夢がなくてもいいじゃない!
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記事:いんこ(ライティング・ゼミ)
私には夢がない。
それを恥ずかしいとも思わない。
がむしゃらにがんばった現実の積み重ねが確かな自信を生み、到達した位置が他人からは美しい夢にみえるのだと思う。
その先を作っていくのも現実の積み重ね。
だから、夢がかなったらまた次の夢を作らなくちゃならない。
作りたければ作ればいい。
でも、積み重ねた先にあるものは本来見えないもので夢として先に提示できるものではない。
これは未来を描けないということではない。
これは、屁理屈なのか?
こんなことをいうと、理屈っぽい、生意気だ、夢もないくせにと言われそうだがしょうがない。
夢などなくても、生きていける。
現実を精一杯生きたらなんらかの自信ができる。それがまた新しいチャレンジにつながり、それをまた毎日精一杯やりそのレベルがあがったらまた別な可能性につながり、それを毎日精一杯やったら他に繋がるアイデアが出てきて、それを毎日精一杯やったら……の繰り返しでなんらそれだけで悪いことはない。
小さい頃から、夢を作ることを煽る必要はない。
夢はあったら素敵だけれど、それが生きる希望になるかもしれないけれど、夢がなくてはいけないという強迫観念になってはいないだろうか?
友達に夢があったら、それはそれで素敵だと思う。がんばってその夢をかなえられればいいねと思う。近しい人で私が何か役に立つならお手伝いしたいと思う。
自分と他人は別なのだ。
小説家をめざしていた高校の同級生に
「私は夢がないと生きていけないの。」
と言われた時、愕然とした。
なぜなら、その時既に私には夢がなかったから。
しかし、趣味も夢も作れといわれて作れるものじゃない。
強いて言えば、それを作るにはとにかく色々なことにチャレンジする事が必要だ。これは好き。これはダメ。これは向いてる。これは向いていない。この人みたいになりたい。この指導者についていきたい。本を読む。映画をみる。誰かと話す。素敵なお洋服を着る。美味しいものを食べる。何かを作る。恋をする。旅行する。それを試してみないと何もはじまらない。
夢がないと、夢を持たねばという強迫観念をいだかなくてもすむ。
それにとらわれずに、何でもやれることをやってみればいいのだ。
大学時代に仲のよかったOLみたいな男の子がいた。
彼は、おしゃべりが大好き。オシャレが大好き。甘いものが大好きだった。ドラマをみていたら好きな女優がワープロを打っているのが格好よかったので、すぐに真似してワープロ買ってブラインドタッチで人の分までレポート作っていた。それを見て何かを始めるきっかけなんて何でもいいんだと思った。それは夢ではないけれど、好きで得意なことをみつけることに繋がると思った。
従兄弟にも、好きなことをやっていて頼もしい子がいた。
学生時代、柔道着きて頭は丸刈り、ギター背負って落語聴きながら原チャリ乗って大学通っていたのを思い出した。
とりあえず、好きなことを探せば生きていける。そこには、沢山のチャレンジと失敗がついてくるかもしれない。別にそれを夢にする必要もない。
好きなことや、得意なことを夢にする必要はない。それと長く付き合えば良いだけだ。
夢がないということは、未来が想像できないということではない。現状に甘えているわけでもなければ希望がないわけでもない。
現実、精一杯生きていれば何かをつかむことはできるはず。だって、現実は未来に向けて動いている。こうしたら役に立つ、前よりもっといい、楽しい、うれしい、元気でいられるという希望が現実をよりよくさせているのだから。
夢がない人生でも認めて欲しい。
夢がないことに強迫観念を抱かせないで欲しい。
好きなことも嫌いなことも、とにかく毎日精一杯やっていれば思わぬ成果を掴むことができる。
自分で選んだことと同じように、人に指示される仕事に精一杯になることでも予期せぬ発見があることを私は学んだ。
実を言うと、ここ数年人に指示される仕事ばかりで自発的に仕事を作ることができずものすごくストレスを感じていた。自分も上の人も気持ちよく過ごすためにはと、言われたことに素直に従うことに決めた。そしてそこで得られる信頼やそこから生まれる仕事の幅や自信が、今まで以上に自分を育てていることに改めて気付かされたのだ。
人に従うことに諦めを感じていた自分が、それによって別な自信をもらうとは思いもよらなかったのである。
ただ、
私はやりたいことは絶対にやる。
やりたいと願い続ける。そのためにいつでもアンテナを光らせ準備をしておく。その意思が強ければ必ずやれないものはない。
私には夢がない。
けれども、何かを絶対にやる!やれる!
という意思が執念が何事をも可能にする。
私はチャレンジして何かをつかみ取っていくだけだ。
それは、みんなが夢とよぶ美しいものではない。
だって、夢は美しくはかなく中々叶わないものだから……。
そして、そんな私にもまた新しいチャンスが巡ってきた。
私に夢はないけれど(笑)
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