『継続するためには、誰もが毎日やってるあれを見習え』
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:関亮輔(ライティング・ゼミ平日コース)
私は今、全力で走っている。
文字通り走っているわけではなく、指がキーボードの上を走っている。
そう、ライティングゼミの締め切りまであと1時間しか無いのだ。
私は男だが、天狼院ゼミに参加してからダイエットを断念する女性の気持ちが今ではよくわかる気がする。
もう4ヶ月に渡るライティングゼミも終わろうとしているのに、2,000字の文章を書くことに慣れることができない。「仕事が忙しいから」なんて甘えたことを理由にしながら、何度かサボってしまったことがあった。ダイエット中にドーナツの誘惑に負けてしまうのと同じだ。
「私が締め切りを守れなかったわけではない。締め切りが私を置いていったのだ」なんてフレーズを思いつくくらいに、私のメンタルは弱い。
甘えたフレーズを自分に言い聞かせて、今週は仕方ないと課題をスルーしては、翌日他の受講生が投稿されている文章の数を見て自己嫌悪におそわれる。
そんな私にとって、天狼院ゼミの店員の皆さんはライザップのトレーナーのように見えた。
時折気合を入れて文章を書いてみたりもしたけれど、天狼院書店の方から頂いたレビューには「書いている文章量が足りません」のコメント。やっぱり分かるものなんだなあ。おっしゃる通りすぎてぐうの音も出ない。もっとも、店員の皆さんは筋肉ゴリゴリで無理やりトレーニングさせるわけではなかったが。
そんな継続が身につかない状態で、残り一時間のラストスパートで、私はスタートラインに立っている。本来であれば最後を締めくくる渾身の文章を投稿すべきところで、こんなしょぼい文章を書くことになってしまって情けない。
前読んだ料理人の漫画で、今の私に似たようなキャラがいた。とある有名な料亭でコツコツ修行を続ける主人公のもとにやってきた、料理専門学校を卒業したばかりのチャラチャラしたキャラクターが今の私だ。
その人は専門学校で理論を学んできたので、知識量は多いし、レシピ通り上手に料理を作れる。
しかし、プライドが高くて我が強く、お客さんが求めることよりも自分のやり方が正しいと押し付けてばかりだった。そうして、親方の言うことも聞かずに辞めていく。そんなキャラだった。
今の私はそのチャラチャラしたキャラクターに似ていると自分で思う。
ライターの世界で実力があり本まで出版しているような店主のメソッドを教えてもらいながらも、店主の言うことを聞かずに課題をサボってしまっているのだ。
そんな私に必要なのは自転車だ。
もちろん外に出て頭を冷やしてこいというわけではない。
本を読んで自転車が動く仕組みを覚えるのではなく、
実際の体で自転車に乗れるようにならないと意味がないのだ。
転んで痛い思いをしながらも、いつか乗れる日を信じて練習し続けなければいけないのだ。
そう考えれば今の私は補助輪が外れた状態と言えるかもしれない。
今までは何とか教えてもらえた理論を使ってみてフィードバックをもらえたが、これからは一人で文章と向き合っていく必要がある。
私が文章に興味を持つきっかけとなったブロガーの友人に、「どうやったら文章をそんなに書き続けることが出来るのか」と聞いたときに、こんなことを言っていた。
「ブログを書くことはハミガキと同じだよ。書かないと何だか気持ちが悪い」
そのフレーズを聞いて、そういえば私は小さいころハミガキが嫌いだったことを思い出した。
ハミガキ粉は美味しくないし、毎日みがくのは何だかめんどくさかった。
でも、今では寝る前にハミガキをしないと何だか気持ちが落ち着かない。
それは決して、口腔内の雑菌の繁殖を感じて気持ち悪くなっているわけではない。
習慣なのだ。毎日やっていることをやらないと何だか気持ちが落ち着かないだけなのだ。
なんとなくやっている習慣が、今の私を良い状態に保ってくれている。
冒頭、ライティングができずに悩んでいた私は、ハミガキを嫌がる子供の頃の私と同じだ。
頭では良いこととわかっていても、続けることが出来ていない。
そんな続けられないことを続けるにはどうすれば良いのか、答えは簡単。無理やり続けるのだ。
最初は嫌がりながらやっていることでも、無理やり続けていくうちにいつか習慣になる。
店員さんがいなくなってしまった後も、きっと月曜日の夜に2,000字のために頭を悩ませていた頃の思い出は残るだろう。
そこに目をつけよう。
その毎週の締め切りを、この後無理やりにでも続けて、
何とかこの超実践的なメソッドを体に染み込ませよう。
マンガに出てきたチャラチャラしたやつで終わりたくない。
すぐにいなくなる脇役ではなく、主人公のようにコツコツ努力を積み重ねて、いつか大きな夢を叶えてみせたい。
そのために、補助輪が外れたあとも私は自転車を乗る練習を続けようと思う。
「書くことはハミガキと同じ」を教えてくれた友人、
こんな良いフレーズ、どうせだったら天狼院ゼミ始まった直後の時に言ってよ〜
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