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パソコンの前に居ながらコミュニケーションを上達させるヤバい方法

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:比嘉ケイン(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
今回は皆さんに「パソコンの前に居ながらコミュニケーションを上達させるヤバい方法」をお伝えします。
 
「ヤバい方法」と聞いてどのようなことが思い浮かびましたか? 5分で効果が出る? 誰も知らない裏技? 「ヤバい=違法」と思う方もいるかもしれません。
 
肯定にも否定にも使える言葉はとても便利です。
息子(小学生)は、会話をほぼ全て「ヤバい」でまかなっています(以下、括弧の中は翻訳)。
「このゲーム、ヤバいわ~(=面白い)」
「それヤバいって! ヤバいヤバいヤバいヤバい!(=危ない危ない危ない)」
「これいくら? 2000円? ヤバっ!(=高っ)」
 
私が高校生の頃は、「マジ」が同じ用途で使われていました。
 
僕「好きな子ができてさ」
友人「マジで?(=本当?)」
僕「でもその子、彼氏がいるんだって」
友人「マジか~(=それは残念)」
僕「マジかじゃねえよ。その彼氏ってお前のことだってよ!」
友人「マ……ジ?(=バレた)」
 
そして私が中学生の頃は、「ウソ」でした。
 
父「今日本屋に行って」
僕「ウソ(=そうなんだ)」
父「前から欲しがってた本を買ってきたよ」
僕「ウッソ!(=やった!)」
父「一緒に問題集も買ってきたからな」
僕「ウソ~~(=やだなぁ)」
 
……と親子で談笑していたつもりだったのに突然、
「父親の言うことがそんなに信じられないのかっ!」
というセリフで会話を打ち切られました。
 
父親には括弧の中の意味が伝わっていなかったことはもちろん、息子から「ウソ」「ウソ」「ウソ」と連発されたのがまるで嘘つき呼ばわりに聞こえたのでしょう。
でもこれは後付けの解釈です。当時の私にしてみると、父親が突然怒り出した原因もわからず、「そんなつもりじゃなかったのに」という弁明もできず、ただただ悲しい、という感情が残りました。
と同時に、「言葉遣いって、難しいんだな」と感じたのを覚えています。
これは今なら「コミュニケーション・エラー」と言うのでしょう。
 
「コミュニケーション」と一言で言っても、その要素を分解してみると、単語の意味自体だったり、発語の抑揚だったり、言葉を発した時の表情や態度だったり、きりがありません。数え切れない要素を瞬時に判断していると思うと、私たちは毎日奇跡的なことを行っているのだなと感動を覚えます。
 
とはいえやはり、コミュニケーションの基本手段は「言葉」であり、まずは言葉をきちんと伝えることを考えてみましょう。
例えば先ほどの「ヤバい」「マジ」「ウソ」は、言葉自体が悪いわけではなく、これらの意味が通じるコミュニティ内で使うのであれば問題はありません。
ただ、コミュニティの外の人と話す場合には、相手に合わせた言葉遣いをしないと誤解が生じることがあります。私と父のように。
コミュニティをさらに外れ、日本語ですらない場合、つまり外国語で何かを伝える場合には、言葉遣いにより注意を払うようになるのではないでしょうか。
 
これは私の実感と合致します。
それは、
「英作文をすると、日本語で伝えるのも上達する」
という実感です。
 
「いやいや、英作文のどこがヤバい方法なんですか? タイトルに偽りありまくりまクリスティじゃないですか?」と思った方、結論まで読み飛ばさず、もうしばらくお付き合いください。
 
私、紆余曲折を経て25歳で受験勉強をしたのですが、高校までは苦手だった英語の学習が急に好きになりました。特に楽しかったのは英作文でした。「日本語の単語を英単語にそのまま置き換えるのではなく、伝えたいことを汲み取ってから英語表現にしてもいいんだ」と気付き、問題文の日本語が「何を伝えたいのか」を考えてから意訳するようになったのです。
 
「このゲーム、ヤバいわ~」を英作文のための日本語に「翻訳」すると、
「僕はこのゲームをとても面白いと思います」になります。
「ヤバい」という言葉を場面に応じて「面白い」や「危ない」や「すごい」や「かっこいい」に言い直す、つまり日本語を別の日本語に訳しているわけです。
 
「これいくら? 2000円? ヤバっ!」は
「この値段を教えて下さい。2000円ですか? とても高いのですね」と、
日本語で通じていた文章を一旦バラバラにし、足りない部分を補って組み立て直しています。
英文を直訳で和訳したような段階に戻しているとも言えます。
 
日本語同士で会話しているとなまじっか意味が伝わってしまうため逆に気付きにくいのですが、実は使っている言葉があやふやだったり、伝えたい内容を明確にしないまま言葉にしていることで、「自分が期待するほどには相手には伝わってない」ことにつながっていることが多いのではないでしょうか。
英作文をしたことで、伝えたいことの本質を考え、相手に合わせた言葉遣いを選ぶ習慣がついたのかもしれない、というのが私の実感です。
 
ではこれまでの話を踏まえ、お待たせしました、「パソコンの前に居ながらコミュニケーションを上達させるヤバい(=すごい)方法」をお伝えします。
英作文の時と同様のことを、つい最近経験したのです。しかも文章よりももっと直接的な、視覚に訴える方法で。
 
それは、画像生成AIです!
 
皆さんは利用したことがあるでしょうか?
画像生成AIとは、描いてもらいたい場面や物の情報を単語や文章で入力すると、AI(人工知能)が自動で画像を作成してくれる、というものです。
出てきた絵を見るとビックリしますよ。
自分が頭の中で描いていた絵が出てくることはまずありません。とんでもない絵も出てくるので、思わず笑ってしまいます。
でもAIに罪はありませんよね。彼らは入力に対して素直に回答しているだけです。単に入力する言葉が(満足する絵が出てくるほどには)正確ではないことです。
しかも、パッと見える絵という情報になることで、ズレた箇所がひと目でわかります。まさに百聞は一見に如かず。
ズレている部分を修正して再入力します。少し良くなりますがまた別の場所がおかしくなったりします。
自分の頭の中にしかないイメージを、どういう言葉や文章で伝えれば良いのかを考えながら、繰り返し繰り返しAIに入力します。
何回繰り返してもAIは「間違い。やり直し!」とか、「え~、もういいんじゃないっすか?」とか言ってきません。こちらも「悪いね、疲れてるだろうし、これで飲み物でも買って」と150円渡す必要もありません。健気な姿に愛おしささえ覚えます。
次第に自分の説明がなかなか完璧にならないことに気付き、コミュニケーションがうまくいかない相手に対して怒ったり苛ついたりするのが筋違いだ、という態度が自然に身に付くことでしょう。
 
さあ皆さん。画像生成AIを前に、
・まず自分が求めているもの具体的にイメージする
・より相手に伝わりやすい言葉や表現を選ぶ
・ズレているところを直す
これを繰り返してみてください。
少なくとも「言葉で伝えること」がより正確に、優しくなります。
そしていつしか「相手の話を聴くこと」もできるようになってくる自分がいることに気付くことでしょう。
 
 
 
 
***
 
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2024-03-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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