人生が楽しくなる魔法の呪文を手に入れたら
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:一宮ルミ(ライティング・ゼミ特講)
「同じ目的をもった人の集まりなら、もう仲間だよ」
ずっと、何かをやりたいと思っていても、一歩を踏み出すのが苦手だった。部活もしたことがなく、グループで活動するようなこともしたことがない。
見た目によらず人見知りで、嫌われるのは怖いし、親しくなるのに時間がかかる方ではないかと思っている。
でも、どうも、そういうふうに見られないないのは、持って生まれた声のデカさと、とりあえず笑っとけというニコニコ顔に皆だまされているのだと思っている。
私は迷っていた。
天狼院書店のライティング・ゼミの講座を、いつもの「通信」ではなく、「京都天狼院」で受講することを。
通信では、自室にこもって一人でじっくり聴くことができる。でも京都天狼院には、知らない人がたくさんいるのだ。
私のライティングもたまたま始めたようなものだし、私よりもっと本気で書くことに取り組んでいるすごい人ばっかりで、行って、恥ずかしい思いをしたり、劣等感を感じるだけなら、行かない方がいいんじゃないか。
そんなことが頭の中をぐるぐると回っていた。
第1回目の講座は、「通信」で受講した。
パソコンの画面の向こうはとても遠い世界で、教育テレビの講座を聞いているような感覚だった。
しかし、受講している人の話し声や、ざわめきが聞こえた時、心がウズウズした。
「やっぱり、あの中に入って、受けてみたいな」
その思いは、数日たっても消えることがなかった。
思いきって、友人に相談のメッセージを送ってみた。
そして帰って来たのは、
「同じ目的を持った人の集まりなら、もう仲間でしょ。そんなに心配しなくてもいいんじゃない?」
という、思わぬ言葉だった。
同じ「書くこと」を目的としている人の集まりなら、もう仲間なんだ。そう思ったら、行く勇気が湧いて来た。
「じゃ、私、行ってみる!」
励ましてくれた友人に感謝して、思い切って行くことを決めた。
その日がやってきた。
ドキドキしながら、「京都天狼院」の二階へ上がった。
すでに何人かの人がいた。とりあえず、人の少なそうなテーブルについてみた。
だんだんと受講生がやってきた。
「前回はどうも」
と親しく話す声が聞こえた。
2回目で初めて来た私は、「すでにアウェイでは!?」と不安になった。
そんな時は、
「同じ仲間、同じ仲間」
と友人からもらった言葉を呪文のように唱えた。
いつしか、私の座っていたテーブルも満席になった。
誰からともなく始まるまでお互いに簡単な自己紹介をした。いろんな年齢、職業の人がいた。今回初めて来たという人もいて、ほっとした。
講義が始まった。
画面に映し出される、店主三浦さんの姿。パソコンで見るのと同じだけれど、パソコンより近くに感じられた。
講義の中で、ワークショップが行われた。三浦さんの出した課題に、真剣に考えた。そして、発表の時間が来た。テーブルごとにグループになり、順番に発表した。
私の答えを聞いて、
「それ面白いですね! それで書いてみたらどうですか?」
と数人の方が私の考えを褒めてくれた。
嬉しいを通り越して、びっくりした。
自分の考えをいいと言ってくれる人がいて、書くことまで勧めてくれるなんて。
その後も順番に答えを発表した。それぞれのいいところを見つけて褒めたり、励ましたり、改善点を一緒に考えたりした。
いろんな人の話を聞いていると、自分では思いもつかなかったアイディアがあって、新しいやり方やネタを考えるきっかけをたくさんもらった。
講座が終わって、帰る時間になった。帰り支度をしながら、皆さん、自分の書いたものの話や、自分が面白いと思った記事の感想、ネタがなくて書けないなどの悩みを、雑談の中で話していた。
ひとしきり、皆、思い思いの気持ちを話してから、最後には、
「とにかく明日の締め切りまで、頑張って書きましょうね!」
と、励ましあった。
「私も頑張って、今夜中に記事を仕上げよう!」
と心に誓って帰った。
そうか、これが友人の言ってたことの意味がわかった。
同じ目的を持った人の集まりなら、もう仲間だよ。
同じ目的を持っているからこそ、同じような悩みを持ち、同じような喜びを感じることができる。だからお互いにいいところを見つけ出し、お互いにそれを育て合って、悩んだ時は一緒に考え、励ましあえる。そして、それは、「もっと頑張ろう」と思う自分のモチベーションの向上になるのだ。
それ以来、今までだったら、断っていたような集まりにも、参加できるようになった。
先日、最近知り合った友人に誘われて、市の図書館が主催する「読書会」に参加した。話を聞いたとき、すぐに「行ってみたい」と思った。
でも、「読書会」で話せるほど、本を読んでもいないのに、参加していいものかとも思った。きっと今までの私なら「忙しい」とかなんとか理由をつけて断っていただろう。
でも「同じ仲間、同じ仲間」と思ったら、二つ返事で「行く!」と答えていた。
そうやって行った会では、本の話はもちろん、書くことにも話が及んで、天狼院書店の受講生以外で「書くのが楽しい」という人に出会い、話を聞くことができた。新しい扉が開いたような気がした。
今は、新しいところへ飛びこんでいけることが本当に楽しい。
まだまだ、知らない扉がたくさんあって、次はどんなドアを開けるのか、とてもワクワクする。
あの日、友人がLINEのメッセージに送ってくれた言葉は、私にとって人生が楽しくなる「魔法の呪文」となっている。
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