メディアグランプリ

「くれくれ星人」の私は講座ジプシーからの卒業を決意した


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:中林ゆうこ(ライティング・ゼミ ライトコース)
 
このライティング・ゼミ講座こそ、絶対に「もの」にしたい!
2月を目前に、そんな思いを持ってこのゼミに参加した。
終わりまであと少しだけど、自分としては割と頑張って課題の提出も続けてこられたと思う。でも滑らかに文章が書けるという目標まではまだまだ、先は長いぞ、私!
 
昔から私は、新しいことを学ぶのが好きだった。勉強のこと、趣味のこと、資格の勉強など。とにかく新しい世界に触れることが好きだった。
だから、「1日で学べる◯◯講座」や、「◯◯体験」のような講座に弱く、すぐにポチッと参加ボタンを押してしまう。それはそれで、広く浅くと知識の幅も広がっていいこともある。
でも、薄々感じていたことがあった。私、あんな講座やこんな講座を受けたけれど、今なんの役に立っているのだろう?
 
例えば、環境教育系の資格。2日かけて、いろいろなゲームを体験し、参加者に対してゲームを行える「リーダー」という資格をもらった。でも、自分でそのプログラムを組み立てたこともなければ、実際に参加者に対して行ったこともない。
 
例えば、「ファシリテーショングラフィック」という、講義の議事録をわかりやすく板書する技の講座。講師の人がすらすらと、その講習の流れをグラフィックで描いてくれるのを見て、おーすごい! これは使える! と思った。
しかし実際に実践の場はなく、そもそもその時の私に必要な技術だったかと聞かれたら答えはNOだった。板書のマーカーにはこれを使うといいよ、みたいな豆知識を得たくらいで終わってしまった。
 
例えば、某通信講座で勉強して、「保育士」の資格も取得した。3年くらいの時間をかけてなんとか資格をとったけど、いざ合格したらそれで満足してしまって、その資格は放置されている。確かに、自分の子育てするときには知識が役立った気もするが……。
 
受講する時は、メモもちゃんと取ったし、また時間がある時にゆっくり学び直そう。なんて思うのだけど、そんな日はいつまでたっても来ないのだ、私の経験上。あとで振り返っても、そういえば、こんなことも勉強したっけな。ふーん。で終わってしまうのだ。
 
そして残るのは、何も変わっていない自分。
いつまでたっても、何者でもない自分だったのだった。
 
「いつまでも受け身でいても、何も変わらないよ」
と、ズゴンと頭をひっぱたいてくれたのが、M子さん。
「頭でっかちになるためでなく、実際に行動するために学ぶのだよ」
講座にでたからといって、目的が達成できるわけではない。講師が示してくれた道筋と方法に沿って、進むのは「自分」だ、と。
 
要するに、それまでの私は講座ジプシーだった。
いろいろな知識を求めて講座から講座を渡り歩いてはみるものの、定まらず。参加することに意味があって、受講さえすれば講師の人が知識を授けてくれる、自分の中の何かを変えてくれるはず、と願うばかりの「くれくれ星人」だった。
本当に、受け身だったなぁ。
だから、講座を受けてもほったらかしで振り返りもしないし、また新しい講座の情報を知れば、パッと飛びついてしまうのだ。
 
それから、私は受ける講座を厳選することにした。
ただ興味があるからという理由だけでは受けない! 本当に身に付けたい知識、技術だけに時間とお金をかけるようにして、受講したからにはものにする。ウン万もする講座をうけたこともあって、うわ、この講座全然料金と見合ってない、ぼったくりもいいところだ……。と思った講座もあった。でも、それは違うのだろう。もしかしたらぼったくりの講座もあるのもしれないけど、金額に見合った、もしくはそれ以上の価値のあるものとできるかどうかは、自分次第なのだと思う。
 
そして選んだ「ライティング・ゼミ」。
どこまでいったら、「ものにした」ことになるのか、まだわからないのだけど、今まで何回か課題を出してみて、少し文章の書き方が分かったような気もする。
自分をちょっと追い詰めながら書いてみて、そして客観的なフィードバックをもらう。
やはり、方法を知るだけでは何かを学んだことにならない。「ハウツー本」を読んで満足してしまうようなことでは、いつまでたっても自分の蓄積にならないのだ。
 
自分ではいいだろう! と思った文章が不掲載だった。
自分の中ではイマイチだった文章に掲載許可がでた!
うーん。自分にどの視点が足りなかったのだろう?
この表現は、相手にどんな伝わり方をしているのだろう?
自分では意識しなかったけど、このポイントがうまく効いたのか!
 
今はそういうことを考えるのが愉しい。
「書く」ことの奥深さにググッと触れている感じがする。
そして試行錯誤した分だけ、自分の身になっている気がする。
学ぶとは本来、そういうものなのだろうなぁ。
 
受け身だった自分よ、気づきをありがとう。そして、さようなら。
 
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2018-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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