子供の頃のみんなの憧れのスターが、我が家に宿泊
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あなたの小さな頃に、憧れのスターっていましたか?
私にはいました。
あ、私は今50歳になるおじさんです。
ひょんなことから思い出した記憶を遡ってみたところ、6歳になる頃だったと思うのですが、その存在を知ってからというもの、いろいろな本や雑誌で写真を見ては、いつか絶対に会いたいと、ときには夢に見るくらいに好きだった、憧れのスターがいます。
憧れのスターにどうしても会いたくて、朝早くから出かけて、昼過ぎまで頑張ってみたことがあります。
今と違って、インターネットで検索などができる時代ではなかったので、どこに行けばいいかなんて、本にしか書いてありません、だから、ほとんどの場合、空振りばかりでした。
たまに「やったー!!スターだ!!!、会えたー!!」 と喜んで飛び上がったものの、よく見たら、あれー、なんか違うと気がついて、妙にしょんぼりしたことも。
しょんぼり具外が余程酷かったのか、「なかなか会えないからスターなんだよ」と、大人に言われたことも。
それでも、会いたいものは会いたい(笑)
だから、いつかスターに会えると信じて、何度も何度も会いに出かけました。
でも、憧れのスターに会いにいっても、会えいない経験が増えるに従い、次第に会いにいくのが減ってしまい、出会うことは最後の最後まで叶わないまま。
ふと気がついたら、いつの間にか私は大人になっていましたが、当時の大人の言う通り、何年通っても、ついに出会うことはなかったです。
そんな憧れのスターが、つい先日、いきなり現れました。
今、マンションの5階に住んでいるのですが、朝、ゴミ出しのために、外階段をトントンと眠い目をこすりながら降りていったら、階段の踊り場の端っこに、スターがうずくまっていたんです。
まさかと思ったので、二度見!
もう子供の時のように、しょんぼりしたくないので、もう一度見ました!!
周りをみて、目を戻しても憧れのスター!!
今度は、本気で本物みたいです!!
その瞬間、すっかり忘れきっていた過去の思いが、フラッシュバックのように蘇りました。
ああ、大好きだったスターに、今頃会えるなんて!
それも、こんなところでと、おじさんが一人で外階段の踊り場で興奮(笑)
家の扉を出てから、まだ20メートルも離れていない気がするのに。
全然苦労せずに会えるなんて!!!
今度は本物の憧れのスターですが、階段の隅にうずくまっていたので、埃だらけで、糸くずが少し付いています。
夜通しそこにいたのか、全く動かず、とてもお疲れのようだったので、声をかけてから、家に立ち寄っていただくことに。
憧れのスターが家に!
子供の頃の憧れのスターが我が家に!!!!
あれこれ思い出したらから、テンションがちょっと大人じゃなくなったけど、大人としての振る舞いはやっぱり大切と、呼吸を整えてスターに接触。
まずは糸くずと埃を払い、身綺麗になっていただきました。
お腹も空いているようだったので、お食事をお出ししました。
落ち着いてよく見ると、とても、眠そうだったので、寝具もご用意しました。
うんうん、いい感じで、大人らしい対応ができているぞと思いながら、心地よくお過ごしできるように気をつけていきました。
憧れのスターは、お近くから拝見すると、男性の私から見ても、惚れ惚れする姿です。
じろじろ見るのも失礼なので、節度を保ちながら、そっと拝見させていただきました。
ハリのある表面が作り出す姿、見ているだけで、本当にうっとりします。
量感も素敵で、節度があるなか、なんとも艶やかな感じがします。
スターである証の、特徴的なしなやかで力強いカーブは、真正面から見ても、真横から見ても、格好がよくて、見飽きません。
斜めからみても、どこからみても、誰がこんなに美しい造形にしたのだろうかと、思うくらいの美しさで満ち溢れています。
美術館にある、どんなに有名な彫刻よりも、私には、憧れのスターの体つきの方が美しく見えます。
この美しさこそが、憧れられる存在を作り出しているのだろうと、本物のスターを前にして、やっぱりそうだと勝手に確信してしまうほどに、美しいものでした。
可能ならば、その表面に全て触れて、三次元の複雑なカーブすべてを指先で覚えてしまいたいくらいです。
カーブとカーブを上手く繋ぐ部分にも、とても上品な美しさがあります。
気品というのは、こういうことなのかと、腑に落ちるほどに美しく、可能ならば、時間を忘れて、ずっと見ていたくなるくらい素敵でした。
でも、
お食事も終わり、眠そうなので、もっと見ていたい気持ちを抑えて、お休みになっていただきました。
お部屋を用意する直前に、小さな頃に読んだ本にあったことを思い出しました。
スターは湿度が大切。
だから、お部屋の湿度をコントロールするために、コーヒーフィルターを水に浸して、お部屋に設置。
布団はサイズが丁度良さそうな、家に唯一あった天然の太い枝をご用意しました。
サイズが合うかなと、ちょっと心配でしたが、見ている限り、摑まり心地はとても良かったようです。
しばらくしたら、枝の裏側に回って、楽な姿勢でお休みになられました。
昼夜逆転している生活スタイルなので、夕方まで一泊をしてくれました。
夕方の出立前に、再びお姿を拝見し、ほんの少し触れさせていただいたので、子供の頃の会いたいという思いが、これで結実しました。︎
近くに山もないのに、お立ち寄りいただき、触れあえて本当に嬉しかったです︎。
私の憧れのスターは、当時のほとんどの男の子の憧れでもあった、ノコギリクワガタでした!
***
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