歴史上の人物で誰が好きですか?
記事:重冨 剛(ライティング・ゼミ)
あなたは好きな歴史上の人物は誰ですか?
歴史上の人物で好きな人を聞くと、その人の理想の生き方が分かりますよね。
わたしが一番好きな歴史上の人物は坂本龍馬です。
彼の短い生涯で最大の功績は「薩長同盟」だと思う。
幕末の日本で、幕府に対抗できる経済力と軍事力を備えた優力な藩であった、薩摩と長州。この二つの藩は、当時仲が悪かった。お互いを信じることができず憎しみあっていた。薩摩と長州が同盟を結ぶなんて誰も想像していなかったことを、龍馬は実現させてしまった。
龍馬はどんな手を使って、同盟を実現させたのか。
それは、”船”を使った貿易だった。
黒船がやってきて日本は強制的に開国することになった。
龍馬もそれから、船の威力に魅了され船を使って世の中を変えてやろうと考えた。
ふつうなら、船を使って軍事力を強くし、力で強引に世の中を変えようとするだろう。
だって、黒船はそうやって日本を開国させたのだから。
しかし、龍馬は違う。
船を使って貿易をする海援隊をつくった。
船を戦う道具としてではなく、ビジネスの手段として用いたのだ。
ビジネスの目的はお金儲けではなかった。ビジネスで藩と藩の垣根を壊し、人と人との心の壁まで取り除いてしまおうとした。
そうやって、世の中を変えようとしたのだ。
海援隊は、憎しみあっていた薩摩と長州の貿易を仲介した。
貿易でお互いの藩は物とお金が交流するようになり、それがきっかけとなり薩長同盟が成立し、日本の歴史は大きく動いた。
龍馬は”船”という当時最先端の技術を使って、ありえないと思われていたことを実現させ、本当に歴史を変えてしまったのだ。
幕末の最先端の技術が”船”なら、現代の最先端技術といえば”インターネット”だろう。
ネットという黒船は、封建的な体制の国にやってきて、強制的に開国させている。
「アラブの春」や「エジプト革命」などは、ネットの力が世の中を変えたと言える。
しかし、「アラブの春」や「エジプト革命」は、ネットの力を軍事力として使っているような気がする。黒船みたいなもの。
そうじゃなくて、もっとビジネスとして、平和的な方法があるはずだ。
わたしはこのネットという船を使って、世界中に情報発信をしようと企んでいる。日本語だけでなく、英語や中国語、韓国語など言語の壁も乗り越えて、じぶんの考えや思いを運びたいのだ。もちろん、こちらから一方的に運ぶだけでなく、向こうからの情報も受け取り交易を行う。言語の違いなんてものは、ちょっとした工夫と技術でかんたんにクリアできる壁だ。
昔の日本では藩が違えば国が違っていた。国境があったのだ。それから藩がなくなり、県に変わり、県境はあるが壁はない。誰でも自由に移動できるし、どの県に住んでいても同じ日本人だと思っている。
今ある国境だって同じこと。国境はあってもいいが、壁は必要ない。誰でも自由に移動できるようにして、どの国に住んでいても同じ地球人だと思えばいい。
法律や経済など、むずかしい問題は山ほどあるのだろうけど、変えようと強く思えば世界は変わる。
ネットという船を使って、まずは交流することから始めてみればいい。
そうやって交易を行うことで、どんなに仲の悪い国同士でも繋がることができるはずだ。
長州と薩摩だって、裏切ったり裏切られたり、戦争したりしていたのに、船を使った交易で物が交流することで、意識が変わった。過去のわだかまりに囚われて憎しみあっても仕方ないよねってことに気づいた。
現代だって同じこと。
ネットという船に武器を搭載し相手を攻撃するのか、それとも相手が欲しいと思っているもの、喜んでくれるものを送るのかは、わたしたち次第。
お互いが情報や気持ちを交流させれば意識は変わるはずだ。過去に戦争をした国とも分かりあえるだろう。憎しみあっていても世の中は変わらないんだってことにも気づくだろう。
もし、現代に龍馬が生きていたなら、きっとネットの力に魅了されネットを使った交流を行っていただろう。
龍馬だったら、ネットという現代の船を使って、どんなやり方でどんなものを運ぶだろうか。
***
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記事:重冨 剛(ライティング・ゼミ)
あなたは好きな歴史上の人物は誰ですか?
歴史上の人物で好きな人を聞くと、その人の理想の生き方が分かりますよね。
わたしが一番好きな歴史上の人物は坂本龍馬です。
彼の短い生涯で最大の功績は「薩長同盟」だと思う。
幕末の日本で、幕府に対抗できる経済力と軍事力を備えた優力な藩であった、薩摩と長州。この二つの藩は、当時仲が悪かった。お互いを信じることができず憎しみあっていた。薩摩と長州が同盟を結ぶなんて誰も想像していなかったことを、龍馬は実現させてしまった。
龍馬はどんな手を使って、同盟を実現させたのか。
それは、”船”を使った貿易だった。
黒船がやってきて日本は強制的に開国することになった。
龍馬もそれから、船の威力に魅了され船を使って世の中を変えてやろうと考えた。
ふつうなら、船を使って軍事力を強くし、力で強引に世の中を変えようとするだろう。
だって、黒船はそうやって日本を開国させたのだから。
しかし、龍馬は違う。
船を使って貿易をする海援隊をつくった。
船を戦う道具としてではなく、ビジネスの手段として用いたのだ。
ビジネスの目的はお金儲けではなかった。ビジネスで藩と藩の垣根を壊し、人と人との心の壁まで取り除いてしまおうとした。
そうやって、世の中を変えようとしたのだ。
海援隊は、憎しみあっていた薩摩と長州の貿易を仲介した。
貿易でお互いの藩は物とお金が交流するようになり、それがきっかけとなり薩長同盟が成立し、日本の歴史は大きく動いた。
龍馬は”船”という当時最先端の技術を使って、ありえないと思われていたことを実現させ、本当に歴史を変えてしまったのだ。
幕末の最先端の技術が”船”なら、現代の最先端技術といえば”インターネット”だろう。
ネットという黒船は、封建的な体制の国にやってきて、強制的に開国させている。
「アラブの春」や「エジプト革命」などは、ネットの力が世の中を変えたと言える。
しかし、「アラブの春」や「エジプト革命」は、ネットの力を軍事力として使っているような気がする。黒船みたいなもの。
そうじゃなくて、もっとビジネスとして、平和的な方法があるはずだ。
わたしはこのネットという船を使って、世界中に情報発信をしようと企んでいる。日本語だけでなく、英語や中国語、韓国語など言語の壁も乗り越えて、じぶんの考えや思いを運びたいのだ。もちろん、こちらから一方的に運ぶだけでなく、向こうからの情報も受け取り交易を行う。言語の違いなんてものは、ちょっとした工夫と技術でかんたんにクリアできる壁だ。
昔の日本では藩が違えば国が違っていた。国境があったのだ。それから藩がなくなり、県に変わり、県境はあるが壁はない。誰でも自由に移動できるし、どの県に住んでいても同じ日本人だと思っている。
今ある国境だって同じこと。国境はあってもいいが、壁は必要ない。誰でも自由に移動できるようにして、どの国に住んでいても同じ地球人だと思えばいい。
法律や経済など、むずかしい問題は山ほどあるのだろうけど、変えようと強く思えば世界は変わる。
ネットという船を使って、まずは交流することから始めてみればいい。
そうやって交易を行うことで、どんなに仲の悪い国同士でも繋がることができるはずだ。
長州と薩摩だって、裏切ったり裏切られたり、戦争したりしていたのに、船を使った交易で物が交流することで、意識が変わった。過去のわだかまりに囚われて憎しみあっても仕方ないよねってことに気づいた。
現代だって同じこと。
ネットという船に武器を搭載し相手を攻撃するのか、それとも相手が欲しいと思っているもの、喜んでくれるものを送るのかは、わたしたち次第。
お互いが情報や気持ちを交流させれば意識は変わるはずだ。過去に戦争をした国とも分かりあえるだろう。憎しみあっていても世の中は変わらないんだってことにも気づくだろう。
もし、現代に龍馬が生きていたなら、きっとネットの力に魅了されネットを使った交流を行っていただろう。
龍馬だったら、ネットという現代の船を使って、どんなやり方でどんなものを運ぶだろうか。