【4/19ときめきラボ】最近「ときめき」を忘れた人のための「ときめきラボ」開講!あなたが甘ずっぱい記憶を呼び起こす曲は何ですか?本は何ですか?映画は何ですか?
天狼院書店店主の三浦でございます。
最初に断っておきますが、これはフィクションです。あくまでフィクションです。どこまでもフィクションです。僕の妄想ということです。
天狼院には映画部という部活がありまして、3月22日に豊島公会堂で『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』という映画を、まさに休みなくフルスロットルで撮影・制作していた最中のことでございました。
主要なメンバーのひとりが誕生日ということで、そのときに天狼院にいたメンバーで『池袋の風』さんで、小さな誕生会を開いていたのでした。
そこで、映画部で頑張ってくれていたとある男子が、突然、こう告白したのです。
「あの、僕、今映画部の中に好きな人がいるんです」
みんな、ポカーンです。何を言い出すんだ、こいつは、という雰囲気です。
隣にいた、実にオトナのYさんなどは、「ここで言うなよ」的にあからさまに顔をしかめてしまっている。
多分、彼もわかっていたはずです。
全く違う人の誕生会で、何の脈略もなく、唐突に自分の恋の話をする。
自分でも、空気が読めていないことはわかっていたはず。
でも、考えてもみれば、空気が読めなくなるほどに、周りが見えなくなるほどに、彼はその子が好きだということになります。
もう、誰かに言わずにはいられないくらいに、好きで好きでたまらなくなっていた。
どうしようもなくなって、誰かに聞いてもらいたくて、つい、言ってしまった。
僕は、そんな彼を見て、とても新鮮な気持ちになりました。
そんな想いをしたのは、もう、どれくらい前のことだろう。
たとえば、ご飯を食べるときも、お風呂に入っている時も、トイレに入っている時も、電車に乗って通勤・通学しているときも、本を読んでいる時でさえも、映画を観ているときでさえも、気づけば、その人のことを考えている。
そんな清冽にして烈しい「ときめき」を覚えたのは、いったい、いつのことでしょうか。
僕は、そんな彼がとても羨ましくなりました。
いつから好きだったのか、と問いに、彼はこう答えました。
「映画部の撮影が始まって、もう直ぐに、僕は彼女のことが好きになっていました」
「全然、気づかなかったよ」
と、僕が言うと、みんな意外そうな顔をしました。
どうやら、みんな気づいていたようです。
「それで、どうするの?」
「僕はこれから、告白しようと思います」
と、彼は言いました。
でも、どう考えても、雰囲気的に見て、それは無謀な試みだと僕は思いました。
その彼女は、きっと、そのとき映画に夢中で、映画に全力を注いでいて、いわば映画に「ときめき」を覚えていた。
おそらく、告白したところで、戸惑うに決まっている。
けれども、彼の決心は揺らぎませんでした。
花見のときまでには告白したいと言いました。
告白しなければ耐えられないというような言い方で、彼は言ったのです。
このとき、僕はふと思いついて言いました。
「こんな「ときめき」を、忘れてしまっている人が多いのではないでしょうか。僕なんて、もう、すべて仕事に時間をそんな時間すらない。そんなときめきを忘れてしまった人のために「ときめきラボ」というのをやってみたいんですが、どうでしょうか?」
その日から、「ときめきラボ」をひらくために、天狼院のお客様にも様々リサーチしました。
スタンダールの『恋愛論』をお買い上げいただいた若い女性のお客様がいらしたので、
「あの、今度「ときめきラボ」というのをやろうと思っているんですが、興味ありますか?」
と、言うと、顔を耀かせて、
「興味があります! 参加します!」
と、言う。
特に女性のお客様が好反応で、これはやらねば、ということで、新しい天狼院のラボとして、「天狼院ときめきラボ」、スタートすることに致しました。
そして、マネージャーは、天狼院のスポークスマンもつとめている児玉千裕に決定。
内容も決定しました。
皆さんにも、甘ずっぱい記憶がひもづけされた作品がないでしょうか?
たとえば、街で急に、GReeeeNの曲が流れてきたとき、その当時の記憶が急に鮮明に蘇ってくる。
映画を観たときに、その当時隣にいたひとのことを、今はどうしているだろうと思い出す。
本を読んでいるときに、行間、ふと昔にタイムスリップして、物語から離れてその時代の記憶に浸ってしまう。
音楽でも、映画でも、小説でもいいのだと思います。
きっと、人それぞれに、「ときめき」を宿した作品があるんだと思います。
その作品を、持ってきてください。
そして、その作品にひもづけされたストーリーを話してください。
みんなで、「ときめき」が込められた作品とストーリーを共有することによって、「ときめき」を思い返してみませんか?
それが本や小説の場合、次回までに天狼院でコーナーを作って入荷させたいと思います。
新しく始まる「ときめきラボ」で、皆さんの人生に「ときめき」をインストールしなおしてみてはいかがでしょうか?
お気軽に参加頂ければと思います。
ちなみに、先ほどの映画部の彼は、その後、彼女に告白して、断られたそうです。それでも、清々しい顔をしていたのが印象的でした。
もっとも、その話はフィクションで、あくまでフィクションで、どこまでもフィクションであり、僕の妄想に過ぎませんが。
【概要】
日時:4月19日(日)
11:00 受付開始
11:15 スタート
13:15 終了
定員:20名様
参加費:1,000円+1ドリンク
*年間パスポートをお持ちの方は無料で参加いただけます。ドリンクだけご注文ください。
場所:天狼院書店「東京天狼院」
持ち物:「ときめき」が込められた本、CD、映画をお持ちください。お手元にない場合は、なくても大丈夫です。
【注意事項】
・参加者への他のイベント、セミナー、グループ、店、企業、その他への勧誘は固く禁じます。また、勧誘を見かけた場合はスタッフまでご一報ください。【お申込はFacebookページか問い合わせフォーム、もしくはお電話でもお受けします】
〔【4/19ときめきラボ】最近「ときめき」を忘れた人のための「ときめきラボ」開講!あなたが甘ずっぱい記憶を呼び起こす曲は何ですか?本は何ですか?映画は何ですか?〕Facebookイベントページ
TEL:03-6914-3618
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