めんどくさい気持ちを打破する、性なるイメージの力
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記事:宮田亮介(ライティング・ゼミ日曜コース)
「りょうすけくんは走った方がいいよ」と急に妻から言われたアドバイス。
それを聞いた時は、えーめんどくさいな、とすぐ出てきた。走ることは昔は好きだった。
走り終わった後はすごい爽快感だし、気持ちがいい。何より、「走ってる自分って素敵」と自分自身に酔うこともできる。
でも、いつからか、めんどくさいと思うようになり、走ることはやめてしまった。
走ることだけではない。瞑想法を学んできて、「瞑想って素敵じゃん!」と最初は思って、
しばらく続くけど、結局飽きてしまい、めんどくさくなってやらなくなってしまう。
速読教室に通っている時は「本を読むことってめっちゃ素敵!」と思って、しばらくは読むんだけど、やはり途中で飽きてしまい、めんどくさくて続かない。
この「めんどくさい」という気持ちは、なんと強力で恐ろしいんでしょうか。
自分のやる気やモチベーションというものを、ことごとく破壊してくる、この「めんどくさい」という気持ち。
もう自分の中で彼は「めんどくさい君」なのだ。
僕はかれこれ30年近く、このめんどくさい君との熾烈な戦いをしている。
終わることのない戦いのようにすら感じる。
以前、映画監督の宮崎駿さんが、TVでとあるインタビューで、映画のイメージを描く時に、
「至極めんどくさい作業」という風にコメントをしていたのがすごく印象的だった。
あんなに人の心を打つような作品を撮る宮崎駿監督が、「めんどくさい」と思いながら作品を作っているなんて信じられなかった。
そういえば、僕のお師匠さんも、「この世界で生きるのはめんどくさいことばっかりなんだよ」と言っている。
え、お師匠さんもめんどくさいと思ってるの? とその時は驚いた。
でも、めんどくさいと話していたとしても、すごく人間的に魅力的だし、仕事も抜群にできる。
全ての人がどうかはわからないが、僕の尊敬する人の中では、
自分の中のめんどくさい君とうまく付き合えているように思える。
そう思うと、僕とめんどくさい君との間には、まだまだ和解する余地がありそうだ。
そこでどうしたらいいのか考えてみた。
振り返ってみると、めんどくさいという気持ちすら超えてしまって、行動してしまうことがあることに気づく。
それは、「恋愛」だ。
恋愛の時に出るパワーはものすごい。
どれだけめんどくさいと思っていたとしても、やりきってしまうパワーがある。
初めて付き合った彼女が、研修で長野県に一ヶ月以上行ってしまった時、
会いたいという気持ちが抑えきれず、原付きで8時間かけて会いに行ったこともある。
すごいパワーだ。
恋愛というのは、めんどくさいことの極みでもある。
相手の気持ちがどうだとか、自分はどう思われているのだとか、
普段考えないようなことにめちゃくちゃエネルギーを注ぐ。
人によっては、「恋愛なんてもうめんどくさい」と思う人がいるぐらい恋愛はめんどくさい。
なのに、そこにエネルギーを注いでしまうのだ。
何故だろうか?
8時間もかけて、彼女に会いに行ったその根源にあるのは、下ネタ、つまりイチャイチャしたいという気持ちだった。
このパワーはすごい。人間の3大欲求とはよくいったものである。
僕はその欲求が人一倍強いのだが、なぜ性欲というものは力が発揮するのだろうかと考えた。
それは「イメージできる」からだと思った。
ありありと、その喜びをイメージすることができ、そしてそれをあたかも”そうなった”ように感じることができる。
要するに妄想力だ。
いかに、妄想できるか、あたかもそれが叶ったように妄想できるかどうかが、
めんどくさい君と仲良くなる為の秘訣なんじゃないだろうか。
そう思い、先日今までと違った妄想ランニングをしてみた。
ランニングした後の爽快感を感じるだけではなく、
その先に、
こんな風になったらいいな、あんな風になったらいいなと、
妄想をニヤニヤしながらしていながらランニングをしていたわけだ。
そしたら、楽しいのだ。その姿は正しく変態なわけだけど、そんなことを気にならないぐらい楽しい。
妄想の素晴らしさを感じた。
なんだか力が湧いてきて、インスピレーションも降ってきた。妄想ランニングの効果だったのかもしれない。
普段しているイメージは、この妄想の域まで行っていなかったことに気付く。
こんな風になったらいいな、程度で、ニヤニヤムフフまではイメージしていない。
ここに大きな差があるのかもしれない。
自分のイメージに遠慮をしない。
仮に、それがこの社会で常識はずれだと言われようが、頭がおかしいと言われようが、イメージの世界には誰も入ることはできない。
そう、これはめんどくさい君と、自分の中の変態君との平和協定なのだ。
僕たちは、どうしても、人と同じでいなきゃとか、変わっているとよくないと思いがちだ。
僕がそうだった。
人とあまりにも感性や感覚が違いすぎて、それを全開に出してしまうと孤独を感じてしまう。
寂しくて仕方なくなってしまう。個性の強さを憎んだこともあった。その結果、生きづらくて仕方なかった。
でも、今考えると、社会で生きづらいと感じている人は、みんな、「自分を生きようとしている人」だった。
社会に迎合せず、自分の中にあるものを大切にし、仮にそれが変だと思ったとしても、
「これが私だ!」
ということを胸を張って生きている、生きようとしている人だ。
僕はこういった人が大好きだ。
変態で、変わっていて、個性的で、周りからみたらキラキラしていても、
本人の内側の中ではいろんな傷や痛みを抱えている。
それでも、「これが私だ!」ということを遠慮せずに生きている。
遠慮をなくすことによって、僕たちの妄想力は爆発し、すごい未来が作れるんじゃないだろうか。
そんな風に、今日も人と変わっていることを受け入れながら、進んでいきたいと思う。
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