iPad mini 5＋Apple Pencil ノススメ
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記事：安光伸江（ライティング・ゼミＧＷ特講コース）
「iPad Pro、いいよ～」
昨年の天狼院のゼミで、三浦店主のこのことばを何回聞いただろう。Apple PencilでPDFに直接書き込むことができるので、これを持っているだけで仕事がさくさくはかどるんだそうだ。
初代iPad Proが出た時すでにApple Pencilに惹かれていた私は、三浦さんのことばに背中を押され、大枚はたいてiPad Pro 12.9インチ、当時の最新型（第２世代）とApple Pencilを買った。12.9と当時の10.5とどっちがいいか迷った末、普通のiPadにはない大きさの12.9 Wi-Fi版を選んだ。大きさは正義である！ と思った……のだが。
確かに大きさは正義だった。天狼院のゼミやNetflixなどの動画を見るには最適だった。Apple Pencilの反応もいい。手書きでいろいろ書ける。私はPDFに書くことはあまりしなくて、もっぱらメモアプリに手書きメモを書いてそれをEvernoteにアップするのが主な用途だったけど、書きやすい、読みやすい、スピーカが４つあるから音声は縦置きでも横置きでもステレオ、と言うことなし、だったのだが。
いかんせん、重い。12.9インチは、リュックに入れて持ち歩くにはちょっと大きいし、ずしんと重い。MacBookを背負っているのとあまり変わらないような気がする（実際はMacBook Proの方が重いけど）。ずしん。これは持ち歩けない。Apple Pencilを出先で使うには、12.9では重すぎる。
Apple Pencilが使えるiPad mini、出ないかなぁ……
去年iPad Proを買った時点でもそう思った。出たらすぐ買う！ と宣言していた。だけど、iPad miniは第４世代が出てから３～４年くらい新型が出ていなかった。当分出ないよ、という下馬評もあった。なのでしかたないから持ち運び用に小さい方のiPad Proを買うことにした。ちょっとお金を節約したくて、整備品の旧型にした。iPad Pro初代9.7インチWi-Fi版。ローズゴールドにこだわってみた。外に持って歩くにはまぁまぁの大きさだ。
だがここで、三浦さんが持っているiPad Proがセルラー版というのを知ってしまった！ 確かに、持ち歩く時にはセルラー版の方がいいんじゃないかと思った。手書きメモを外で書いて、同期するにはいつも回線につながった方がいい。
そう思って、試しに去年出た新型iPad、廉価版を買ってみた。３万円台でiPadが持てますよ、Apple Pencilが使えますよ、という触れ込みだった。そっか～、iPad Proは家で使うようにして、持ち歩き用は新型iPadのセルラー版にしてみようか。と、Apple Pencilが使える３枚目のiPadを買ってしまった！ もとは廉価版だけど、セルラー版かつ128GBにしたので、ずいぶん高くなってしまった。でもスマホとシェアしている格安SIMを入れたので、通信料は月400円だ。安いでしょ？
iPad Proと廉価版iPadでは、画面のコーティングが違うせいか，Apple Pencilの反応速度が違う。9.7インチのiPad Proは型落ちだから少し遅いけど、第２世代の12.9インチは明らかに速い。廉価版は、画面がカチカチ言うし、遅い。でもWi-Fi版のiPad Pro9.7とセルラー版の廉価版iPadのどっちを持ち歩くかというと、圧倒的にセルラー版だった！ 私の出かけるところはWi-Fiが使えるところが多いのに、安心感を買ったのだ。
そして数ヶ月……廉価版iPadが出てから１年ほどの時が過ぎただろうか。その間にiPad Proの新型が出たけど、今持っている２枚＋廉価版iPadで満足だしApple Pencilの型が変わるから買い換えなかった……のだが。
なんと！ 突然！ iPad mini第５世代が発表された！！！！
Apple Pencilが使えるiPad mini。しかもLightning端子で、Apple Pencilは第１世代だという。これは私にとっては非常に都合がいい。Apple Pencilを買い換える必要もなければ、充電ケーブルも今までのが使える。本体さえ買えば追加投資がいらない！
そこで廉価版iPadを業者に売る算段をして、iPad miniを買うことにした。Apple Pencilの使えるiPad miniが出たら欲しい、と去年から宣言していたので、初志貫徹だ。
ところがWi-Fi版にするかセルラー版にするか、容量を64と256のどちらにするか、すご～く、すご～く迷ってしまった。何度も注文してはキャンセルを繰り返していたら「楽天カードですが」と電話がかかってきた。何度も注文を繰り返しているけどご本人ですか、という確認だ。キャンセルはすぐには反映されないんだって。すみません私です、もうしません、と思ったけれども、持っている株が下がったのでその後もう一度キャンセルしてしまい……
結局、いちばん安い、64GBのWi-Fi版にした。去年のiPadが３万円台後半で売れたので、１万なにがしで買える計算になる。これでいいや～、と思っていたのだが、届いた途端、しまった、１万数千円の差額なら256GBにしておけばよかった！ と後悔した。「容量は最大にするのが鉄則ですっ」と力説していた人もいたっけ。
Wi-Fi版にしたのは特に問題なし。出かける先でWi-Fiが使えるところが多いのと、iPhoneでテザリングするのも楽だから。iPad 2018はセルラー版にしたけど、月に数メガしか通信していなかったから、Wi-Fi版で十分だという判断は間違っていなかったと思う。でもiPad miniをモバイルルータがわりに使いたい人にはセルラー版が便利だ。このへんはご予算で選べばいいだろう。
そしてApple Pencil第１世代は、なかなかいい。第２世代の方が高機能という話は聞くけど、私にとっては前から持っていたものがそのまま使えるのがありがたい。前に使っていたペン入れはゴムバンドでiPadにくくりつけるものだったけど、そのゴムバンドはiPad miniには長すぎるので、Apple Pencilが収容できるケースに買い換えた。持ち運びが楽になった。
そんなわけで256にしなかったのは非常に悔しいところであるが、iPad mini 5＋Apple Pencilはなかなか快適に使えている。日経新聞ビューアーや楽天マガジンを読むのにも十分だ。手書きメモもいい。何より小さくて軽いのがいい。女性ならバッグにぽん、と入れておくにもいいかもしれない。iPhone XSとプロセッサが同じらしくてさくさく速いのもいい。家のでかいiPad Proと棲み分けが完全にできているのもいい。
というわけで私のオススメ。大画面のiPad Proとともに、持ち歩き用にiPad miniを持っていると幸せになれると思う。セルラー版にするかどうかはご予算によるけど、容量だけは大きくした方が後悔しないよ！
さぁ、今日もiPad miniとの生活を楽しもう！
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