英語アレルギーを次々に生み出す「こいつ」とは、いい加減手を切ろう。《天狼院英語部講師Kanami先生のワンポイント講座》
天狼院書店の石坂でございます。
天狼院書店では英会話のレッスンをしている天狼院英語部があります。その天狼院英語部の講師Kanami先生からワンポイント講座がとどきましたので、ここでご紹介しますね。
2014年現在、
いまだに日本でのみ使われている、なぞの英文分類法、
その名も「ゴブンケイ」
とりあえず、どんなやつか見てみましょうか。
こんなやつです。
第1文型 SV
第2文型 SVC
第3文型 SVO
第4文型 SVOO
第5文型 SVOC
「なんじゃそりゃ。意味不明。」とおもった方。
だいじょうぶです!
見たことない方なら正常な反応です!
「あー、なんかやったな、そんなこと。」とおもった方。
やりましたよねー。
わたしも高校に入ってすぐの英語でやりました。
そして同時に、英語が一気につまんなくなりました。
「なつかしい! また勉強しなおしたい!」または、
「なんだこれ! おもしろそう!」とおもった方。
言語学のセンスがあるとおもうのでぜひ勉強してみてください。
5文型なんて古い形に留まらず、最新の文構造研究が、
言語学の中の統語論(syntax)という分野で勉強できます。
【文法用語がなぜ存在しているかというと】
まずはここから確認したいです。
英語を勉強するときに、
なんの疑いもなく文法用語を勉強する人がいます。
というか、おそらく正しくは、文法用語を教える先生がいます。
この事実に関してわたしは、
英語を教える人たちが長年に渡って犯してきた、
「最大の罪」だと感じています。
なぜ文法用語が存在しているのか。
そしてなぜそれを英語を教える人が使うのか。
考えたこと、ありますでしょうか。
答えは簡単、先生の都合です。
先生が、説明が楽になるから。この一言に尽きます。
悪い意味で言っているわけではありません。
起こる物事に対して名前を付けて、
次回から同じことが物事と出会ったときはその名前で呼ぶ。
わたしたちが日常的に行っていることです。
そしてそれは、便利だからやっていることです。
毎回毎回、
「ほら、こういうときに、こんな風にするやつ」と説明するのは
たいへん面倒です。
前提知識として、
その話に参加している人が全員知っているのであれば、
その物事に名前を付けて、短い説明で済ませる。
すばらしい効率化です。
問題は、英語を扱うという場合に、
その「名前付け」をどこまでするか、ということ。
英語に触れるときに、その文が第何文型かどうか、っていう情報は、
本当に必要でしょうか。
【文法用語は最小限に】
文構造研究に魅力を感じるのであれば、
趣味として極めていくのは問題ないとおもいます。
むしろそれがその人の人生を豊かにするであろうことを考えると、
ぜひやってみることをお勧めします。
ただ、こういう方は稀だとおもいますし、
英語を使えるようになりたいと、英語を勉強している人にとっては、
大きな時間と労力のロスになります。
主語、動詞、名詞、形容詞、副詞
わたしが普段のレッスンで発する文法用語はこれくらい。
TOEIC のクラスでは比較的これらの用語を多用しますが、
小学生や中学生のレッスンではもちろん使いませんし、
高校生のレッスンでもなるべく使用を避けます。
「なに(だれ)が、○○だ。」<状態/性質>
「なに(だれ)が、○○する。」<行為/行動>
基本はこれで、あとは、詳しい情報を付け足していく。
それだけのことなはず。
それをどうして、
5つの文型に分類して考えなければならないのでしょう。
残念ながら、未だに学校のテストでは、
「並べられた文を何文型か答える」という問題が
出題されています。
先生、それ何のためやってるんですか?
【大事なのは、文が一番伝えたいことをしっかり捉えること】
先ほど、基本はこれだといいました。
「なに(だれ)が、○○だ。」<状態/性質>
「なに(だれ)が、○○する。」<行為/行動>
これは基本であり、文の中で一番大事なところです。
どんなに長い文でも、言ってることはこのどちらかです。
まずはこれをしっかり捉えられるようになること。
先に、「なに(だれ)が、○○だ。」とか、
「なに(だれ)が、○○した。」とか言われると、
「え?なんで?」とか、
「で、誰に?」とか、
「具体的には?」とかおもうのが、相手の話に興味を持った人の反応。
だから、あとから情報を追加していく。
これが、英語のリズムです。
このリズムは、日本語のそれと真逆。
だからこそ、英語を使えるためには、
このリズムを掴むことが必要不可欠になります。
英語の使い手になることを目指しているのなら、
ひとつの英文について、5文型のどれに属するか、ということを考えるより、
自然な流れを体に染み込ませることを優先させましょう!
いかがだったでしょうか。僕が高校生のころ、英語の授業なのに「分詞構文」だ「現在完了」だ、まるで日本語を勉強しているような錯覚に陥ったことがあります。
文法用語は先生の都合。なるほど。
「なに(だれ)が、○○だ。」<状態/性質>
「なに(だれ)が、○○する。」<行為/行動>
基本は二つだけなんですね。
講師プロフィール
http://about.me/kanami
講師紹介ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=VwKsbcrNqmY&app=desktop
さて、Kanami先生は天狼院英語部の講師です。月に2回、開催しております。次回は7月13日(日)です。ぜひお越しください!
【お申込はFacebookページか問い合わせフォーム、もしくはお電話でもお受けします】
TEL:03-6914-3618
【天狼院公式Facebookページ】
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