するマイナスなイメージは少なくない。
もしかしたらこれを読んでいるあなたも、
そんなイメージをサウナに持っているかもしれない。
でも、そんな方々に声を大にして言いたい。
サウナはキモチ良い。
サウナの熱さ、水風呂の冷たさを越えた先には、極上の快楽が待っている。
 
サウナのキモチ良さ、それは例えるなら、泥酔した時の感覚に似ている。
頭がクラクラ、体はフワフワして、
意識が半分どこかに飛んで行くような、あの感覚だ。
しかもお酒を飲んだ時と違って、
サウナなら吐き気も頭痛も無いし、勿論二日酔いも無い。
極めて健康的にキモチ良くなれるのだ。
こんなに素晴らしい事は無い。
いかがだろう? 少しはサウナに興味が出てきただろうか?
 
それでは具体的にどのようにサウナに入れば、この最高にキモチ良い状態が体験できるのか?
サウナー(サウナを愛する者)達の間で「ととのう」とも呼ばれているこの快感に至るための、
サウナの作法についてお伝えしていこう。
 
サウナでキモチ良くなるためには、
①サウナに入る②水風呂に入る③休憩する
という3ステップを正しく踏んでいくことが大切だ。
 
まずはサウナ。
サウナに入る目的は体の芯まで温めること。
よって個人差はあるが5~12分をサウナ室で過ごしたい。
参考までに僕は10分間サウナに入るようにしている。
ただし、無理は禁物だ。
万が一頭痛や吐き気、眩暈といった体の異常を感じたら、
躊躇無くサウナを出てほしい。
キモチ良くなるために体を壊してしまっては本末店頭だ。
 
次は水風呂だ。
サウナで芯まで熱された身体を、水風呂で一気に冷ましていく。
個人的には、この水風呂に入れるかどうかがサウナを楽しむための一つの壁だと思う。
正直に言うと、何度も入っている僕でもその日一回目の水風呂は少し躊躇してしまう。
人間の本能なのか、冷たい水の中に飛び込むことにはどうしてもためらいがあるのだ。
だが、ここは勇気を出してザブンと肩まで水につかってみてほしい。
最初は凍えるかと思う程冷たい。
だが、ここでグッと我慢して10秒間冷水の中で耐えてみる。
すると肌が薄い膜のようなものに包まれ、冷水の中にいる筈なのに少し暖かいような、
不思議な感覚に包まれていく。
この状態をサウナーの間では天使の羽衣をまとう、と言う。
この感覚に至れれば、もう水風呂は怖くなくなる。
むしろ水風呂に入る事が気持ち良いとすら感じられるようになる筈だ。
ただ注意してもらいたいのは、水風呂に長く入り過ぎてはいけないという事だ。
人間は体温が下がり過ぎると動けなくなってしまう。
実際に水風呂に長くつかりすぎて自力では出られなくなってしまった、
という事故も起こっている。
どんなに気持ちよくても水風呂につかるのは2分位にとどめておくのが良いだろう。
 
さて、水風呂から上がったら最後は休憩だ。
椅子やベンチなどに腰掛け、目を閉じてゆっくりと息を整え、
そのまま10分から15分程休憩してほしい。
休憩していると、初めは心臓がドクドクと激しく脈打つのを感じるだろう。
高温のサウナの後に低温の水風呂に入るという急激な温度変化に身体が反応しているのだ。
しかし呼吸を整えている内にその心拍数の急上昇も段々と治まっていき、
身体が徐々にフラットな状態に戻っていく。
その過程で「ととのう」と呼ばれる状態が訪れる。
頭がクラクラして、意識が半分空に飛んでいくような錯覚に陥る。
一種のトランス状態だ。
上でお伝えしたように酩酊時の感覚に近いが、
頭痛も吐き気も無くキモチ良さだけが感じられる、そんな感覚である。
早い人ならサウナから休憩までの1セットで、
遅くとも3セットも繰り返せばこの状態に至る事が出来る。
仕事であった嫌な事、家族や恋人とのトラブル、人間関係の軋轢、
そんな僕らの心をささくれ立たせる様々なストレスを全て忘れ、
ただキモチ良さだけに身を委ねられる最高の状態に至れるのだ。
 
もしこの記事を読んで少しでもサウナに興味を持っていただけたなら、
是非お近くのサウナに足を運んでみてほしい。
日常のストレスを忘れられる極上の快楽体験が、あなたを待っている。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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