イベント情報

お金を出して苦労を買ったら、本が出来上がったお話 《『READING LIFE ─PROTOTYPE─』予約受付開始》


 
記事:古閑洋輔(READING LIFE ─PROTOTYPE─)
 
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」
昔はよくこんな言葉を聞いたものです。
今こんな言葉を言うと「パワハラ」とか「ブラック企業」とか言われるのでしょうか?
 
私はこの3か月間、お金を払って苦労を買ってしまいました。
 
 
 
東京池袋の端に「天狼院書店」という変わった書店があります。
書店といいながら売上全体に対する本の売上は10%程度しかないのではないかと私は推測しています。(あくまで個人的な推測です)
ではなにを売っているのか?
それは本の先にある体験を売っているのです。
読書会や部活、ゼミなどのイベント、旅行を企画したり演劇を上演したりしています。
人は本を読むとき、読むことが目的とは限りません。なにかを知りたい、上手になりたい、なにかに役立てたい、など読書の先に目的があります。
それをプロの先生から学べて、実践する場が先ほどのイベントなのです。
 
今年の夏1つのイベントが発表されました。
 
「3か月で雑誌をつくろう。そしてその雑誌はPROTO TYPE(試作品)として質は一切保証しない」
 
編集長を今年の新入社員が勤める。
記事を書いたり、撮影をしたり、編集作業などはすべてお客さんが行う。
参加の条件は天狼院書店が開催する「書く」、「撮る」などのゼミを受講していることだけ。
毎週土曜日夜に集まり、2時間プロからやり方を教わりながら進めていく。
毎月受講料が掛かる。
 
要するに素人が集まって3か月間で雑誌を1冊つくるということでした。
 
私は最初に聞いたとき
「なんだそれ?」
と思いました。
 
しかし10月の第1回には参加している自分がいました。
 
なぜ参加しようと思ったのか。
 
それは単純に面白そうだったから。
私は今年の3月から4か月間ライティングゼミを受講して、文章をコンテンツにする方法を学びました。しかしゼミが終わると文章を書く機会が減っていました。
別に自身があるわけではないけど、「質を担保しない」ならやってみようと思ったのです。
 
もう1つ理由がありました。
私は印刷用紙の販売をする商社(通称「紙屋」)に勤めていて、仕事で出版社や印刷会社に印刷用紙を卸しています。
書店に並んでいる本の中には私が販売した用紙を使用した本がいくつもあります。
しかし我々紙屋は白紙の紙を印刷会社の工場へ納めるまでが仕事で、その先にどんなことが行われ、どんな過程で本になり書店に並ぶのか知りません。
自分の仕事の先がどうなっているのかを知りたいと思い参加してみました。
 
 
10月12日(土)19時30分、第1回が始まりました。
東京会場と京都・福岡の店舗を中継で繋ぎ、店舗に来られない人はネットで視聴しながの参加になります。
日本全国、住んでいる場所も年齢・職業もバラバラ、共通点は天狼院書店を利用しているだけの総勢11人による悪戦苦闘の日々が始まりました。
 
なにについて書いても良い。
言い換えるならなにも決まっていない状態。
 
企画会議から始まりました。
各々がなにについて書きたいか?
当然バラバラでした。
 
話し合いを重ねて出来たテーマが、「これからの働き方と休み方」について。
「働き方の再定義」と銘打ちました。
 
集まったのは11人。編集長が唯一20代で、それ以外はみな人生経験がそこそこ以上にある。
自分たちの経験などを、いまの働き方や休み方で悩む若者へ伝え、1つでも選択肢を増やしてもらえればと思いました。
 
毎週土曜日に集まり2時間以上の講義と話し合い。
徐々に内容と各自分担が決まってきました。
 
そして記事の締切りが12月4日に設定され、そこに向けみな頭から煙を出しながら取材や執筆、撮影作業をこなしていきました。
 
休日の夜、お金を払って苦労をしにいく。
傍からみれば
「何やってるんだか」
と思えます。
 
そして12月14日(土)最後の集まり。
最後の校正作業を予定時間より30分以上延長しながら終えました。
 
全体の様子が分かってくると
「質を担保しないと言ってなかったか?」
と思いました。
そう、当初予想していたよりかなり立派な内容になっていたのです。
記事の内容、写真を含めたレイアウト、贔屓目かもしれないけど素人とは思えません。
 
これから働き始める、働き始めたばかりの若者はもちろん、すでに長い時間働いている人にも充分読み応えがある内容になったと思っています。
 
12月28日(土)にめでたく無事発売されます。
当日池袋WACCAのあるシアターカフェ天狼院にて即売会を行い、東京・福岡・京都の各店舗でも販売します。
予約はすでに受付け中です。PROTO TYPEなので初版しか刷りませんので売り切れの可能性もあります。
確実の手に入れたい方は予約も出来ます。
このページからご予約いただいた方には、私が作った「紙屋の手作りノート」を1冊プレゼント致します。
これは先日東京で開催された「文学フリマ東京」というイベントでも完売したノートです。表紙は様々な色と模様の紙を使用、本文は実際書籍で使用される印刷用紙を使い、私が1冊1冊製本した物です。
 
是非多くの方のお目に触れたら幸いです。
 

 

 

雑誌『READING LIFE ─PROTOTYPE─』目次

■働き方再定義
バブル期及びバブル崩壊を経て、昭和生まれのサラリーマンが語る。
何のために? どう働く!? 自分に合った働き方の見つけ方

■大人の育て方 ─「ティール組織」から新しい働き方を考える─
ティール・エバンジェリスト 大森雄貴さんインタビュー

■「夢を持っている君も、夢を持っていない君も」
セントオーディン 代表・デザイナー 永井純さんインタビュー

【COLUMN 1】◯めフォト!

■「攻めスポ」VS「密スポ」
・婚活、マルシェ、肉フェス?! むすびの神「鳥飼八幡宮」さんの神主さんに突撃インタビュー!
・小さな命と人を繋ぐ、新しい支援のかたち ゲストハウス「ねこ蔵ホステル」
・池袋で攻めている急先鋒店舗と核弾頭店長「シアターカフェ天狼院」
・1週間で全てのメニューが入れ替わる?! 京都のアイスクリーム屋さん「PICARO EIS」

【COLUMN 2】◯めフォト!

■休日の再定義
1週間休みならどう過ごす? 天狼院書店「STYLE for Biz 」山中菜摘店長にインタビュー!

■日常Short Trip
・朝のひと時、帰りのひと時。街を歩いてみませんか?
・アフター5の過ごし方
・仕事帰りにホテル泊! ─街中ホテルステイ─
・そこまで行っちゃう?!編 ─1日で名古屋から北海道までの日帰り旅─

【COLUMN 3】◯めフォト!

■大人の教養シリーズ
・「二十代の内に読んでおくことをお勧めする《書籍編》」
・「二十代の内に観ておくことをお勧めする《映画編》」(もっと、映画を観て欲しい)

【COLUMN 4】いろいろある「紅白の由来」《レシピもご紹介!》
【COLUMN 5】◯めフォト!

【雑誌『READING LIFE ─PROTOTYPE─』予約する際の注意と通信販売について】
『READING LIFE ─PROTOTYPE─』は500部作成いたしますが、実際には390部販売いたします。限りがございます。確実に手に入れたい方はご予約をおすすめ致します。(予約順でのお渡しとなりますのでご了承くださいませ)
PayPalでの決済完了時間が予約受付時間となります。

◆通信販売をご利用の方
今回は通信販売も同時に受付開始します。通販での受付も予約受付順の発送となります。PayPalでの決済完了時間が予約受付時間となります。
通信販売の場合、送料・手数料として500円別途頂きますが、その代わりに天狼院書店でご利用頂ける「コーヒーチケット(410円相当)」をおつけしますので、東京に来る際に、ぜひ、天狼院でご利用頂ければと思います。
通信販売分は、12月28日より、予約順に順次発送致します。

先行販売について


【当日店頭受取】雑誌『READING LIFE ─PROTOTYPE─』1,000円+税/A5 全42P《東京・京都・福岡・土浦》

【後日店頭受取】雑誌『READING LIFE ─PROTOTYPE─』1,000円+税/A5 全42P《東京・京都・福岡・土浦》

【通信販売】雑誌『READING LIFE ─PROTOTYPE─』1,500円+税/A5 全42P
*送料・手数料 500円含む(*410円相当コーヒーチケット×3枚つき)
*12月28日(土)より順次発送いたします。

お問い合わせ


 

TEL:03-6914-3618

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