自分の子供を連れて行きたいあの場所
記事:かたP(ライティング・ゼミ)
「いいね!」しました。
Facebookのニュースフィードに上がってきた、キッザニアに行った友達の子供の写真だった。
年齢的に、フォローしている友達の投稿には、子供の写真が上がることが多い。先日のゴールデンウィークには、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンといったテーマパークに行った子供の写真をよく見かけた。
そんな中、目を惹いたその写真は、どの子供よりも笑顔が輝いて見えた。
キッザニアは、世界中に展開されている子供向けの職業体験型テーマパークである。日本には、東京豊洲と兵庫西宮の2箇所にある。体験できる仕事は100種類近くあり、子供たちは憧れの職業にチャレンジすることができ、楽しみながら学べるとあって、予約が困難なほど人気があり、リピーターも多い。類似の施設としては、カンドゥーというところもあるようだ。
Facebookに登録したのは、2012年。前年に日本国内の利用者数が1000万人を超え、周りからの圧力に屈してのことだった。投稿は月に数回、たまに見て「いいね!」を押すくらいで、アクセスしない日も多かった。それなりに見知った人の日常を垣間見るという距離感が近すぎると感じ、苦手だった。
天狼院書店のライティング・ゼミに通いだして、もうすぐ半年になる。
ご存知ない方のために少し書いておくと、天狼院書店は、東京池袋と福岡にある本屋である。秋には京都にもできるらしい。古書店ではなく、新書店だ。池袋のお店は、15坪(30畳)ほどの小さなスペースだが、ちょっとしたフードドリンクメニューがあり、電源やWi-Fiもあるので、カフェとしても利用できる。
店内には、なぜか「こたつ」があり、お客さんが選んだ本が並ぶ棚があったり、壁にかかる黒板には、写真部・英語部・落語部・旅部など、部活動イベントのお知らせが書いてあったりする。ライティング・ゼミも、その部活動の1つである。部ごとに、コミュニティーが作られ、Facebookのサービスが利用されているので、ほとんど放置していたが、まめにアクセスするようになったのだった。
キッザニアに行った子供の写真に惹かれたのは、好奇心を刺激され、ワクワクしている感じが、とても表れていたからだ。
毎日は、ルーティンで溢れかえっている。朝起きて、朝食を取り、満員電車に揺られ、出勤する。会社でも、決まりきった手続きや仕事をこなすことも多い。残業を終え、疲れて帰宅し、家庭での時間はあまり取れずに、入浴して就寝する。休みの日は、家族サービスで1日が過ぎていく。
この無限の繰り返しである代わり映えのしない日常を崩すのは、とてもパワーがいることである。だが、それをいともたやすく崩すパワーを持っているのは、好奇心や興味惹かれるから始まる「好き」だと思う。
好きは、日常を変える強いパワーを持っていると思う。とても好きなことのためなら、ためらいなくルーティンから抜け出せる。本当に好き、本当にやりたいことは、ルーティンを崩し、人生を激変させる強烈なパワーを持つものだ。自分の世界を変える大きなパワーを持っている。
私は、好奇心に素直に従い、月に2回、岐阜から遠く離れた東京でのライティング・ゼミに通っている。そして、少しずつ、何かが変わってきていると感じている。
あの子供は、キッザニアで、好きを感じたのだと思う。自分の子供にも、体験させてやりたいなと思った。と同時に、ん!? これは! 似ている!! そうも思ったのだった。
天狼院書店では、今月から書店全体が雑誌になる「月刊天狼院書店」がスタートした。実際に行かないと読めないので想像することは難しいが、書店の棚がそのまま「雑誌のページ」になっている。この「月刊天狼院書店」を編集する部活動がある。それに参加すれば、実際の雑誌を作るような体験が味わえる。
他にも、最近できた放送部に参加すれば、実際に、ネット配信番組を制作する体験ができる。小説家養成ゼミに入れば小説家の、企業ゼミに入れば企業家の、劇団天狼院に入れば俳優の、それぞれ体験ができる。
大人の参加を想定したカリキュラムになっているが、生徒であれば、本人に興味さえあれば、少し難しいことがあってもクリアできるだろう。学校に毎日通っているだけでは味わえない、経験ができるだろう。
そういえば、中高生を対象とした部活動も始まったらしい。中学・高校生のための文章教室「ライティング・ラボJr.」だ。本講義であるライティング・ゼミ受講生としては、書くことに何らか興味(苦手と感じるのも興味だと思う。多くのことには関心すら生まれないのだから)があるのなら、子供に是非受けさせてやりたいと思う。
子供にも好きを探して欲しいし、時には日常のルーティンを崩して欲しいと願う。好きのパワーを感じてもらいたい。
っとその前に、私の場合は、まずは結婚相手から見つけないと……
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