チェックしないとチェックかもよ。ーおろかものの引越し失敗話ー
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記事:S(ライティング・ゼミ9月コース)
これから引っ越しを考えている方へ失敗例を共有しておきます。なかなかネットにこんな間抜けな話は載っていません。決してマネはしないでください。また引っ越す時にやらかしそうなので教訓としてここに刻みます。
ー「好条件の物件は急いで決断した方がいい。ただし情報を確認するぐらいの時間は取りなさい。内見しないなら物件情報を複数の不動産サイトで比較すること。」あの時の私に言いたいことはこれだ。
同じ都道府県内への引っ越しで内見なしに契約なんてありえないと思うだろうか?私はありえないと思っていた。なのに、あろうことか私は彼氏と2人で暮らすための物件を内見なしで決めてしまったのだ。まだ前住人の方が入居中で中は見られないが、条件全ていいバランスの奇跡的な物件はここしかない。この条件に勝る物件はない。築年数も浅いし、中はひどくないだろう。と逃したくない物件を慌てて契約し、確認を怠ったおろか者だ。
どんな不具合が出たかを一部紹介しよう。
もしかすると遠方へや急な引っ越しで、ろくに内見も他物件を探す時間もない方にほんのひとつまみぐらい役に立つかもしれない。
勢いよく契約したものの、心配で複数の不動産サイトの写真を見まくって気づいてしまったことがあった。写真で見切れていた部屋の壁紙が一部ギンガムチェックだったのだ。彼氏はツーブロックの鼻ピーの革ジャンを着る大男だ。ギンガムチェックの壁紙の前でくつろぐのは想像できない。合わなすぎるインテリアにキャンセルするか2人で話し合ったが収納と広さを優先し壁紙は妥協することにした。が、念のため不動産屋からオーナーに確認してもらった。ちなみに1階と記載があり納得した上で契約したものの、205号室という部屋番号も疑わしくなり、本当は一体何階の物件なのかも確認した。そしてオーナーからギンガムチェックの壁紙ではないという返答を不動産屋伝いにもらい安心したのだった。ちなみに物件は2階だった。契約後に気になる事が出ては、こんなやりとりを続け非常に手間がかかった。
■教訓1■
もし、事情があり内見せずに部屋を決めるなら、
同じ物件を複数の不動産屋情報で隅々見る。情報を比較し、おかしな相違がないかを確認が必須。
掲載情報は必ずしも正しいとは限らないということ。
慌てて契約したのには訳があった。賃貸情報総合サイトでその物件が出た時に、サイト経由で空き情報を問い合わせたら、すでに空き物件ではなくなったと言われた。新着情報で出てから、たった1日で、だ。好条件の物件はそうやってすぐに決まるそうだ。不動産屋で似た物件を探すため再度見せると、たまたま契約キャンセルになっていた。これは神様が味方したなとか調子良くとらえ、深く考えずそのまま契約してしまった。おろか者だ。神様も再チャンスだから、よく見ろと言っていたはずだ。
絶対に譲れない希少な条件を満たす物件なら、取られる前に取るがオススメだ。ただし、ほんの数分でも情報確認に時間を割いてほしい。すんなり物件が決まっても後で色々と確認に手間がかかるかも。
-「現地ではネットで見た指南だけに頼らない。実際に引っ越しや生活を自分の頭で妄想しなさい。」あの時の私に次に言いたいことはこれだ。
おろか者の間抜けな私は内見をしなかったが、物件の周辺環境と外観を見に行くことはした。ネットの親切な人々の指南を見ながら日当たり、防犯上問題はないか、夜間道が危なくないかなどは見よう見まねで確認した。ちょっと通勤を想定し疲れた夕方に駅まで歩いてみたりもした。そんなんじゃ防げない落とし穴にはまっていたと気づいたのは、引っ越し業者を決める時と住みはじめてからだ。
一つは家までの道幅が細すぎて、引っ越し業者のトラックが近づけないことがわかった。駐車場付きの物件だし気にも止めてなかった。後々よく見ると物件の駐車場には小型車ばかり停まっていた。家の近くで止めて、荷物を台車に積み替え運ぶこととなった。晴れますように…祈るしかない。ちなみに道幅が狭いとゴミ収集車も、もちろん入れない。毎回めんどくさい思いをして収集所まで運んでいる。
もう一つの穴はベランダにあった。ネットの指南どおり侵入しやすくないかなど防犯面は確認していたが、ベランダの幅までは気にしていなかった。洗濯を一列干すのがやっとで、その狭さゆえに雨がちょっとでも降ると、洗濯物はすぐに濡れる。日当たりはめちゃくちゃいいが、ちょっとしか干せないのだ。
■教訓2■
物件の周辺環境を見に行くならば、引っ越し日と毎日の自分の生活サイクルを妄想するべきだ。ネット情報だけに頼っても、必ず盲点がある。
唯一やってよかったこと。契約後にはなってしまったが、気になることは全て事細かに聞いたことだ。小うるさい要注意人物扱いになるのか不動産屋からのケアも段々と手厚くなり、いつでもなんでも聞ける関係にはなった。
窓や収納の計測のため、前の入居者が退去してすぐ、ハウスクリーニングに入る前のタイミングで、ようやく新居に入らせてもらうことができた。色々あったけど、即決する価値は感じていたので、楽しみで仕方なかった。ドアを開け、目の前に広がるキラキラ輝く理想の住まい……
「壁、チェックやーーーん!」
部屋に入った瞬間、不動産屋も声を揃えてつっこんだ。他が気に入ったのでヨシとしたが、これは大失敗例だ。住めば都で、壁紙が好みではないとか、ゴミ捨てが面倒だとか、洗濯がちょっとしか干せないといった失敗など忘れてのんきに暮らしているだろう未来の私に言っておく。
「部屋は内見してから決めた方がいいに決まってる。与えられた情報は正しいとは限らない。自分の目で確かめるのが1番だ。」
次は、引っ越し代がべらぼうに安くなった話もぜひ聞いてもらいたい。ただし見積りの取り方もしっかり落とし穴にはまったり、はまりかけた話だ。
***
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