【どうしよう】大学三年生のこの時期に、一目惚れをしてしまいました《ありさのスケッチブック》
暴露します。
私、つい最近一目惚れをしてしまいました。
彼氏がいるのにも関わらずに。
そして最低なことに、今浮気をしてしまいそうになってしまっています。
私には、大学一年生の頃から付き合っている彼氏がいます。
どんなことも一緒に悩んでくれて、
いつも私に新しい視点をくれました。
彼に頼ったら何でも解決できるし、
これからもずっとそうだろうと思っていました。
大学三年生の、今日までは。
今日、私は彼が持ってない良さを持っている人に出会ってしまったのです。
まずは、今付き合っている彼氏との話をしますね。
彼は、私に価値があるということを感じさせてくれた人です。
以前にも記事にしたことがありますが、
私は基本的に自信がありません。
自分にできることは限られていると思っているし、
できないことは他の人に頼ればいいや、と思っていました。
それでもどうにもならないことはもうしょうがない、と諦めていました。
そんな自分が情けなかったです。
ある時期は自分に価値がないんじゃないか、と悩み続けていました。
そんな時、彼と出会いました。
彼との出会いは偶然なのか、必然なのかは私にはわかりません。
あるクラスで一緒になったのがきっかけでした。
最初こそ、どんな人なのかわからず探り探りでした。
でも、彼は言ってくれたのです。
「ありさだからこその価値があるんだよ」と。
衝撃でした。
私は、せいぜい大人数の中の一人でしかない、と思っていました。
私は、自分だけにある能力や魅力があるなんて思っていませんでした。
私にしかない価値があるんだよ、と伝えてくれたのは彼が初めてでした。
そう言われた時、私は号泣しました。
やっと会えた、と思いました。
私に価値を見出してくれる人に。
それから、この人とずっと付き合っていたい、という思いに至るまでに時間はかかりませんでした。
そう思ってからのわたしの行動は早かったです。
遊びに行ったり、いろいろやりとりしていくうちにすぐ付き合うことになりました。
彼が大丈夫だよ、と後押ししてくれるので
のびのびと自分のやりたいことに専念できたし、
今までだったら考えられないようなハードなことにも挑戦できました。
きっと、彼がいなければ後輩のクラスのサポートをしようなんてことは思わなかったと思うし、
天狼院でインターンをしよう、という考えにも至らなかったと思います。
そんなこんなで色々を活動をしているうちに、
彼がいてくれるおかげで全く自信がなかった私が自信を持てるようになってきました。
私に、自分には価値があるということを教えてくれた人はこの人だ。
だから、ずっとずっと一緒にいよう。
その思いは日に日に濃くなり、
そのうち一緒にいるのが当たり前になりました。
私はこの人こそ最強だ、と信じて疑いませんでした。
だから、大学二年生の春休みに
「この人、ありさと相性良さそうだなーって思ったんだけど会ってみない?」
という話をゼミ生からされた時も
会ってみよう、なんて全く思いませんでした。
しかし、最近はその思いが少し変わって来ていたのです。
ずっと一緒にいたい、その思いは変わりません。
でも、漠然とした不安に駆られることが多くなったのです。
このままでいいのかなあ、とか。
私は狭い世界しか見れていないんじゃないかなあ、とか。
だから正直に言うなら、今日までにも目移りしてしまうことがありました。
この人でも話弾むなあ、とか
この人でも言いたいことは言えるかもなあ、とか
こういう考え方の人もいるんだなあ、とか。
それでも、今までは戻ってきていたのです。
確かにこの人も魅力的だけど、やっぱり違う。
やっぱり私にとっては彼が一番の理解者だ、と。
そんな風に気持ちがふわふわとなりがちな私のもとへ、あるお誘いがありました。
一年前に、「ありさに相性よさそうな人が~」とかいう話を持ち掛けてきたゼミ生からでした。
「今度、ある人(D君としましょう)と会う機会があるんだけど、一緒にどう?」
よくよく聞くと、D君は去年と同じ「私と相性のよさそうな人」のことでした。
一年前だったら断固として動かなかった私の心が、この時は揺れました。
D君が、私と似たような問題意識を抱えていて、
それについて一緒に話したいと言っているらしい、との話を聞いたからです。
去年は得体のしれない人でしかなかったし、いきなりの話だったのですぐに断わりました。
しかし、今年は私にとってもメリットのある話であり、
会うかどうか考える期間も十分にありました。
すごく悩みました。
今更新しい人と出会って何になるんだと思うこともあったし、
もうすぐ就職活動の情報が解禁になるというこの時期に、わざわざ時間を割くのもなあ、とも思いました。
そして、もし気持ちに変化があれば、今まで自分が信じてきたことが信じられなくなってしまうんじゃないか、なんて最悪の事態まで考えました。
当然、彼氏に対する後ろめたさ、といったものもありました。
D君とはとりあえず会うだけとはいえ、彼氏ではない人と一緒に過ごそうとしているわけですから。
それでも、私はD君に会ってみたい、と思ってしまったのです。
そして、当日。
Dくんに早速出会いました。
パッと見は普通の人でした。
でも、話をしてみると全く普通ではありませんでした。
D君は、やはり私と似たような問題意識を抱えていました。
どうしてそう思ったのか、どうあるべきか、話せば話すほど意気投合して、大盛り上がりでした。
しかし、圧倒的に違う点があったのです。
問題解決をする上でのアプローチ。
これが、少し似ているようで私にはない視点ばかりでした。
私は、あるターゲットが抱える問題解決をするためには問題を構造的に捉えます。
まず、問題を細分化したうえで一番ここがネックであろう、というところに目をつけ、仮説を立てます。
そうすれば、抜本的に解決する可能性が高いからです。
さらに解決策を提示するため、自分の仮説の裏付けを取るための情報を収集します。
最終的には、「ターゲットが抱える○○という事実に対し、ここが一番の問題であると思う」「それは、こういう情報があるからだ」「だから、こうすべきだと思う」といった形になります。
このような方法だと、事実とその証拠となる情報が不可欠です。
確実に解決できるように、解決策はヌケモレのない仕組みの構築が必要になります。
そのため、一連の流れを組み立てる時間は大抵長くなります。
ところがD君は違いました。
問題を見た時にここが問題であろう、というところに目をつけることはあるのですが、
ターゲットが抱える問題意識を探る時に自分が考えた仮説に近づけるようなことはしない、と言うのです。
始めにそう言われたときはびっくりしてしましました。
それならどうやって問題意識を探るの、
私は驚きを隠せぬまま、そう聞きました。
その答えに私はさらに驚いてしまいました。
「直感でいろいろ聞いてみるんだ」
仮説に関係ないこと聞いてどうするの、もう一回仮説を立てなきゃいけないし、時間もかかりまくるじゃん、
そう反論するとD君はしれっと言いました。
「うん。仮説も何回も練り直してる」
え、もしかして仮説も直感で立ててる…?
「ふふ、わかってきたみたいじゃん、そうだよ、ターゲットは大体こう言っている、という事実に対しても実は違うんじゃないかっていうのを推測して立てるんだ」
……解決策ももしかして直感で、ボツもいっぱいあるの……?
「もちろん。ボツだらけだよ」
くらり。
めまいがしました。
なんだこれはー!!!
衝撃でした。もうなんか異次元のようでした。
必ず正しい解決策になるように、データの無しの考えを根拠にしちゃいけない、自分の推測は推測でしかない、
そう言われてきた私にとって、理解ができない考え方でした。
何より、自分の直感を信じるなんて、私には到底できっこないと思っていたことでした。
でも。
D君が言っているのはどういう考えなのかもっと知りたい、
もっと何を考えてるか教えてほしい、そういう気持ちが止まりませんでした。
D君の考え方に惹かれ、彼に一目惚れをしてしまったのです。
正直言うと、私はD君と会っている間、彼氏のことも絶えず考えていました。
いつも通り、彼氏のもとへ心が戻るだろう、そう思っていました。
だけど、私はD君に会ってからD君のことが忘れられませんでした。
ここで違う考え方だね、バイバイ、なんて言えなかったのです。
むしろ、また絶対に会ってください! なんてことを口走ってしまいました。
違うからこそ会いたいしもっと知りたいのです。
ここだけの話です。
私は、D君のことが好きになってしまったのでこれからも一緒に居たい、と思ってしましました。
でも、彼氏とも相変わらず一緒に居たいです。
だから、私の出した答えが、二股をかけること、になってしまったのです。
もちろんこの答えにたどり着くまでに戸惑いや迷いはありました。
長く付き合っている彼氏への裏切りなんじゃないか、とか
D君にも気を遣わせてしまうのではないか、とか。
それでも私はD君とも彼氏とも一緒にいる決断をしました。
なぜなら、私ならきっと両者の強みを活かすことができるだろうし、
そうすることでで私はもっと成長できるはずだから。
おやおや、どういうことなんでしょうか。
私のことを良く知っている方はこの文章を読みながらそわそわしているかもしれません。
私がこんなことを堂々と書けるのは理由があります。
二股をしても全く問題がないのです。
私が今回恋に落ちたのは、Dくん改めデザイン思考という思考法だからです。
一年生の頃から付き合い続けているのは論理思考だからです。
私は、一年生の時に出会ったその日から、最強の思考法は
「論理思考」だと信じて疑いませんでした。
論理思考と付き合い続けたおかげで
文章や言葉の伝え方で相手の心を掴めるようにもなったし、
一見難しそうに見える問題も解決できるようになりました。
それでも、議論における瞬発力やアイデアの数、
直観的な感覚やセンスのようなものは自分にないままでした。
もしかしたら最強の思考ツールである(と思っていた)
論理思考を深めることによって解決できるかもしれないけど、
まずはしょうがない、打つ手がない、と思っていました。
だから、今日のワークショップでも論理思考が得意です!と言って、
ええ、すごーい! というメンバーの反応に私は鼻高々だったし、
グループワークを進めるうえで
本質的なものや核となるもの、というのは意識し続けていました。
それが必ずしも最強じゃない、と気づいたのは
今日のワークショップでインタビューをしていた際に、
サポーターをしていた方からのある言葉でした。
「ありささ、質問する時に正解じゃなきゃいけない、正しいことじゃなきゃいけないって思ってない?
それも大事なんだけど、デザイン思考っていうのはもっと直感的なものも大切になってくるんだよ」
確かに、と思いました。
論理思考は、その時の話の目的に沿って、本質を突くような考えが大切とされます。
そのため、私はその考えに執着するあまり、
自分の発言は全てが正しいものではなくてはならない、
という考えに囚われていたのです。
その結果、考えるスピードやアイデアの量も少ないままだったのだ、と。
デザイン思考は、相手すら気づいていない考えを探り出し、解決策を考えるツールです。
そのため、その考えに行き着くために多くのアイデアが求められます。
だから論理思考よりも何回も考えなおさなければ答えにたどり着けません。
そのため、解決策に至るまでのワンサイクルが速いのです。
デザイン思考には、確実に論理思考にはない強さがある。
そう思いました。
デザイン思考も論理思考と同様に何にでも使えて奥が深いし、面白い。
だから私は両者の考え方を最大限に活かし、上手い付き合い方を選びたいと思います。
あ、ちなみに長い付き合いの彼氏がいるってことは事実ですけど、私、浮気はしたことありませんからね!